ダマスクローズの活用法！ハーブの香りでココロとカラダのバランスを整える

私が運営するハーブの教室では、知識を習得するための座学だけではなく実習も多く開催しています。
これまで本当に沢山の受講生と一緒にハーブを囲みました。

コロナ禍の2年間、特に最初の一年は密を避けるために教室での講座はすべてストップしていました。
2年目に入ると、対策方法が分かるようになり万全を期して少しずつ講座を増やしています。

そして先日久々に、フレッシュハーブを使った実習講座を6名の受講者様と一緒に開催することができました。
こちらはダマスクローズの画像。熊本の産山村の無農薬のハーブです。
とにかく香りの女王と言われるだけあり、濃厚な香りに気持ちがかなり上がりますね。笑



次にエルダーフラワーです。メディカルハーブとしては「インフルエンザの特効薬」というニックネームがある位、
フラボノイド成分が、カタル症状に対して効果的に活躍するハーブ。




自然に生きる植物たちは、天候により収穫量も変わります。
今回はエルダーフラワーは天気が変わりやすい標高の高さで育っているため、残念ながら少ない量で届きました。
でも可愛いお花に皆笑顔。
量が少なかったので、コーディアルは断念。
用意していたメニューを急遽、別のレシピに切り替えて
ヨーロッパの伝統的なフレッシュハーブの飲み物を作ります。



エルダーフラワーは通常「コーディアル」（煮込まず発酵させる飲み物）を作るのですが、
今回はレモンをたっぷり使ったフレッシュティーに。

完成したジュースはそのまま薄めずに飲みます。







一方、ローズはジャムとシロップづくりを楽しみました。



ひとつひとつの花から、丁寧に花びらを摘み離していきます。
こんな量がシロップに。



とにかく、沢山贅沢に使ったので完成したシロップは美しいバラ色に！
花びらもそのまま食べる事ができるため、少し残しつつ。(*^-^*)

シロップづくりといっても、直接熱には当てません。
香りが飛ばないように、繊細な工夫が必要です。






完成してカクテル様に準備しました。
このローズ色に皆様もとても気持ちが上がっておりました。



ジャムづくりは、より繊細に。
煮込むまでの下処理に時間をかけました。



バラジャムは、今回プロのうえださんにお願いして作ってもらったスコーンとともにティータイム。

その間、芳香蒸留も一緒に進みます。



作業中は当然香りが強く漂います。
タイトルにある「香り」の正体は、ハーブの植物化学成分「精油」です。
精油は本来植物にとって、害虫から身を守ったり、益虫に受粉を促してもらったりと
自身の生命活動のために作り出す成分です。

その自然の恵みを私たち人間は「癒される」「抗菌」「抗ウィルス」あるいは美容目的で活用しています。
精油に限らず、私たちはひとつひとつの成分の特徴や意味を知ることで、健康維持に大きく役立てることが可能なわけです。ハーブを学ぶ皆様はその知識を得てご自身の生活の中にしっかり取り入れています。だから、ハーバリストたちは健康で活き活きとした人がとても多いのが特徴！( *´艸｀)

私たちだけでなく植物も動物も昆虫も微生物も含め、宇宙の中の生命体のひとつ。
それぞれの存在が意味があるものとして私自身も考える事が多いですが、それが最近では
人間だけが自然破壊や環境破壊、更にお互いを傷つけあう・・・
自然の法則から大きくそれた悲しい存在になっていることがとても悲しいです。

もっと、循環を意識して助け合いながら命を全うする生き方を、
私たちはそろそろ選択する時期になっているのかも知れません。
SDGsとは、もともと環境に特化したものではなかったはずです。

私たちの課題はもっと深い所に存在しているんですね。植物たちは変わらずSDGsを実践しています。
皆様もたまには、自然あふれる一日を過ごして深呼吸してみてくださいね。