- お電話での
お問い合わせ - 0532-32-4265
コラム
大きな屋根の家⑧~計算方法によって異なる床面積
2019年7月12日
現在、新築住宅の地震、台風などに対する計算いわゆる耐力壁の計算方法は、基準法の壁量計算と品確法の性能表示の壁量計算、構造計算として許容応力度計算などがあります。
許容応力度計算は時間が非常にかかるため敬遠されていましたが、今では計算できるパソコンのソフトも売られています。このコラムでは壁量計算について書きます。
基準法の壁量計算と品確法の性能表示の壁量計算では、耐震診断と同じ必要壁量を計算しますが、その際に使われる床面積は基準法では1階の壁量は1階の床面積で、2階の壁量は2階の床面積で計算することになっています。基準法では水平投影面積で計算するのではないのです。
品確法による性能表示の計算では、耐震診断と同じように、1階の床面積は1階から見上げた面積で計算しますから、ベランダや1階に駐車場を設けた場合その面積も参入して計算します。
計算方法によって床面積の考え方が違うのです。
ですから、⑥に書いた1階の駐車場の上に2階が乗っている新築住宅の場合、基準法の壁量計算ですれば2階の状態は関係なく計算できる(1階の床面積で計算するから)ため工事許可は下りることになります。建築可能なのです。
1階に駐車場のある家がどんな計算をしているかわかりませんが、⑥に書いたように車一台はまだしも2台は面積が大きいため、木造では無理なのではと私は思っています。
※車1台で2.5m×5m=12.5㎡とすると2台分で25㎡=約15帖の面積です。
次回は、『大きな屋根の家⑨~大きな屋根も同じ』です。
---------1955年以来の信頼と実績--------------
まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
---------------------------------------------------------
関連するコラム
- 大きな屋根の家⑩~業者Aとの会話その5 2019-07-23
- 大きな屋根の家⑤~業者Aとの会話その3 2019-07-02
- 大きな屋根の家⑫~水平構面 2019-07-30
- 大きな屋根の家①~業者Aとの会話その1 2019-06-18
- 大きな屋根の家⑬~業者Aとの会話その7 2019-08-02
コラムのテーマ一覧
- 制度と基準について
- WB工法
- 住宅の変化
- 住まいをつくるとは
- 窓(開口部)について
- 家の構造について
- 住宅の収納
- 建築の保険
- 材料について
- 住宅の工法
- 住宅のエネルギー
- 樋
- 家の老化
- 耐震補強
- 仮設
- 住宅の寿命
- 冬向きの家
- 軒のない家
- 片流れ屋根の家
- 地震
- 尺とメートル
- 見積り
- 金物工法
- 集成材
- 調湿
- 結露
- 木造にこだわる理由
- WB工法を採用して10年
- 階段
- 10年で塗装しないといけない家
- つかさや工事日記
- 耐震診断できない木造住宅
- 危ない吹き抜け
- 訪問販売リフォーム
- リフォームは難しい
- 雨漏り
- 四方山話
- うちのつくり方
- 住宅侵入盗
- WELL珈琲新築工事日記
- リフォームの時代
- 新聞、雑誌等の記事から
- 吹き抜け
- 建築は大工が造ってきたが
カテゴリから記事を探す
鈴木敏広プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。