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コラム
大きな屋根の家⑬~業者Aとの会話その7
2019年8月2日
業者A「でも難しいですね。雨対策には軒が出ているほうがいいけれど、出しすぎると地震には弱くなる。考えて作らないといけない。」
私 「昔と違って、経験だけで家を建てている時代ではありません。それに、パソコンの普及で耐震計算は簡単にできますが、悪い面が出てきているように思います。」
業者A「悪い面とは…。」
私 「いい面は評価を経験だけでなく、数字で表せることでしょう。誰が見ても結果を見れば安全なのが分かります。悪い面は、今回の屋根の話のようにパソコンのソフトは条件付きとは知らないで計算されることです。ソフトに入力してOKなら安全と勘違いしてしまう。」
業者A「確かに。でも、耐震診断はこういった家がモデルです。そうでない場合は使えない、もしくは考慮して計算してください。といった説明が欲しいですね。」
私 「そうですね。無料診断は1981年以前の家が対象です。軒が深い家はあると思いますが、極端な屋根の形(勾配がきつい、大きな屋根)や1階の駐車場の家などその頃まではほとんどないでしょう。」
業者A「パソコンで何でもできてしまう。便利なものができるとどこか不具合が出ますね。」
私 「AIの時代ですから人が考えなくなってしまうことが一番怖いです。」
業者A「AIですか。これからどんどん進みますとどうなるのでしょうか。」
私 「データを入力するのは人だと考えると、現場調査はますます大事なのかもしれません。今日は貴重なお話しをありがとうございました。」
次回は、『 …… 』です。
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