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コラム
大きな屋根の家⑨~昔の家が基本
2019年7月19日
壁量計算は昭和25年(1950年)に制定されました。⑥に書いたようにそのころの住宅は大工が家を作っていました。今のように会社がたくさんの家を作る時代ではありません。プレカット工場もありませんから、大工が墨付け加工して建てていました。
ですから、雨が掛からないように軒の出が深い家はありましたが、ベランダや駐車場を設ける家はありませんでした。そもそも、車はほとんど走っていませんし、2階が1階よりも床面積の大きな家など住宅ではなかった時代です。壁量計算の考え方はそのころ作られたのです。ですから、1階の壁量計算は1階の床面積で、2階の壁量計算は2階の床面積で計算しても大丈夫でした。
日本で車が一家に一台となったころ、都市部では駐車場のスペースがないため、1階に駐車場を作りその上に2階を作る家が建てられました。車1台分の駐車スペースを設けたのです。
1995年の阪神大震災の時に、そのような家は駐車場の壁がないため大きな被害が出たのです。
次回は、『大きな屋根の家⑩~業者Aとの会話その5 』です。
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