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鈴木敏広

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広(すずきとしひろ) / 一級建築士

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コラム

材種は何でもいいのか⑬~昔の家は床下の風が抜けていた

2019年4月5日

テーマ:材料について

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 畳 掃除畳 張り替え

昔の日本の木造住宅には縁の下と呼ぶ場所がありました。一階の床下のことで、現在のようにコンクリートで基礎を作っていませんでした。柱が土の上に据えられた石の上に載っているだけでした。

風通しはメチャクチャ良いため、夏は涼しいのですが冬は寒いため畳を敷いて生活していました。現在は違いますが畳も藁で出来ていましたから、湿度の調整をします。木材も湿度調整し、床下も土のため湿度を調整しました。湿度が多ければ吸湿し乾燥して放湿しました。シロアリや菌類が住みにくい環境だったのです。それに加えて、被害に遭わないように樹種を選んでいました。

2017年のコラムに「聴竹居」の事を書きました。聴竹居が建てられた当時のまま、90年間ほとんど変わっていません。その理由は風を通し、材料が傷まないように様々な工夫をしたことと、使用された構造材の樹種は分かりませんが、耐久性のある材料を使用していたからだと思います。

現代の木造住宅は、床下の風通しが悪い住宅を作っているのに、最も材種にこだわりがない建物ばかりが作られていると思います。


材種は⑬

次回は、『「瑕疵保険延長の制度」から思ったこと① 』です。


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