- お電話での
お問い合わせ - 0532-32-4265
コラム
材種は何でもいいのか⑬~昔の家は床下の風が抜けていた
2019年4月5日
昔の日本の木造住宅には縁の下と呼ぶ場所がありました。一階の床下のことで、現在のようにコンクリートで基礎を作っていませんでした。柱が土の上に据えられた石の上に載っているだけでした。
風通しはメチャクチャ良いため、夏は涼しいのですが冬は寒いため畳を敷いて生活していました。現在は違いますが畳も藁で出来ていましたから、湿度の調整をします。木材も湿度調整し、床下も土のため湿度を調整しました。湿度が多ければ吸湿し乾燥して放湿しました。シロアリや菌類が住みにくい環境だったのです。それに加えて、被害に遭わないように樹種を選んでいました。
2017年のコラムに「聴竹居」の事を書きました。聴竹居が建てられた当時のまま、90年間ほとんど変わっていません。その理由は風を通し、材料が傷まないように様々な工夫をしたことと、使用された構造材の樹種は分かりませんが、耐久性のある材料を使用していたからだと思います。
現代の木造住宅は、床下の風通しが悪い住宅を作っているのに、最も材種にこだわりがない建物ばかりが作られていると思います。
次回は、『「瑕疵保険延長の制度」から思ったこと① 』です。
---------1955年以来の信頼と実績--------------
まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
---------------------------------------------------------
関連するコラム
- 合板の使われ方⑤~耐力面材として 2019-11-19
- 材種は何でもいいのか⑧~基礎パッキンのギモン その1 2019-03-19
- 合板の使われ方⑭~合板の寿命は家の寿命 2020-01-21
- 合板の使われ方③~合板の特徴 2019-11-08
- 合板の使われ方⑫~合板を下地材として使うことは問題? 2020-01-07
コラムのテーマ一覧
- 制度と基準について
- WB工法
- 住宅の変化
- 住まいをつくるとは
- 窓(開口部)について
- 家の構造について
- 住宅の収納
- 建築の保険
- 材料について
- 住宅の工法
- 住宅のエネルギー
- 樋
- 家の老化
- 耐震補強
- 仮設
- 住宅の寿命
- 冬向きの家
- 軒のない家
- 片流れ屋根の家
- 地震
- 尺とメートル
- 見積り
- 金物工法
- 集成材
- 調湿
- 結露
- 木造にこだわる理由
- WB工法を採用して10年
- 階段
- 10年で塗装しないといけない家
- つかさや工事日記
- 耐震診断できない木造住宅
- 危ない吹き抜け
- 訪問販売リフォーム
- リフォームは難しい
- 雨漏り
- 四方山話
- うちのつくり方
- 住宅侵入盗
- WELL珈琲新築工事日記
- リフォームの時代
- 新聞、雑誌等の記事から
- 吹き抜け
- 建築は大工が造ってきたが
カテゴリから記事を探す
鈴木敏広プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。