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鈴木敏広

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広(すずきとしひろ) / 一級建築士

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コラム

これからの雨漏り⑪~防水材料の性能はプラスとして考える

2018年11月2日 公開 / 2018年11月4日更新

テーマ:雨漏り

コラムカテゴリ:住宅・建物

年間2000ミリの平均降水量、夏は東南アジアと同じ気候で短時間に集中的に雨が降る国が我が国です。

コラム軒のない家⑥(コラム;「軒のない家⑥」 参照
)にこんなことを書きました「一年に一度や二度の大雨で漏っても乾いてしまえば大丈夫な家を建てていたのです」。昔の家は、屋根は瓦で防水性能は今と変わらないとしても、外壁は板や土壁のために、多少濡れても仕方ないと考えていたのです。

現代では、進歩した防水材を使い軒や庇のある雨が掛かりにくい家を作れば、極めて雨漏りしにくい家にすることが造れます。そうすれば外部の定期点検の必要性は無くなるか、回数を減らすことができます。

①に書いた家のように足場がなければ点検できない場所は、定期点検しても雨漏りしそうな場所はわかりません。毎年、点検するために足場を架けることはしないからです(軒や庇のない家を作るのなら、足場を架けないと定期点検の意味はないと私は思います)。

防水材料の性能が上がったのなら、防水材料の性能はプラス材料として考えて軒や庇のある家を建てた法がいいと私は思います。

これからの雨漏り⑪

⑦に断熱材の事を書きましたが、いつも雨漏りするようになって一番困るのは構造材です。コラム「集成材の疑問」に書きましたが、集成材は水に弱く接着層に入ると強度が低下します。最近の家はほとんど集成材、このコラムに書いた雨漏りがわからない家では気づいた時には修理不可能になる可能性があります。

次回は、『 地震で倒れた塀の記事から2』です。


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