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コラム
軒のない屋根の家⑥~たまに雨が漏るのは仕方がないという考え方
2017年8月25日
防水材料など無い頃、外壁材は板や土壁です。当然、現在の材料のような完璧な防水性はありません。雨が続けば湿り、水は侵入して傷んでしまいます。ですから、軒や庇をつけることで普段の雨を防ぎ、風が吹いて雨が当たり一時的に漏っても、風向きが変われば雨は当たらなくなるようにしていました。漏水しても風向きが変われば、漏水も止まってしまいます。
板や土壁は一時的に濡れても、すぐに乾けば材料は傷みません。また、その程度で強度が落ちたりしません。雨の連続性を絶つ事は、雨漏りの量を少なくして家を長持ちさせるために必要なことだったのです。
雨は漏らない方がいいに決まっていますが、数年に一度来る大きな台風や季節の変わり目にある強い風を伴った大雨の時などに少し雨が漏るのは仕方がないと考えていたのではないだろうかと思います。
あくまで私の考えですが、一年に一度や二度の大雨で雨が漏っても乾いてしまえば大丈夫、そんな家を建てていたのです。
次回は、「形を変えることは難しい」です。
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