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鈴木敏広

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広(すずきとしひろ) / 一級建築士

まちの大工さん 鈴木工務店

コラム

築30年で初めて漏った家9~日本の気候に合った家を…

2014年11月27日

テーマ:雨漏り

コラムカテゴリ:住宅・建物

日本の雨は短期間短時間に大量の雨が降ります。(雨漏り5~日本の雨の種類 予備知識3 参照)
そのため、あの手この手で雨漏りを防がないといけません。昔の職人達は、シール材や透湿防水シートのような便利なモノはありませんでした。雨漏りしないように、屋根を大きくして雨の掛かる量を減らし、庇等でかかる雨の連続性を絶ち、外壁にかかる雨の量を減らすよう工夫し、強風や大雨で水が侵入しても出ていくように家をつくりました。
下の図は、軒・庇のある家とない家の雨のかかり方です。見比べて下さい。
雨漏り2-12
外壁のシーリング材を常時点検することは不可能です。
だとしたら、最近の樹脂系シーリングや透湿防水シートに頼る家は、日本には向いていないと私は思い
ます。


築30年目に台風で初めて少しの漏水した家は私の父が建てた家で、外壁は角波鋼板(トタン)を張っています。シーリング材は使用していません。釘も抜けてきていて、塗装も傷んでいますが、板金工事で雨が入らないように工夫して作ったため漏らなかったのです。
私は庇がない家を見ると”雨漏り対策を考えて作っているのだろうか?この国の雨についてどれだけ解かっているのか?”といつも思います。

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