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高度外国人材と人材不足の企業をマッチングさせる専門家

倉片稜(くらかたりょう) / 高度外国人材の活用コンサルタント

KUROFUNE株式会社

コラム

建設業界で外国人を採用するときの基準は?

2019年12月14日 公開 / 2021年1月7日更新

テーマ:外国人採用

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 採用支援新卒採用 スケジュール採用力

こんにちは。「外国人の活躍支援」をしているKUROFUNE株式会社の倉片です。


建設業界での外国人採用/定着のポイント
建設業界で外国人が働ける職種とは?

に引き続いて第3弾!
建設業界で外国人を採用するとしたら、どのような基準を設ければよいのか?を5つのポイントで考えてみます。初めて外国人を採用する建設会社さんの一助になれればと思います。



①ビザをきちんと取得することができるか?

まず何より大事なことは、適切なビザを取得できることです。どんなに優れた能力を持っていても、どんなに会社にマッチした人材であっても、ビザが取得できなければ日本で働くことができません。

そのためには、まずビザの制度をしっかり把握することが大事です。職種内容によって、取得すべきビザは変わってきます。自社で欲しいと思っている職種を定めた上で、どのビザで雇用するかを決める必要があります。
建設業界で外国人が働ける職種とは?

取得するビザが決まったら、ビザの取得に関して違反事例がないか確認する必要があります。違反している方はビザを更新できません。注意する必要があります。

違反事例としては、
・留学生の時に28時間を超えるアルバイトを恒常的にしていた。
・技人国ビザで就職しているにも関わらず副業として働いていた。
・ビザの更新を怠っている。
などがあります。本人からの聞き取りで判断できない場合は、専門家に聞いてみることをオススメします。



②入社した後のキャリアが描けているか?

これは現場で働く技能実習生を雇用する場合と設計業務を行う高度人材を雇用する場合のどちらにとっても非常に大切なことです。

日本語の語学経験の浅い技能実習生の場合、面接ではなかなか甲乙つけ難いケースがあります。その時の質問として「技能実習生として学んだ後にどのようなキャリアを思い描いているのか?」を聞くといいです。詳しくキャリアについて質問して、しっかり将来について考えているかを判断基準にしてみましょう。

日本語もある程度学習した高度人材の場合、キャリアについてはより詳細に聞く必要があります。
「入社したら会社でどのような経験を積みたいのか?」
「どのようなスキルを伸ばしていきたいのか?」
「将来母国に帰りたいと思っているか?」
などなど。高度人材の場合は転職が可能なため、キャリア上でのミスマッチが起こると、離職にすぐ繋がります。ミスマッチを減らすためには、入社後のキャリアを詳細に聞き、一緒に設計していくことが大事です。




③会社の理念にどれだけ共感できるか?

こちらのポイントも現場で働く技能実習生を雇用する場合と設計業務を行う高度人材を雇用する場合のどちらにとっても非常に大切なことです。

建設業界での外国人の受け入れが拡大しているため、他の企業を選ぶ機会や転職する機会も多くなっています。単純な賃金による競争に陥らないためにも、どれだけ会社の理念やビジョンに共感しているかは大事になります。

技能実習生の場合は、送り出し機関経由で事前に会社の理念を共有しておいて、面接する時に「会社の理念についてどのように思っているか?」を、
高度人材の場合は、「あらかじめ会社の情報をどれだけ自分で調べているか」、そして「会社の理念やビジョンに対してどのように思っているのか?」
を聞いてみると良いでしょう。



④実際に図面を書かせてみる(高度人材のみ)

設計業務を行う高度人材の場合は、実際にどれだけのスキルを持っているのかを確かめると良いでしょう。

CADは全世界共通のスキルです。面接の時に過去に作成した図面を持ってきていただく、あるいは面接の時にCADの能力テストを行うなどして、本人のスキルを確認します。

大学を卒業したばかりの外国人はまだ実務スキルが乏しいため、日本人と同じようにポテンシャルを考慮して採用した方が良い人材を採用できます。何のCADソフトを使うことができるのか、どのようなことを大学で勉強してきたのかなどを確認してみましょう。



⑤来日してからどの程度日本語が上達したか?

留学生や転職したいという既に日本にいる外国人の場合は、来日してからどのくらいの期間で日本語が上達したかも大きな採用基準となります。

外国人の採用基準の一つに「日本語能力」がありますが、現在だけの日本語能力を見るのではなく、過去からどのくらいの期間で日本語を覚えたのかという視点が非常に大切になります。

来日して間もないけど日本語がある程度話せたら、あと1-2年働くとペラペラになる可能性もあるし、来日してしばらく経ってもあまり話せなかったら今後も日本語はあまり上達しないかもしれません。

以下の日本語能力の場合は比較的能力が高いと判断しても良さそうです。
・来日して1年未満→N3以上
・来日して1年以上2年未満→N2以上
・来日して2年以上4年未満→N1以上



そしてこの5つの採用基準に加えて大事なことは「この人と働きたいと思えたか?」です。
仕事はヒトとヒトの繋がりであるため、雇用する側が「働きたい!」と思えたかが大事になります。日本人を採用する場合でも、外国人を採用する場合でもこれは変わらないことです。

いかがでしたでしょうか?
以上の5つの採用基準を参考に、外国人の採用を検討してみるのは如何でしょうか?もしわからないことや相談したいことがありましたら、お気軽にKUROFUNE株式会社にご相談ください!
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この記事を書いたプロ

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