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倉片稜(くらかたりょう) / 高度外国人材の活用コンサルタント

KUROFUNE株式会社

コラム

宿泊業界で外国人を採用するときの基準は?

2019年12月20日 公開 / 2021年1月7日更新

テーマ:外国人採用

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 新卒採用 スケジュール採用支援採用力

こんにちは。「外国人の活躍支援」をしているKUROFUNE株式会社の倉片です。


宿泊業界で外国人が働ける職種とは?
に引き続いて第2弾!
宿泊業界で外国人を採用するとしたら、どのような基準を設ければよいのか?を5つのポイントで考えてみます。「宿泊業界で外国人が働ける職種」の記事でも書きましたが、インバウンド需要をいかに取り込むかが大事となります。インバウンド効果を高めるための採用基準なども紹介できたらと思います。



①ビザをきちんと取得することができるか?

建設業界でも書きましたがまず何よりも大事なことです。どんなに優れた能力を持っていても、どんなに会社にマッチした人材であっても、ビザが取得できなければ日本で働くことができません。

日本にいる外国人留学生が就職する時期に頻発するのが、ビザの申請が降りずに内定が取り消しになってしまったという事例です。適切なビザを取得できるかどうかは宿泊施設側で責任を持ってしっかりと判断しなければなりません。

そのためには、まずビザの制度をしっかり把握することが大事です。職種内容によって、取得すべきビザは変わってきます。自社で欲しいと思っている職種を定めた上で、どのビザで雇用するかを決める必要があります。第一弾で記載したどの職種でどのビザが該当するのかを見極めてみてください。

宿泊業界で外国人が働ける職種とは?


取得するビザが決まったら、ビザの取得に関して違反事例がないか確認する必要があります。違反している方はビザを更新できません。注意する必要があります。

違反事例としては、
・留学生の時に28時間を超えるアルバイトを恒常的にしていた。
・技人国ビザで就職しているにも関わらず副業として働いていた。
・ビザの更新を怠っている。
などがあります。

本人からの聞き取りで判断できない場合は、専門家に聞いてみることをオススメします。


②入社した後のキャリアが描けているか?

これは接客を行う人材を雇用する場合も、インバウンド業務を行う高度人材を雇用する場合のどちらも非常に大切なことです。宿泊業界の場合は接客業務を行う人材もインバウンド業務を行う人材も転職が可能です。

そのためキャリアにおいてミスマッチが起きると離職に繋がりやすくなっています。採用する宿泊施設は以下のような質問を通じてキャリアについて、より詳細に聞く必要があります。

「入社したら会社でどのような経験を積みたいのか?」
「どのようなスキルを伸ばしていきたいのか?」
「将来母国に帰りたいと思っているか?」
「将来はどんな仕事をしてみたいのか?」
などなど。

ミスマッチを減らすためには、採用時にキャリアを聞いておしまいではなく、入社してからもキャリアについてしっかりと話し合って、一緒に設計していくことが大事です。


③来日してからどの程度日本語が上達したか?

留学生や転職したいという外国人の場合は、来日してからどのくらいの期間で日本語が上達したかも大きな採用基準となります。

外国人の採用基準の一つに「日本語能力」がありますが、現在だけの日本語能力を見るのではなく、過去からどのくらいの期間で日本語を覚えたのかという視点も非常に大切になります。サービス業である宿泊業界においては特に重視してほしい点でもあります。


来日して間もないけど日本語がある程度話せたら、あと1-2年働くとペラペラになる可能性もあるし、来日してしばらく経ってもあまり話せなかったら今後も日本語はあまり上達しないかもしれません。

以下の日本語能力の場合は比較的能力が高いと判断しても良さそうです。
・来日して1年未満→N3以上
・来日して1年以上2年未満→N2以上
・来日して2年以上4年未満→N1以上


④面接中に楽しそうに話しているか(接客人材の場合)

宿泊業界での接客業務は様々な客層のお客さんに対して行います。そのため常に笑顔で相手をもてなそうとする気持ちが大切になります。特に日本の宿泊施設は世界でも接客スキルが高いと言われており、高い水準が求められているかと思います。

外国人にとって、慣れない日本語で行う面接はとても緊張するものです。そんな緊張する場面でも笑顔で楽しそうに話していれば、普段の接客業務でも笑顔でお客さんをもてなすことが出来ると判断しても良さそうです。

また字の綺麗さも一つのポイントです。宿泊業界での接客業務にてお客さんと話すときに筆談する場合もあります。その際に丁寧に文字を書けることは採用する時の大きな加点となります。ある大手の宿泊施設では外国人だからこそ、字の綺麗さを重視しているという話もありました。


⑤母国と日本について熟知している(インバウンド人材の場合)

インバウンド業務を行う人材の場合は、海外にいかにして宿泊施設をプロモーションできるかが大事になります。そのためには母国の特徴についてもしっかり把握していて、かつ日本の魅力を把握していることが大事になります。母国の人に伝わるように日本の魅力を伝える必要があるからです。

そのため以下のような質問を面接の時に投げかけてみてください。しっかりと答えられる場合は、インバウンド人材として活躍できる可能性が高いと思われます。

「母国の魅力を教えてください」
「母国人の特徴を挙げてみてください」
「日本の魅力を教えてください」
「母国の人が日本に来て一番魅力に感じるものは何ですか?」
「母国の人の観光客が増えるにはどうすればいいですか?」
などなど。


そしてこの5つの採用基準に加えて大事なことは「この人と働きたいと思えたか?」です。
仕事はヒトとヒトの繋がりであるため、雇用する側が「働きたい!」と思えたかが大事になります。特に宿泊施設ではお客さんと触れ合う機会が多いため、この点は必ず抑えてほしいです。日本人を採用する場合でも、外国人を採用する場合でもこれは変わらないことです。


いかがでしたでしょうか?
以上の5つの採用基準を参考に、外国人の採用を検討してみるのは如何でしょうか?もしわからないことや相談したいことがありましたら、お気軽にKUROFUNE株式会社にご相談ください!
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