新年こそ『食養生』〜良い食事の条件とは?〜【山梨 漢方 沢田屋薬局】
今回は最近読んだ本の感想をお届けしたいと思います。
漢方とか、健康とはほぼ関係ない内容ですが、自分が読んだ本の復習も兼ねて読んでくれた方の何かの役に立つことができれば嬉しいなぁと思います。
この本はクリエイティブディレクターとして数々の企業の価値を高めるための統括責任者としてロゴデザインから商品開発
宣伝広告の展開など
トータルプロデュース、総合的な演出の実績では日本でも指よりの実績を持っている「佐藤可士和」さんが、慶応義塾大学で行った授業「未踏領域のデザイン戦略」で行ったことを一冊の本にまとめたものです。
【今回の書籍】
タイトル:世界が変わる「視点」の見つけ方著者:佐藤可士和出版社:集英社新書
https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0974-c/
この授業は7週間という短期間で与えられた課題に対する「コンセプト」(方向性)を考え
実際の「ソリューション」(具体的に課題を解決するためのアイデアと実行プラン)を考えさせて最終的にその企画発表を学生にさせる、という授業です。
2012年に行われた第1回の授業のテーマは東日本大震災を受けて「防災のデザイン」
その後も「オリンピック・パラリンピックのデザイン」や
「本当の平和のデザイン」など
その年のトピックに合わせたテーマが選ばれて学生たちに提供されました。
学生たちは少人数のグループを作り、7週間の間に最終発表をするという非常にユニークな授業で2012年〜2018年まで続いた大人気の授業だったそうです。
この本はこの画期的な授業の内容と取り組みをまとめた本なのですが、この本を手に取ったきっかけは以前に読んだ本
「頭のいい人が話す前に考えていること」
を読んだ際に紹介されていた1冊だったということと
佐藤可士和さんのことは以前テレビでその仕事について紹介されている番組を見たことがあり(カンブリア宮殿だったと思います)
漢方相談と「デザイン」
全く関係ない分野ですが、だからこそなにか新しい発見があるのではないかと手に取りましたが
見事、その予感が当たり、様々なことを学ぶことができた一冊でした。
異なるジャンルの本から学ぶことってけっこうたくさんありますよね。
そして、この本を読む際にとにかく意識したことが
「よくわからない言葉の意味はちゃんと理解しながら読む」
ということでした。これも以前読んだ
「頭のいい人が話す前に考えていること」
にかかれていたことを実践したのですが(その本に関してはブックレビューをnoteで書いてますので良かったら御覧ください)
例えば
著者の佐藤可士和さんの仕事を紹介するにあたり
「クリエイティブディレクターとして」「トータルプロデュースをする」
というような言葉が出てきましたが、みなさん、この2つの意味をちゃんと説明できますか?
僕は恥ずかしながら「なんとなく」の意味は理解しているつもりでしたが
クリエイティブは想像する
ディレクターは統括、まとめる
というような意味だと思うのですが
「様々な企業をクリエイティブディレクターとしてトータルプロデュースする」
っとう言葉を聞くとモヤッとした意味はなんとなくわかりますが
この言葉の意味をちゃんと人に説明できるか?具体的にこの人が何をしてるのか説明できるのか?
と言われると僕にはできないと感じたのでこのような言葉の意味を調べることを意識してこの1冊は特に読みました。
ちょっと本の内容、ブックレビューからはかけはなれますが、最近意識していることが
「なんとなく知っているような言葉」
とくにいわゆる横文字言葉をスルーしないでちゃんと意味を確認して読むことを意識しています。
今回読んだ
「世界が変わる視点の見つけ方」
は特にこの「知っているようでちゃんと意味を理解していない横文字」が数多く登場したので(なにしろ著者の職業が「クリエイティブディレクター」ですからかなりいろいろな横文字が出てきます・・・)
僕自身、言葉に対して意識を深めることができました。
本の中では佐藤可士和さんもまず
「デザイン」
という言葉の意味について触れており、狭義の意味のデザイン、いわゆる美術的なものから、広義のデザイン、問題を解決するためのツールであり思考法としてのデザインもある
という話は今まで見たことがない視点だったので非常に驚きました。
ロゴなども含めて問題を解決するための手法や手段が(この手法、手段という言葉もちゃんと改めて調べました。笑)
デザインの中に組み込まれており、それがいわゆる「トータルプロデュース」(総合的な演出)につながり企業の課題解決につながるのだ、ということを学びました。
佐藤可士和さんが学生たちに繰り返しつたえていることでもあり、この本の最も大切なポイントは
・課題
・コンセプト
・ソリューション
この3つです。
「課題」とは問題を解決するための取り組みやテーマのことで
理想と現実とのギャップを
「課題」
とある意味いうと思います。
本当はこれぐらいの売上を上げたい、と言う企業の理想と、現実の売上高の差を埋めていく、ということが課題と言えると思います。
「コンセプト」
とは考え方、方向性のこと。
要するに、理想と現実のギャップ、課題を解決するために
「こういう方向性でいこう!」
という方向性をはっきりさせること。
企業に例えると、その企業の価値をどうやって世間に伝えて指示されるようになるか?ブランド作りとも言えると思います。
そして
「ソリューション」
は具体的解決策、答え、課題解決のために具体的に何をするのか?
どうするのか?ということで「こんな商品開発をしましょう」「こんなイメージ戦略でこういう媒体で宣伝をしていきましょう」という課題解決のための答え、と言えると思います。
この考え方はあらゆる場面で活用ができますし、僕自身の自分の仕事の
課題→コンセプト→ソリューション
これを明確にしなくてはいけないと感じましたし、無意識にやっていた部分もありましたが、この3つを意識することで仕事の成果もかなり変わってくるのではないか?と感じました。
例えば、僕のように漢方相談の小さな店をやっているような人間でも
「自分の店の課題は何か?」(理想と現実のギャップ)「自分自身の課題は何か?」
そして、その課題を解決するために
「どんな方向性で店を進めていくのか?」
「どんな方向性で人生を歩んでいくのか?」
を考える。
そして、課題解決のための方向性、コンセプトが完成したら、具体的に行うソリューション、具体的解決策を行動に起こしていく、ということは非常に必要な思考だと思います。
当たり前といえばめちゃくちゃ当たり前で
「そんなこともしてないの?」と言われそうですが、佐藤可士和さんは「課題発見が第一」と本の中でおっしゃっていましたが
「何が課題なのか?」
ここがズレているとどんなコンセプトを作っても、どんなソリューションも意味をなさないので
仕事でも、人生でも課題を見つける力をもっとつけないと行けないと感じました。
トヨタ自動車の「なぜなぜ分析」などは有名ですよね。課題、問題点を見るける視点はいろいろな本を読むことでも磨き上げることができると思います。
兎にも角にも、プライベート、仕事関係なく、この考え方は日々の生活のなかでなりたい自分になるためにはとても大切な視点だと思います。
この1冊を読み改めて自分の仕事、自分の人生の
課題→コンセプト→ソリューション
この3つをしっかり考えてみようと感じました。(特に課題ね)
本当にこのような授業は社会人になってからも大切で、会社などでも導入できる手法じゃないかと感じました。
この本を読んでいる間に研修会があり、そこで自分がディスカッションリーダーを務めて、グループディスカッションを1時間半ほど行う機会がありましたが、そこで参加者にまずお伝えしたことはこの本の受け売り
「自分の課題をまず明確にしてディスカッションしましょう。そうしないと自分の何が問題なのか?解決策を見つけるにしても、まず課題を明確にしないと対策もたてれませんよね」
ということを参加者の方に伝えました。
健康コンサルも全く同じで、その人の心とカラダの健康の課題がなんなのか?
その課題解決のためにどういう方向性で体調管理を進めていくか?
そして具体的にどんな手法で心とカラダを健康にしていくか?
そこの確認というものが改めて大切だと実感しました。
この思考は家庭内でも、仕事とでも必ず応用できる思考なので、興味なる方はぜひ一度手にとっていただきたい一冊です。
新書ですが字も大きく非常に読みやすい本でしたよ(笑)。
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