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誰もが通る道『更年期』を快適に過ごすには?②

早川弘太

早川弘太

テーマ:女性の健康

前回より女性の方が誰もが通る道『更年期』についてシリーズでお届けをしております。

前回はそもそも更年期とは?更年期障害とは?ということについてお伝えしました。
★前回の主な内容

☆これからの方も・経験者の方も・知っておきたい更年期の仕組み
☆女性は7の倍数で変化する
☆更年期障害の定義とは?
☆更年期障害が起こる理由とは?
詳しくは前回の内容をぜひご覧ください。(その①はこちらから御覧ください)

https://note.com/sawataya/n/n2016e5524120


さて、そんな『更年期障害』ですが、名前だけ独り歩きしており、具体的にどんな症状が起こるのかって意外と詳しくは知られていません。

ホットフラッシュや気分症状などは有名ですがそれ以外にもたくさんの症状が現れます。

今回はまず更年期障害に起こる症状について見ていきましょう。


☆更年期障害の症状とは?

更年期障害というと様々な症状が起こるというイメージがあると思います。

それもそのはず、前回お伝えしたとおり、更年期障害はエストロゲンその物の減少によって起こる症状もありますが

多くは自律神経のアンバランスが原因なので、いろいろな症状がおこりうるのです。
そしてどんな症状が現れるかはその人の体質や体調次第。

☆更年期障害で起こる主な症状

具体的な症状を紹介すると
・頭痛 のぼせ 動悸 発汗 うつ症状 めまい 耳鳴り 不眠 めまい 肩こり

冷え性 皮膚疾患(肌荒れ ニキビなど) 頻尿 尿失禁 しびれ 腰痛 
性交痛 膣炎 など

本当に多岐にわたります。

更年期は誰もが通る道ですが、このような症状を抱えながらすごく険しい道になってしまう人、楽に通り過ぎれる人、ほんとうに様々ですがその違いは何処にあるのでしょうか?

★更年期障害は誰にでも起こるわけではない

更年期の時期を不調で本当につらい思いをする方もいる反面、多くの方が何事もなく更年期を乗り切っています。この違いは一体どこから来るのでしょうか?

ちょっと遠回しのような展開で

『早く更年期障害を呼ぼする食べ物や習慣を教えてよ!』

って声が聞こえてきそうですが、前回もお伝えしたとおり、治していく、予防していくにはその病気や不調が

『どんな仕組みで起きているのか?』

を知ることが大切だと僕は思っています。

なので、更年期障害になりやすい人、なりにくい人の違いを知っておくことで現在『なりやすい人』に当てはまる方は早めに体のケアをしてあげることで、更年期障害を未然に防ぐことができると思いますので、どうぞお付き合いください。

★こんな人は更年期障害になりやすい

それではここからは現在の体調で『こんな人は更年期障害になりやすい』ということを紹介していきたいと思います。

1)月経にまつわるトラブルが多い人

これは当たり前といえば当たり前で、女性ホルモン、エストロゲンの分泌、そして卵巣機能と関係深い更年期ですから、普段から月経トラブルがある方は更年期障害にも当然注意が必要です。

月経不順、月経痛、月経前症候群、排卵痛などの毎月の月経時になんらかの不快な症状があったり周期が乱れてしまっているのは子宮や卵巣の弱りのサインでもあり、もともとホルモンバランスが乱れやすいので、更年期の時期には要注意です。

そのほかのにも、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫など子宮や卵巣の病気を経験したことがある方はそのまま放っておくと更年期の時期になり症状がひどくなりやすいので、注意が必要です。

◆閉経は決してネガティブな状態じゃない
ちょっと話がそれますが、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫など月経トラブルの原因となる病気の多くは閉経すると症状の進行がほぼなくなり症状が改善したり、痛みなどが起こらなくなることが多く見られます。

なので、妊娠などを望んでおらず、婦人科トラブルがある方はある意味、閉経を心待ちにしている方もいるぐらいなんです。

閉経って言うとネガティブなイメージを持つ方が多いですが、実は女性が月経から開放される、素晴らしい面もたくさん持っているので、決して恐れることではないのです。

毎月月経のたびに体調を崩してしまう方はもちろんですが、やっぱり女性にとって月経中というのは色々と行動も制限されたり不便なものです。

そんな生活から離れることができる、閉経は女性を自由にしてくれるカラダからのプレゼントでもあると思いますので、決してネガティブに捉える必要はありません。

そんな閉経の時期を快適に過ごすためにも今回のシリーズでお伝えしている更年期予防を取り組んでおきましょうね。

2)自律神経の乱れがある方

2番目は『自律神経の乱れ』がある方です。

更年期障害自体が冒頭お伝えしたように自律神経の乱れによって起こる不調です。

なので当然、日頃から自律神経が乱れやすい方は更年期障害にも要注意です。

イライラ・くよくよしやすい 不眠がち 頭痛 肩こり めまい 

耳鳴り 胃腸虚弱 便秘や下痢を繰り返す 動悸 息切れ など、

このような自律神経の乱れを日頃から感じる方は早めに次回お伝えする更年期対策のできることから取り入れてみてください。

これ以外にも

3)冷え性の方

4)胃腸虚弱の方

5)甲状腺疾患など内分泌系の疾患をお持ちの方

6)貧血気味の方

7)夜勤など生活リズムが乱れやすい方

などはホルモンバランスや血流が悪くなりやすく、更年期障害も起こりやすいので気をつけておきましょう。

また、ちょうど更年期の時期は体力的にも低下しやすい時期です。

日頃の様々な疲労が蓄積していると、普段は元気で更年期障害など起こらなそうな方でもちょうどそのタイミングで疲労が重なると思わぬ不調が起こりますので、40代以降は日々のちょっとした疲れをためないようにすることも大切です。

更年期の時期は親の介護、子供の巣立ち、仕事での立場、体力低下など、色々な心身疲労の原因が重なります。

それだけに日頃からの体調管理がとっても予防には重要なのです。

さて、そんな更年期障害ですが、一般的にはどんな治療法が行われるのでしょうか?漢方的なお話の前に今回の最後は病院で行われている更年期障害の治療をご紹介したいと思います。

★更年期障害の時に病院で行われる治療とは?
最後に更年期障害の治療、医療機関を受診するとどんな治療が行われるか?ですが、更年期障害で婦人科などを受診した場合は、治療法として多く使われるのが

「ホルモン補充療法(HRT)」です。

これは減少したエストロゲン(卵胞ホルモン)を補充する療法です。
また、婦人科疾患の治療で子宮などをとってしまった方以外は黄体ホルモン(プロゲステロン)を一緒に投与されることがあります。

ホルモン補充療法以外の治療法ですが、うつや不安などの精神神経症状が主たる症状の場合やHRTが無効な場合には抗うつ薬や抗不安薬が使用されます。

ほかにも、専門のカウンセラーによるカウンセリングも効果的と言われていますがそこまでのケアができる医療機関がほとんどないのも現実です。

そんな中で現在は更年期の治療で漢方が非常に注目を集めています。

次回はなぜ更年期の治療で漢方が注目されているのか?

また、更年期を快適に過ごすためにおすすめの養生法についてシリーズ最終回としてお届けしたいと思います。


◆お知らせ◆

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早川弘太
専門家

早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

早川弘太プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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