タイプ別風邪の養生法「長引く咳編」~山梨 漢方 沢田屋薬局~
今回は朝晩と日中の寒暖差も強くなり、山に囲まれた山梨独特の厳しい寒さが目前の時期なので、時期的にもタイムリーな漢方薬、今回は葛根湯についてお話したいと思います。
漢方薬の代名詞とも言える葛根湯。
日本人は昔から葛根湯が大好きでなんでもかんでも葛根湯を出す医者を揶揄して
『葛根湯医者』
なんて言葉があったり
落語の中でも『ヤブ医者の葛根湯』なんて話があるぐらい日常的に親しまれてきた薬の一つです。
ではなぜ日本人にこれだけ葛根湯は親しまれてきたのでしょうか?
他にもたくさん漢方薬がありますが、本場中国と比べても日本人は圧倒的に葛根湯を愛用しています。
いろいろ理由はあるとおもいますが、日本人にはとても相性が良い漢方薬だったのだと思います。
その理由は日本の気候にあると思います。
日本は夏でも多くの地域で朝晩の気温差があったり
四季があるため、季節の変わり目による気温差もあります。
当然冬の寒さなど、冷えて病気になる方が多かったので、カラダを温める葛根湯というお薬が多くの不調に良かったのでしょう。
なので、盆地で、山に囲まれている山梨県民にも葛根湯はもっと上手に使ってほしい漢方薬なのです。
ここで大切なことがあるんですが葛根湯というお薬はただカラダを温める薬ではなく、使い方が非常に重要な漢方薬なのです。
『カラダを温めるなら冷え性の私は寒い時期、毎日葛根湯を飲めばいいですよね』
と思いがちですが実はそうではありません。
そこを理解するには葛根湯というお薬がどんな薬なのか?
ということを知っておくと良いと思いますし、葛根湯を上手に使えるようになると様々な不調を未然に防げるようになるので、そのあたりも含めておききいただけたらと思います。
次回も葛根湯についてお届けいたします。
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