食欲の秋・つい食べすぎてしまった時の対処法【山梨 漢方 さわたや】
みんなが目の敵にしている『コレステロール』についてお届けをしております。
そもそもは出演しているラジオ番組にリスナーさんからご質問をいただいたのがコレステロールについて取り上げるきっかけでした。
皆さんの頭の中には
コレステロール=悪
というイメージが作り上げられていると思いますが、決してそんなことはなく、コレステロールは僕らにとってなくてはならない存在なのです。
そのあたりについては前回のnoteをぜひご覧ください。
っというわけで今回は前回に続きコレステロールについて
LDLコレステロールを『悪玉』ダークサイドにしないための方法とは?
#漢方的セルフケア
というテーマでお届け致します。
☆LDLコレステロールをダークサイドにする存在が『悪』
前回に引き続きコレステロールについてお届け致します。
前回はコレステロールがカラダの中でどんな役割があるのかについてお届けしました。
みんなが『悪玉』と呼んで忌み嫌う『LDLコレステロール』も実はカラダにとって重要な役割があるのです。
『なんだ、LDLコレステロールもいい人じゃないか!薬なんて飲んで無理に減らすこと無いじゃないか!』
と言いたくなる方も前回の内容を見たら多いと思います。
確かにその通りなのですが、実は問題はそれほどシンプルではありません。
このLDLコレステロールさん
そのままのいい人、普通のLDLさんでいてくれたら良かったのですが、様々な原因でこのLDLコレステロールが酸化すると
「酸化LDLコレステロール」
に変身してしまい、一気に悪役
ジェダイ・ナイトがシスの暗黒卿、ダークサイドに変わってしまうぐらい悪者になってしまいます。
この酸化したLDLコレステロールは血管壁に蓄積して動脈硬化を進行させる原因となり万病のもとに繋がりので注意が必要です。
☆中性脂肪も増やさないことが大事
酸化したコレステロールを増やさない対策の前に、コレステロールの数値自体が増えてしまう原因についてちょっと触れておきたいと思います。
いくら酸化する前のLDLコレステロールが悪者ではないにしてもある一定の数値には抑えて置きたいものです。
数値を抑える対策を考えるためには『なぜ』コレステロールの数値が高くなるのか?
その理由を知らなければいけません。
コレステロール値が上がる原因についていくつかまずはご紹介したいと思います。
実は中性脂肪の数値が高くなるとそれと比例してコレステロール値も全体的に高くなります。なのでまず注意したいのが『中性脂肪』の数値です。
中性脂肪はコレステロール以上に食事の食べ過ぎで一気に数値が上昇します。
脂質、糖質などを全体的に日頃から食べすぎているようでしたらぜひご注意ください。
ちなみにコレステロール同様、多くの方より『完全悪』と思われている中性脂肪ですが、実は大切な役割がちゃんとあります。
中性脂肪は僕ら動物が活動するための大切なエネルギー源の一つです。
中性脂肪を蓄えた脂肪細胞は、衝撃から内臓を守るクッション役、寒さや暑さから身を守るなどなくてはならない存在で、ある意味神様が僕たち人間がしばらく食べ物がなくても死なないようにするために、僕らの身を守るために、与えてくれた素晴らしいものでもあります。
しかし、酸化LDLコレステロールとともに、中性脂肪が過剰になると、過度の中性脂肪が血管の状態を悪くし、血管の健康が損なわれてしまいます。
中性脂肪に関しては食べ過ぎと運動不足が何よりの大敵。お薬で下げる前にまずは自分の生活を見つめ直しましょう。
☆閉経後の女性がコレステロール値が増える理由
コレステロール値の上昇は運動不足、食事だけが原因ではありません。
前回のnoteでちょっと触れたように、コレステロールはホルモンの原料になります。
そのため、ホルモンバランスが変化する閉経後の女性が極端にコレステロール値が高くなることがあります。
簡単に説明すると、エストロゲンなどの女性ホルモンの原料として使っていたものが、カラダの変化でコレステロールをホルモンを作るための原料として使わなくなってしまい(すごく簡単にわかりやすく説明するとです)、カラダの中に余ってしまい数値が高くなってしまうと考えます。
肝臓で作られる量が適切にコントロールできていれば数値は上がりません。(全ての女性が閉経後コレステロール値が上がるわけではないので)
閉経後にコレステロールが高くなりやすい方は日頃から脂質などが多めの食生活をしている可能性が高いので、どちらにしても日頃から食生活には注意をしておきましょう。
☆その他の原因
食事、女性ホルモン変化などがコレステロール値が上昇する原因と言いましたがそれだけではありません。
家族性高コレステロール血症
という症状があります。
家族性高コレステロール血症とは、血液中の LDL コレステロールが、遺伝子の変異により異常に増えてしまう病気です。
幼い頃 から全身の血管の動脈硬化が進行するリスク が一般の人より高くなってしまい、心臓の血管に動脈硬化が起こりやすくなるなど若くても狭心症や心筋梗塞を起こす可能性も高くなってしまいます。
また動脈硬化が脳で起こると脳梗塞などのリスクも高まるので、若い頃から食事バランスがそれほど悪くないのにコレステロール値が高い方は『遺伝だから』とほっておかずに検査をすればわかるので、専門医などを一度受診しましょう。
☆コレステロール対策のための養生法
コレステロール値をあげないための養生法がテーマでしたが、ここまでは
そもそもコレステロールって何?
というお話がメインでした。
コレステロールがどうしてカラダに必要で、それが増えすぎると何が起こるのか?
そのあたりを中心にお伝えしてきたので、ここからはコレステロールがカラダの中で悪さしないための養生法についてお伝えしていきます。
☆食事の注意点
体内にあるコレステロールの2~3割とはいえ、やはり食事の注意は必要です。
避けたい食事は中性脂肪が高くなるとコレステロールも高くなるので、肉やバターなどの動物性タンパク質を含む食品や、卵や魚卵、レバーなど、もともと脂質やコレステロールが多い食品はLDLを増やしすぎてしまうことがあるので、食べすぎには注意しましょう。
次に積極的に食べておきたい食事です。
何よりオススメはやっぱり野菜や海草類です。
海藻やこんにゃくに含まれる水溶性食物繊維は腸内でコレステロールを吸着して、体外に排泄しやすくします。
また、穀類、豆類、野菜類に含まれる不溶性食物繊維は腸内の掃除をしっかりしてくれるので、余計な脂質の吸収を防いでくれます。
このあたりは基本的なことなので、多くの方がご存知だとは思いますが、復習のため簡単にご紹介させていただきました。
次回はコレステロール対策の最終回。
LDLコレステロールを『悪玉』にしたいための養生法についてお届け致します。
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