孤食〜『ぼっち飯』だって養生になる〜③〜【山梨 漢方 さわたや】
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バランスの良い食生活。
口で言うのは簡単ですが実際の食生活の中で実践していくことはなかなか難しいと思っている方も多いでしょう。
そんな難しいイメージがある『バランスの良い食生活』ですが漢方の知恵を活用すれば割と簡単にバランスの良い食事が取ることも実は可能なのです。
今回はそんな『バランスの良い食生活』がテーマ
簡単に『バランスの良い食生活』を送るコツとは【漢方的食養生】
#漢方的食養生
というテーマでお届け致します。
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【難しそうに見えるバランスの良い食生活ですが・・・】
今回は健康に関する話をする際に、様々な場面で登場する言葉
『バランスの良い食生活』
について考えていきたいと思います。
食べることに対する養生、いわゆる食養生は一番身近で一番むずかしい養生の一つだと思います。
漢方では
食べること=薬餌(やくじ)
という言葉や
薬食同源
という言葉もあり、その重要性は今さら言うまでも無いと思います。
そんな食事ですが僕らは日頃どんなことに気をつけたら良いのでしょうか?
その一つが『バランス』だと思います。
https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/
https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/kakudaizu.html
農林水産省のHPに掲載されているこのコマのようなイラスト、一度は皆さんもご覧になったことがあるとおもいます。
主食や副菜などを単位で表してバランスを取る、という表ですがかなりわかりやすくは作ってくれていますが、やっぱり見た瞬間に
『めんどくさい』
と思ってしまうと思います。
脂質、タンパク質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、繊維質など食材が持つ働きを考えて栄養学的にバランスを整えることは専門知識がある程度ないと非常に難しく、食事に関する意識が高ければ高いほど悩んでしまいます。
そんな時に活用してほしいのが今日ご紹介する漢方の知恵です。
漢方の食事の知恵、というと薬膳を思い浮かべる方が多いと思います。
『薬膳なんて難しそう』
そう思う方もいらっしゃるかもしれませんが、安心してください。
僕は定期的にオンラインの漢方セミナーを開催しているのですが、その中でも人気なのが実は食養生に関するコーナーなのです。
どんな不調の時にどんな食材を活用すればよいのか?
体質によって補ったほうがよい食品や、避けたほうが良い食品など、食によってカラダを良くする方法に関しては漢方は非常にすばらしい知恵を持っています。
『薬膳』
というと非常に難しくなってしまうので、もっと簡単に手軽な方法で今日は漢方的食養生をお伝えしたいと思います。
【完璧を求めない『いい加減』で】
今回ご紹介する漢方的食養生の内容は栄養学的に見えたら『完璧』なバランスではありません。
病院食や学校給食のように計算してメニュー作りをするわけではありませんし、病院食や給食だって『完璧』ではないと思います。
毎日の食事を完璧にしようと思ったら、それが仕事でない限り難しいと思いますし、食事が完璧であってもよほど完璧な食事作りが楽しみ、趣味という方以外はストレスで病気になると思います。
食事バランスのとり方をお伝えする前に注意点を2つお伝えしたいと思います。
それは
・完璧を求めない
・1日、1食だけで考えないで1週間のトータル、3食のトータルで考える
です。
完璧な食事については今お伝えしましたが、2つ目の1週間のトータル、3食のトータルでで、というのも完璧を求めないことに繋がります。
外食したり、たまには好きなものを好きなだけ食べたり、手間抜きでインスタント食品にしたりすることもあるとおもいますので、そのあたりは翌日の食事や1週間のトータルである程度のバランスが取れていれば良いと僕は思います。
次に漢方の知恵を活用した食事バランス法をお伝えしたいと思います。
【基本は五臓を養う食養生】
漢方の知恵を活用した食事バランス法、それは
『5つの色』の食材と
『5つの味』の食材を
活用することです。
5つの味と、5つの色に気をつけるだけで自然とバランスが取れてきます。
『色と味だけって見た目だけじゃないのか?』
と思うかもしれませんが、実はそうではありません。
そのためには漢方の基本的は考え方の『五臓』をちょっと説明したいと思います。
◆五臓とは?
漢方の基本的な考え方に『五臓』という考えがあります。
これはすごく簡単に説明すると体の機能を5つに分けたもので、現在の生理学的な内臓に近いニュアンスのものです。
その5つとは
『肝・心・脾・肺・腎』
の5つです。
大事なポイントはこの5つが、肝臓や心臓、肺や胃、腎臓のような内臓的な働きだけでなく、精神的な働き、体に必要な物を貯蔵している働き、といようなニュアンスも含まれているところです。
このあたりは漢方独特の考えなのでわかりにくいと思いますから、体の働きを5つにわけている、と言う風に捉えておくとわかりやすいと思います。
要するにこの五臓がしっかり働く状態であれば心もカラダも健全に機能すると言うことなのです。
そして、この五臓には5つの色と、5つの味が実は割当られており、それぞれをバランス良くとることが五臓がしっかり働くための大切な養生の一つと考えられています。
次回は五臓を養う5つの味と5つの色について詳しくお伝えしていきたいと思います。