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冬の食養生〜冬に食べる野菜編〜【大根・白菜・ねぎ】

早川弘太

早川弘太

テーマ:コータの食養生通信

どうも!

先日朝一番に新潟の先輩からカニが届き

その日は続々と

焼き芋(安納芋)

ジャンボ白菜


大根

そして最後に

長ネギ

が届きました。

貰い物だけで食生活がなんとかなる男

さわたや薬房の早川です。

#食いっぱぐれないですよ

僕は山梨県という田舎で暮らしているのですが、季節の野菜や果物をよくいただきます。

桃やぶどうなどの果物、野菜は山菜から今回の白菜や大根まで色々な物をいただきます。

夏野菜のきゅうりやナス、トマトなどは大げさでなくてスーパーで一度も買わなくて良いぐらい、たくさんもらうので色々な食べ方を楽しめます。

こんな風に『野菜食べて〜』といただけるのは嬉しいですね。

ちなみに最初のカニは新潟の糸魚川のお世話になっている先輩からの差し入れで、海無し県の山梨県民はないものねだり、ということもありエビやカニ、魚介類が好きな方が多く、僕ももちろん大好きです。テンションがあがります。

そして『焼き芋』は僕のお店が入っているビルの2階に保育園が入っており、保育園で焼き芋大会を開催したということで焼き立てアツアツの焼き芋を差し入れでいただき美味しくいただきました。

焼き芋も日本の冬には欠かせない風物詩でテンションが上がる方もカニ同様多いと思います。

さて、今回は僕が貰い物でウハウハしている、という話ではなくせっかくなので今回いただいた様々な差し入れの中より特にこれからの季節にみなさんが口にすることが多い『冬の野菜』の薬膳的働きなどをご紹介したいと思います。

今回は

冬の食養生〜冬に食べる野菜編〜【大根・白菜・ねぎ】

というテーマでお届けいたします。

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【冬に食べる野菜の代表①白菜】
今回は僕がたくさんいただいた差し入れの中より、特にこれからの時期にみなさんが口にする機会が多い冬野菜の薬膳的働きなどをお伝えしたいと思います。


上手に活用して冬の食養生に活用していただけたらと思います。


まずは冬の野菜といえばこれ、白菜です。

白菜は平性の野菜でカラダを冷やしもしないし特別温めもしないバランスの良い野菜です。文献によっては『涼性』となっているものもありますがそれほど冷やす働きは強くありません。

薬膳の適応症でも(適応症と言ってもけっしてそのような症状が治るわけではありません。そのような症状でお悩みの方に『おすすめ』というニュアンスで受け取ってください)

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

胃陰虚症という胃の潤い不足、胃熱という胃に熱がこもり胃腸機能が低下した状態や胃痛、便秘などに使われます。


また清熱作用という熱を冷ます働きもあるので、風邪などで発熱しているときにもおすすめの野菜です。


胃腸の働きを整え、お通じを良くする作用もあるので日頃から食べすぎている方にもおすすめできる野菜です。


カラダを冷やすのが心配な方は漬物などの生で食べるのではなく、なるべく鍋料理やスープなど火を通して食べたり、ショウガなど温性の食べ物と一緒に取るようにしましょう。

白菜は切ってしまうと質が低下しやすいので、保存する際はまるごと切らないで冷蔵庫などで保存するか、切ったものはなるべく早く食べるようにしましょう。

ビタミンCが抱負なので汁ごと食べることができる鍋料理は白菜をもっとも美味しく、栄養価も逃さず食べることができるのでやっぱりおすすめですね。

豚肉と一緒に食べるとタンパク質や鉄分もしっかり取ることができ、お肌のケア、貧血防止にも繋がるので、豚肉と白菜を使ったミルフィーユ鍋などはオススメの調理法だと思います。

【冬に食べる野菜の代表②大根】
白菜の次はこれも冬の代表野菜の『大根』です。寒い冬に熱々のおでんに入っている大根を食べたりするのは幸せな瞬間ですよね。

大根は秋の終わりから冬に掛けて旬をむかえる冬野菜の代表です。一年中食べることができますが、やはり冬のものがおすすめ。

大根は生で食べると五味では『辛味』に属して呼吸器系の『肺』を養い、加熱して食べると『甘み』に変わり白菜と同じく『脾・胃腸』を養う食材です。生と加熱後で特製が変化するというのも薬膳ならではの考え方ですね。

大根は栄養素的にも様々な消化酵素を持っており、大根おろしは脂の強いものと食べる時の付け合せとしても最高の薬味です。

薬膳的な適応症でも嘔吐、消化不良などの胃の不調を整えたり、痰が出るのを促してくれたり、実際は何もなくてもなんとなく喉につまりを感じるような不調『梅核気』にも使用されます。

年末年始に脂っこいお肉などを食べる時、サンマやブリなどのような脂の強い焼き魚を食べるときには積極的に大根おろしを使いましょう。

胃腸が弱っているときなどはおでんの大根のようにしっかり煮込んで柔らかい状態になった大根を食べることもおすすめです。

【冬に食べる野菜の代表③ねぎ】
最後の登場は薬味の代表でもある『ネギ』です。

鍋料理の定番具材でもあり、様々な場面で大活躍の野菜です。

ネギは温性の特徴をもちカラダを温めてくれる野菜です。味はもちろん『辛味』で空気の乾燥する冬に弱りやすい呼吸器系をサポートしてくれます。

薬膳的適応症でもカラダが冷えて起こる風邪、風寒感冒や冷え性、鼻詰まりに使われます。

またネギの白い部分はお腹を温めて冷えからくる腹痛を緩和すると言われており、前にご紹介した白菜などと一緒に食べることで胃腸ケアにも役立ちます。

ネギの緑色の部分にはビタミンCが抱負に含まれているので、白いところだけでなく緑の部分も積極的に食べるようにしましょう。硬い部分は煮込んで汁ごと食べるようにすると良いでしょう。

ネギは辛味と香りが強いので、ストレスが溜まって血の巡りが悪くなっている

『気滞うっ血』というタイプの方や

温める力が強いで陽虚と言われるカラダを温める力不足の方には特におすすめです。

その代わり、ネギはカラダが冷えた風邪に使うほど、発汗を促す働きがあるので、カラダの潤いが不足しがちの陰虚タイプの方や

更年期で逆上せや火照りなどを感じる方は食べすぎに注意しましょう。

※おまけ〜さつまいも&カニ
せっかくなので秋が旬の食材ですが『さつまいも』と野菜ではありませんが『カニ』についてちょっとだけご紹介したいと思います。

さつまいもは秋の落ち葉で『焼き芋』をイメージする方が多いように秋が旬の芋です。

薬膳的には健脾益気という胃腸の働きを整えてカラダに元気をつけたり、和胃生津と言って胃の働きを促しながら唾液の分泌も促してくれる働き

そして通便といってお通じを促す働きがあります。栄養学的にもお通じの質を高める水溶性食物繊維と不溶性食物繊維、この両方が入っている貴重な芋で、甘みもあり糖質もしっかり取ることができるエネルギー食なので、お子さんのおやつ、食事の主食のかわりなどに積極的に食べましょう。

日頃から食べすぎている方、糖質方気味の方は食べすぎに注意しましょう。

次に『カニ』です。

年末年始のごちそうの定番『カニ』

カニは薬膳では潤いが不足して体内の熱が冷ませず火照りやすい方や

補骨生髄と言って骨や骨髄の再生を促進する素晴らしい食材です。

栄養学的にも魚介類トップクラスのカルシウムを含んでいる素晴らしい食材です。

ただしカラダを冷やす特性が強いので胃腸の弱い方や冷え性の方は『今日はカニだ〜!』とテンションをあげすぎて食べすぎないように注意しましょう。

今回は冬の野菜の食養生についてお届けしました。

せっかくの旬の食材、美味しく、健康的に活用しましょうね。

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早川弘太
専門家

早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

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