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過食・過眠は冬のせい?ご存知ですか?『冬季うつ』

早川弘太

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テーマ:メンタルケア 漢方

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どうも!

今年に入ってからちょっと体重が増加してしまったことを

『コロナのせいですよ』


というのもそろそろどうかと思うので

『冬のせい』

にしてみようかと思っています。

さわたや薬房の早川です。

#そんなんどーだっていいから

#冬のせいにして温めあおう

(懐かしいですね)

冗談みたいな話ですが、寒い冬になると過食気味になる方が増えるのは決して気のせいじゃありません。実はこの『過食』も原因は

『冬のせい』

だとしたらみなさんビックリするでしょうか?

今回は

過食・過眠も冬のせい?ご存知ですか?『冬季うつ』

というテーマでお届け致します。

【冬になるとなんとなく心とカラダの調子が・・・】
「最近なんだかやる気が出ない…」
「眠くて仕方ない…」

気温が低下してきて冬が近づくと毎年そんな声をよく耳にします。

これって冬のせいでしょうか?寒さのせいでしょうか?

ここ数年は『異常気象』という言葉が当たり前になるぐらい春夏秋冬の四季の状態が乱れており、長過ぎる梅雨、暑すぎる夏、

今年などはまさにそうでしたが、扇風機がまだ必要だと思っていたら

突然暖房を出さないと行けないような状況となり・・・

今までの季節感が通用しなくなってきています。

そんな気候変動もあり、例年以上に今年は『夏バテ』


そして『秋バテ』と言われる季節特有の不調でお悩みの方が多かった気がします。


季節の変わり目に体調を崩すことは決して珍しいことではありません。季節の変わり目の体調不良は誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

このような季節の変化によって起こる心身の不調を

「季節性感情障害」

などと呼びます。

そんな季節性感情障害の中でも、最近注目されているのが今回のテーマにもなっている

「冬季うつ」

と言われる症状です。

「冬季うつ」

とは名前の通り、冬になると調子が崩れてきて、春になると回復するという特徴があります。

そのため、自分が「冬季うつ」と気が付かない人も多いかもしれません。

【冬季うつによく見られる症状は過眠と過食】
この『冬季うつ』具体的にはいったいどんな症状が現れるのでしょうか?

様々な季節でおこる季節性感情障害にはさまざまな症状がありますがそんな中でも冬季うつの特徴は二つ

「過食」

と「過眠』

です。

例えば、甘い物が異常に欲しくなっておなかが一杯でもお菓子などを食べ続けてしまう。

毎日のように10時間以上寝ているのにもっと寝たくなる。

朝起きることができない。

日中も眠い。

そんな症状が現れます。

【冬季うつによくみられるの症状】
そんな冬季うつですが、もちろん症状は過眠と過食だけではありません。

冬季うつによくみられる症状をちょっとご紹介します。

【冬季うつによく見られる症状】
・ 気分の落ち込み
・ 気力低下
・ 何となくだるい
・ 元気がなくなる
・ 物事を楽しめない
・ イライラする
・ 人と会いたくない
・ 過眠
・ 過食(特に甘い物、炭水化物への強い欲求が出やすい)

このような症状が多く見られるのですが、みなさんの日頃の体調と照らし合わせてどうでしょうか?

『最近そう言えばケーキや甘い物ばかり食べちゃっていたんです!これって私が悪いわけじゃなくて冬のせいなんですね〜』

と喜んではいられません。

過眠や過食による運動不足で、冬季うつでは体重増加も起こりやすくなります。

春になって暖かくなり薄着になった時に・・・・

とならないように今回の冬季うつ対策しっかりやっておきましょう。

【冬季うつの原因とは?】
それでは冬になるとこのような症状がおきてしまう原因とは何なのでしょか?

冬季うつですから当然気温が低下して寒くなるとその症状が出てきます。

また、冬季うつは緯度の高い地域に起こりやすいという特徴があることから、日照時間が短くなることが大きな原因の一つと考えられています。

日光を浴びる時間が短いカラダに何が起こるのでしょうか?

『日光を浴びないぐらいで』

と甘く見てはいけません。日光をしっかり浴びておかないと人間のカラダの『ストレスコントローラー』とも言える

『セロトニン』がしっかりと働かなくなってしまいます。

やる気や感情をコントロールする「セロトニン」が活性化されないので、さまざまな身体症状と心の症状が現れます。

冬季うつの原因をまとめると・・・

(1)日照時間が短くなることで、睡眠をコントロールするメラトニン分泌の量が変化して体内時計が乱れる。

(2)日光の刺激が減ることでセロトニンの分泌が減り、脳の活動が低下する。

(3)寒さで自律神経の交感神経が優位となりすぎてしまうことで自律神経全体のバランスが乱れる

このような理由が考えられます。

【ちょこっとコラム:冬季うつは冬眠の名残り?】

これは僕の感じていることなのですが、もしかしたら「冬バテ」というのは冬眠の名残なのかもしれないと感じます。

過食は栄養を蓄えようとする名残り

だるさや眠気は『冬だからカラダを休めなさいよ〜〜〜』という名残りだと感じます。

ある意味、厳しい寒さから身を守ろうとする力が私たちの体で働いているのかもしれませんね。

僕たちはどうしても自然のサイクルにある意味逆らって生活をせざるを得ない状態です。

寝るはずの夜に起きていたり

寝るはずの時間に飲み食いしたり

雨の日に活動したり

冬でも活発に活動したり、など自然のサイクルを考えると不自然なことをどうしてもしないと行けないので、日頃から養生してカラダのお手入れをする必要があるのだと思います。

【おすすめの冬季うつ対策の養生法】
最後に冬の時期でもできるだけ良い体調で過ごし、季節に左右されない体調を維持するための「冬季うつ」対策の養生法についてご紹介します。

1)できるだけ外にでて日光に当たる。

冬季うつの原因を考えれば当然最初の養生法は『日光を浴びる』です。朝の通勤時、洗濯物を干す時間時、休憩時間、昼休み、など日焼けするほどの日光浴は必要ないので、できるだけ日光を浴びるようにしましょう。

幸い冬は晴天の日も多いので晴れた日はできるだけ日当たりの良い場所にいるようにしましょう。

日光が出ていない日も薄暗い部屋はセロトニンはもちろん、ダイレクトに気持ちも沈みやすくなります。日中はできるだけ明かりをつけて、カーテンはもちろん開けて、明るい部屋で生活するようにしましょう。

とくに朝食時はできるだけ部屋を明るくしたりして光を浴びるようにすると体内時計のスイッチが入りやすいのでおすすめです。


2)冬は忙しい時期なので疲れをためない。意識して休息をとるようにする。

冬場は年末年始で仕事ではイベントや期末の締めなどもあり何かと忙しい時期。また学生さんも受験やテストなどが多い時期でついつい疲れをためてしまいがち。

蓄積された疲労は心身への負荷、ストレスとなるので、疲れているのに休日だから!と無理して遊びにでかけたり

勉強や仕事などで忙しいからと睡眠時間を削るのは心身の負担となり逆効果。よいパフォーマンスを行うためにもきちんと睡眠時間は確保しましょう。

3)温かい時間に散歩など簡単な運動をする。

日中の散歩などの運動は一番目の日光浴にもつながります。カラダを適度に動かすことは血の巡りも整うので寒い冬には最適。

温かい日中にのんびり散歩することは副交感神経を優位にさせてくれるので日頃疲れたカラダの癒しになります。とくに冬は季節的な特徴と、寒さによりカラダを緊張し、こわばらせる交感神経が優位になりやすいのでゆったりとウォーキングすることは効果的です。

寒い朝や夜に無理して運動するよりは温かい日中に10分〜15分、少しでもカラダを動かすほうがカラダへの負担も少ないので寒い時間に無理をしないようにしましょう。

漢方では冬は『恐れ』の感情が強く出たり、秋は『悲しみ』の感情が強く出るなどどちらかとうとネガティブな、マイナスの感情が気温低下と共に出やすくなると考えます。

また、冬は『閉蔵の時期』と呼び、春になって芽吹くためのエネルギーを蓄えるために『お蔵を閉じておく時期』と考えてあまり活発に活動しないほうが良いと言われています。

本来であれば自然に則してゆっくり、のんびり過ごす

自然に任せて生活できれば良いですよね。

寒い冬の間は体の代謝を抑えてゆっくりすることは理にかなっていますが、忙しい現代人の僕らはそうはいきません。

「冬だから仕事を休みます」

「寒いから学校を休みます」

とは当然いきません。

『舐めとるのかね!』

となってしまいますよね。

それだけ僕らは心身に負荷を変えているので、それなりの養生を日々の生活の中でしてあげましょう。

今回は『冬季うつ』についてお伝えいたしました。

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早川弘太
専門家

早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

早川弘太プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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