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【漢方で人間関係を円滑にする方法】自分と他人を比べすぎてしまう人の漢方的養生とは?

早川弘太

早川弘太

テーマ:メンタルケア 漢方

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ストレスの9割は他人とのコミュニケーション不足によって起こると言われています。

ちょっとした行き違いや確認不足、遠慮のし過ぎや気の使いすぎで思わぬトラブルを増やしてしまうことがあります。

恋人や家族、職場の同僚、友人同士など僕らは常に誰かと関わって生きており、円滑な人間関係の構築はストレス社会と言われる現代社会において心とカラダの健康維持のための必須と言えるでしょう。

そんな人間関係ですが持って生まれた気質、性格などはもちろん関係がありますが、性格や気質以外、実は人間関係が上手くいかない原因に体調や体質が関係していることを皆さんご存知でしょうか?

僕が専門の漢方では『心身一如』という言葉があり、心とカラダは常につながっている、と考えます。

実際に漢方の基礎理論である

『陰陽五行説』

ではカラダの働きをコントロールしている『五臓』

現代医学的には内臓機能のような感じでイメージしてもらうとわかりやすいと思いますが、五臓はそれぞれ感情ともつながっておりカラダの弱りが心の弱りにも繋がると考えます。

そして当然ですが心の弱りは人間関係の構築の直結していますので、カラダの弱りが人間関係の構築にも影響を及ぼすと言えると思います。

今回より不定期でスタートする【漢方で人間関係を円滑に】シリーズでは漢方的な考え方で少しでも人間関係が円滑に構築できるヒントを皆さんにお伝えしていきたいと思います。

初回は『思い通りにならないストレス』『満足できないストレス』人間の2大ストレスの原因とも言われており、人間関係のトラブルの大きな原因にもなりやすい

『他人と自分のを比べすぎてしまう人』

の漢方的養生についてお伝えいたします。



他人との過度の比較はストレスの元

人間関係がギクシャクする原因の一つに他人との比較によるジェラシーがあります。

もともと仲が良かったのに、出世や家庭やプライベートの環境を急に自分と比べてしまって『自分のほうが負けている』と感じてストレスを作ってしまうことありませんか?

また、その気持ちが強くなることで妬みが生まれたりして相手に対して当然ですが良い感情も生まれず、起きなくて良い人間関係のトラブルも発生しやすくなります。

『自分もああなりたい、けどなれない』

『本当はああなりたいのに、なれない』

という

『満足できないストレス』や『思い通りにならないストレス』を他人との比較は生み出してしまうと思います。

他人を軸にして物を見ないことの大切さ
ここで考えたいことはまず僕らは普段からかなり『他人軸』で物事をかんがえてしまっているなぁ、ということです。

他人軸とはどんな考え方かというと

行動や考え方の基準が自分自身がどう思っているか?どう感じているか?ではなくて世間や周りの人間と比較したりしてどうか?という軸で考えしまうことです。

人の目が気になってしまう状態です。

『こう思われているかもしれない』

『周りもやっているからうちの子も習い事しなくちゃ』

『まわりの収入がこれぐらいあるから自分のあれぐらいの収入がなくちゃ』

というように自分の意思や気持ちよりも他人と比べることで周りの評価や他人にどう思われているかということに重きを置いている状態、意識過剰とも言える状態になってしまいます。

自意識過剰になりすぎるとき、実はそれは性格だけでなくその時の体調含めた心身の状態が強く影響しているのです。

過度に他人を意識したり比較してしまう状況を漢方的に考える
本来であれば他人の収入や生活環境がどうであれ、自分の現状に満足していればストレスを感じたり、他人との関係が乱れることはありません。

しかし他人と自分を比べてしまった瞬間にストレスが発生します。どんな人にでも他人と自分を比べることは当然ですがあります。

一瞬『あ、お金持ちなんだぁ、羨ましいなぁ』

と感じるかもしれませんが、それがストレスになるほどは気にならないと思います。

しかし心身のバランスが崩れている時、心とカラダの調子によってはそのような思考が素直にできない時があります。

漢方的体質で考えるとそんな思考が上手くできなくなるの時、過度に他人のことが気になってしまう時は

『気滞』

と言われるストレスフルな状態の時だと考えます。

ストレスを過度に受けてイライラしている時はそのストレスを跳ね除けようと人間も動物も攻撃的になります。

攻撃的な精神状態になると他人がちょっと行ったことや言ったことに対して過度に対抗心を燃やしてしまったり、ちょっとした刺激に対しても過敏に反応してしまいます。

『最近妙に他人に対して過度に対抗心を燃やしてしまう。気になる』

そんな精神状態以外にもこれから紹介する症状がいくつか当てはまる方は漢方的には『イライラタイプの気滞体質』かもしれませんので注意が必要です。

☆気滞チェック☆

普段からイライラする 生理不順や生理痛がある 冷えのぼせがある

月経前後に体調を崩す 寝付きが悪い 眠りが浅い 

お腹が張ったりガスがよく出る 慢性的な肩こりや頭痛がある

肌荒れやシミが多い 不調で病院に行っても異常がないと言われる

急に切れたり怒鳴ったりすることがある

何をしても面白くない やる気がでない

いつくか当てはまっている方はストレスで血流も悪くなり、月経トラブル始め様々な不調がおこりやすい『気滞血瘀』(きたいけつお)と言われる状態かもしれません。

そんな方が他人のことを意識して『自分は負けている』というストレスをさらに受けてしまうとストレスが増大してさらに症状が悪化してしまうので、できるだけ先程紹介した『自分軸』で物事を考えるようにしたり、今から紹介する漢方的養生法を出来ることから行い気の巡りを整えておきましょう。

イライラで神経過敏・他人が気になって仕方ない気滞タイプの漢方的養生法
今回は代表として『気滞』タイプを紹介しました。気滞タイプは怒ったり対抗心を燃やしたりするエネルギーはあるタイプなのでそのエネルギーをしっかり巡らせてあげることが大切です。

(もちろん元気不足でもイライラする場合があります。別の機会に詳しくご紹介します)

☆運動

体の中の元気や血液を巡らせたい、気血が滞ってしまうことで心の不調やカラダの不調がおこる気滞瘀血タイプの方はしっかりと運動をすることがおすすめです。

ジョギング、スイミング、縄跳びなど息が切れる程度の運動を適度に行い汗をスッキリかくことでストレスを解消することが出来ます。イライラが強い時は意識的にゆっくり深呼吸しながら、ゆっくりウォーキングをして意識的なペースダウンをしてあげても良いでしょう。自分に合う方法を試してみましょう。

☆食養生

気滞タイプの方は香りの良い食べ物や飲み物を活用しましょう。薬膳では香りの良いものは気の巡りを整えると考えます。

ハーブ類、香味野菜、香辛料などいつもの料理にチョイ足しで良いので、香りの良い飲食物で『食べるアロマ』を積極的に行いましょう。

イライラする時は辛い物の食べすぎには気をつけましょう。

☆入浴

イライラしている時は『ゆっくりお風呂なんか入ってられない!』と心のゆとりのない方が多いですが、そんな時こそぬるめのお風呂にゆっくり入りましょう。副交感神経が優位になりリラックスしやすくなります。

他人とくらべること自体が悪いわけじゃない
心とカラダが落ち着いて安定している状態であれば多少まわりの人と自分を比べてもそれほど強く気にせず

『まぁ、比べてもしょうがない』

と切り替えることが出来ますが、ストレスフルな状態だとなかなかそうはいきません。

できるだけ心身を落ち着けた状態にしておけば他人と比べたりすることも減少して余計なストレスで人間関係を乱すことも減るでしょう。

そしてもし、皆さんが今ストレスと感じていることが

『他人との比較』

で感じているような、ジェラシーのようなストレスであれば、先程もお伝えしたようにちょっと軸を

『他人軸』から『自分軸』

に動かしてみましょう。

きっと見方が変わるはずです。

もしあなたが『この人には負けたくない!』と心から思っていて闘争心が湧いていて、目標にしている人やライバルと競うことを心から楽しんでいるのであればそれはそれで素晴らしいことだと思います。

『あの人が頑張っているから自分も頑張ってああなりたい、追いつきたい』

そう心から思っているのであれば頑張るモチベーションにもなるし人生が豊かになります。

他人と競うこと、レース自体が悪いわけじゃなく、種目によっては無理に参加する必要がないレースも世の中にはたくさんあります。

そのような不毛な競い合いで大切な人間関係を壊したりストレスを感じる必要はないと思います。

今回は他人と自分を過度に比べてストレスを作ったり、人間関係を見出してしまう方が少しでも楽になる漢方的養生についてお伝えしました。

他人軸でなく、自分軸で生活していきながら漢方の養生をできることから取り入れてみましょう。

どうも他人が気になって仕方ない、それはもしかしたらカラダからの弱りのサインかも知れません。そんな時は早めに相談してくださいね。

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早川弘太
専門家

早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

早川弘太プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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