ヨーグルトと鶏むね肉〜不定期連載・コータの食養生通信
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どうも!
使っているLINEスタンプがおじさん臭いと嫌だなぁと思い、張り切って呪術廻戦の五条先生のスタンプを使っているんですが、たぶん逆効果だと最近気がついた
さわたや薬房の早川です。
#ホントはおぼっちゃまくんを使いたいです
LINEのスタンプって思いっきり年代がわかりますよね。
僕と同年代の人は結構な割合で北斗の拳やキン肉マンの持っていたりして意外と盛り上がったりするのですが、その人の好きなものなどもわかるのでなかなかおもしろいですよね。
ちなみに新日本プロレスLINEスタンプはかなりヘビーに使っているのですが、一部の人にしか何のスタンプなのか?
いったい誰なのか?
理解してもらえないところがなかなか辛いところですがプロレスファンの人に送ると『おー!君もプロレスファンなんだね!』と距離が秒速で縮まるのでそれはそれで面白いんですけどね。
さて、今回は食養生についてお届けしたいと思います。
気温が上がってくる春から梅雨、そして夏にも大活躍してくれる『あの味』について今回はお届けしたいと思います。
医食同源・薬食同源〜春から夏にかけては酸味をとろう〜
というテーマでお届けします。
☆春から夏にかけて大活躍のオススメの味とは?
さて、今回は気温が上昇してくる春から最も暑い夏まで活躍し続けてくれる『味』について、食養生の観点からお届けしたいと思います。
改めてですが、中医学では各季節とカラダの働きを5つに分類した五臓の働きが密接につながっていると考えます。
春は肝臓の肝
夏は心臓の心
春と夏の間土用の時期は消化する場所といえる脾
秋は肺
冬は腎臓の腎
このように土用の時期(土用の丑の日が有名すね)も含めると五つの季節と五臓がつながっていると考えます。
今は5月なので、季節はまさに肝の季節。春です。
この春という時期は『酸味』をしっかり取っておくと良いと中医学では考えられています。
薬と食事なんて関係ないと思っている方はほとんどいらっしゃらないと思いますが、食事と薬はある意味同じと考えてます。
『医食同源』
『薬食同源』
このような言葉があるぐらい、薬の成り立ちは食事から始まったものだと考えられています。
当たり前ですが、僕らの一番の薬は何と言っても食事です。
食は命なり、なんて言葉もあるぐらいですよね。
僕も常日頃皆様にお伝えしているのは
どんなにすごい薬を飲んだって普段の食生活がボロボロだと意味がないですよねということです。
薬屋が言うのも変ですな食生活のバランスがしっかりとれていれば薬なんてほとんど必要ないのかもしれません。
☆春から夏にかけては酸っぱい味・酸味をとろう
さて先程、春は酸味が良いという話をしましたが、この酸味、春から夏にかけて大活躍するとっても大切な『味』なのです。
酸味の働きですが、酸味には物を引き締める作用『収斂作用』があると考えられています。また酸味は唾液の分泌を促進させる働きもあります。
酸っぱい梅干しを食べることを想像してみてください・・・
それだけでも身が引き締まり、唾液の分泌が促されて喉のや口の乾きを癒やすことができます。
伝説では三国志で有名な曹操が砂漠を進軍中にオアシスまで距離があり、兵隊が喉の乾きを訴えだしたときに『あそこに梅林があるぞ!』と励まして唾液を出させてその場をしのいだ、という(たしかそんな話だったと思います。ちょっと違ったらゴメンナサイ)逸話があるぐらい、古来より梅の酸味は重宝されてきました。
また、酸味によって唾液がしっかり分泌すると口の乾きを癒やすだけでなく『唾液は最高の消化剤』と言われるほど胃腸の動きを整えてくれます。
春から梅雨、そして夏にかけては気温差や暑さで胃腸が非常に弱りやすい時期です。
酸味により胃腸を整えておくことで身体のだるさや、胃腸が弱ることによって起こりやすくなる肌荒れ、夏の夏バテなどにも効果的です。
☆春は酸味・五臓で春は肝
そんな酸味ですが、胃腸の働きだけでなく、実は春に負担がかかる五臓の一つ『肝』を助けてくれる味なのです。
肝臓は血液をたっぷりと溜め込む大切な臓器です。
その働きとしては解毒や食べたものの分解、免疫など様々な働きがあります。
食べたものを分解したりするところなので血液の質とも大きな繋がりがあります。
肝が弱ってしまうと当然良い血液が作れづらくなるので肌は内臓の鏡と言われるお肌の調子は当然悪くなりやすいでしょう。
肝臓が弱り血流が悪くなればカラダも当然だるくなり、病気になりやすくなります。
また、中医学では、肝が情緒や自律神経ともつながりがあるという話は今までもお伝えしたことがあると思います。
体の仕組み的に考えても肝臓が弱って血液の流れが悪くばれば、当然、自律神経にも影響が出てきます。
女性の方が血液が必要な時期である生理前や生理中に気分が不安定になってしまう原因の一つも中医学ではこの肝の弱りと考えます。
そんな肝の働きを助けてくれる味が酸味なのです。
昔から言われてることなんて迷信だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが 酸味のあるものの爽やかな香りは香りの良いものも多く食べると気分がリフレッシュするものも少なくありません。
梅干しを食べて気分がシャキッとしたり、香りの良い柑橘系の果物やレモンなどを食べたり飲んだりすることは気持ちのリフレッシュにもつながりますしそういう経験をしたことがある方も多いでしょう。
☆酸味を上手に取る方法とは
それでは最後に酸味を上手に取る方法をお伝えしたいと思います。
酸味を取ると言うとすぐに
『お酢を飲めばいい』
と考える方がいらっしゃるかもしれません。
それにはちょっと注意が必要です。お酢は本来調味料として使われるものです。それをちょっと水で薄めて飲んだりするということは、胃の調子を悪くしたり、歯を溶かしてしまったりとあまりお勧めできるものではありません。
お酢を飲むのであれば、 清涼飲料水としてきちんと飲むために作られたようなお酢を飲むようにした方が良いと思います。
☆お酢は飲み物でなく調味料
上手な酸味の取り方はやはり調味料として使うことがおすすめです。
ポン酢や黒酢、普通のお酢などを様々な料理にかけたり、炒め物にしたり、スープに入れたりするのも良いでしょう。
特に肉や魚などを食べる時は臭みを消す作用もあったりたんぱく質やカルシウム鉄分の吸収をお酢には促進してくれる働きがあるので様々な料理に活用できると思います。
レモンやかぼす、すだちなど柑橘系のものは香りも味も良く気分をリフレッシュさせてくれるので、これも色々な料理にかけたりしたりするといいでしょう。
そしてこれから活躍するのは梅干です。
☆キングオブ酸味『梅干し』
塩分の摂取制限をされてる方は食べれるようには当然注意が必要ですが、 料理の味付けから、お茶に入れて梅干し緑茶にするなど、気温が上がってくる春から夏にかけて大活躍をしてくれます。
梅干しを口の中に入れるだけで、 唾液の分泌が良くなり胃腸の働きも促進されます。
気温が上がってくると食欲が低下する方や、 外での仕事で汗を大量にかくか他のミネラル補給源としても有効です。
また夏場の食中毒防止で使われていることは有名ですよね。
上手に酸味のあるものを使っていきましょう。
☆酸味は教えないと覚えない〜子供の頃から食べさせましょう
人間の味覚は一説によると、 血液のエネルギー源である塩分、脳のエネルギー源である糖分、甘みと塩辛い味は元々体が生まれた時から覚えていると言われています。
なので小さい子供はあまじょっぱい味は大好きですよね。
僕らの食卓も注意しないと甘い味としょっぱい味の食べ物ばかりになってしまうことがあります。
酸味や苦味、辛味などは後から覚える味と言われています。
小さい頃から梅干しをちょっと舐めさせたり、苦みや辛みなども料理に使ったりすることで少しずつ小さなお子様にも覚えさせると良いでしょう。
☆色々な物・色々な味を楽しもう
今回は酸味を中心に食についてお届けしました。
繰り返しになりますがどんな素晴らしい薬を服用しても食事がメタメタだと本末転倒です。
食べ物の質=カラダの質
と言っても過言ではありません。とくに今回紹介した酸味は子供はもちろんですが大人でも意識しないと取らない味です。
酸味以外でも夏に向けて大切になる味『苦味』も意識してそろそろ取り始めましょう。
今は食べすぎて病気になる方が多い社会ですが、ミネラルなどの栄養素と酸味や苦味と言った味付けの物は足りなくなっている『新型栄養失調』の時代です。
色々な食材を色々な味付けで食べるようにしましょう。
その際気をつけたいのが食養生を苦行にしたり、義務で『食べなくちゃ』とストレスにしないことです。
食事の基本は『美味しく・楽しく』です。いくら体に良いものでもしかめっ面をして難しい顔で、ストレスフルな状態で食べては逆に体に悪いものになってしまいます。
笑顔で食事を楽しみながら、取りれることができる食養生をゆる〜く取り入れて生きましょう。
食は命なり。今回は改めて食の大切さ、春から梅雨にかけての食養生についてお届けしました。
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