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夏前から始めたい〜カラダの内側からスキンケア〜タイプ別・漢方的お肌の為の食養生

早川弘太

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テーマ:スキンケア

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どうも!

家のニャンコに話しかけるときに『でちゅ・まちゅ語』が治りません。

誰かいい薬知りませんか?

さわたや薬房の早川です。

#ただいまでちゅよ

しかし動物に喋りかけるときってどうして赤ちゃん言葉になってしまうのでしょうか?

『ただいまでちゅよ〜』
『マンマでちゅよ〜』
『寝んねでしゅよ〜』

中年のおじさんが猫にむかて『でちゅまちゅ』言っている姿はそれはそれでなかなか不気味な物がありますが、猫みたいな小型の動物だとその傾向がより高まるような気がします。


犬だとチワワとかトイプードル、柴犬ぐらいまでの小さな犬だと赤ちゃん言葉になりそうですが、ゴールデンレトリバーとかバーニーズ・マウンテン・ドッグとかシベリアン・ハスキーのような大型犬だとならないものなんでしょうかね?


大きさによるのか、それとも飼い主の年齢なのでしょうか?子猫から飼っているからなのか?
小学生から大学生ぐらいまでの間、実家で柴犬飼っていましたがでちゅまちゅ語を使った記憶は殆どありません。

小さくて可愛い存在なので、なんとなく赤ちゃんぽく見えてしまって言葉使いもそうなってしまうのかもしれませんね。

猫からしてみたら良い迷惑で

『でちゅとかまちゅとかホントうざいんだけど』とか言われてしまいそうですね。


ネコ好きで知られている村上春樹さんも猫には『でちゅまちゅ語』を使うんでしょうかね?もしお会いするチャンスがあったら絶対に聞いてみたいと思います。

#もう少しマシな質問したほうが良いですよね


さて、前回のnoteでは『食べたものが肌の調子に直結している理由』についてお伝えしました。

なぜ僕らが食べたものや食事の状態がお肌に直結なのか?ということをお伝えしたのですが、中医学では『肌は内臓の鏡』という言葉があり、カラダの外側である肌の状態は見えない場所であるカラダの内側の状態をどころよりもはっきり伝えてくれていると考えます。


そして前回のnoteの最後では気温が上昇するとお肌に負担がかかる、ということをお伝えしたのですが、本格的な夏になり、肌への負荷がかかってから慌てて養生をしても弱ってしまった肌をすぐにもとに戻すことはできません。

できれば今のうちからしっかりと肌の調子を整えておくことが大切なので、今回のnoteは

夏前から始めたい〜カラダの内側からスキンケア〜タイプ別・漢方的お肌の為の食養生


というテーマでお届けしたいと思います。
☆暑い夏に向けて今から肌を作っておこう

今回も前回に続きお肌の健康についてお届けしたいと思います。

男女問わず綺麗な肌というのは生きていく上で非常に重要です。

お肌の健康というと『美容』という目線で見てしまいがちですが、美しくあるためだけではなく、お肌が健やかな状態というのは様々な病気の予防にもつながりますし、年齢関係なく健康的な毎日を過ごすためには重要なポイントです。


湿疹等で肌がかゆい、ニキビが痛いなど肌トラブルは直接的に命に関わる疾患ではありませんが生活の質、いわゆるQOLは著しく低下します。

痒みや痛みは非常に不快な症状で精神的なストレスにもなります。

また、肌というのは目で見える場所なので見る度に気分が落ち込んだり、不安になったりするため痛みやかゆみ以外でも精神的なストレスとなります。


肌の表面までしっかりと必要な栄養素、酸素、そして潤いを運ぶのは血液です。


この血液の流れ、血の巡り良くしておくことが良い肌をつくるもっとも重要なことというのはぜひ前回のnoteを御覧いただきたいのですが、その次に大切なのがやっぱり肌の状態を維持するための栄養、食事です。


中医学では弱い季節があればその一つ前の季節からしっかり備えておくことが大切と考えますので、今からしっかりと備えておきましょう。

☆気温が上がってくると食事内容が・・・

肌の健康にとって大切な食事。


その大切な食事が実はこれからの季節、非常に乱れがちになります。


これから気温が上がってくるとみなさんの食事はどうなっていくでしょうか?
注意しておかないと気温上昇とともに食事バランスはどんどん乱れていきます。


もっとも暑い7月、8月、典型的な夏の食事を再現すると・・・
主食:そうめん おにぎり サンドイッチ 冷やし中華 ざる蕎麦 
おかず:トマト きゅうり ナス など冷たいサラダや野菜
このような食事が結構増えるのでは無いでしょうか?


気温が上がると発汗するためかなり肌に負担が増えます。そんな時期にこのような食事だと完全に栄養不足となります。


また、このような栄養不足の食事とは逆に、普段から食欲旺盛な人やお酒の好きな人はビールなど冷たいお酒のお供で夜は揚げ物など脂っこいものが増えてしまい、栄養バランスが大きく崩れますので、ご自分の体質にあわせて今からしっかりとお肌のための食養生をしておきましょう。

今回の体質別は3つのタイプをご紹介します。
☆乾燥肌タイプの人(血虚&陰虚)

日頃から肌が『カサカサしやすい』乾燥肌タイプの方はお肌をしっかり潤す食養生が大切です。

肌が乾燥しやすい方は中医学的な体質では

血液が不足しやすい『血虚』
カラダの潤い不足の『陰虚』

に多く見られます。


気温が上がってくると体温調節で発汗する機会が増えてきます。汗はカラダの水分を出すことで熱を下げるための生理現象なので、潤い不足の陰虚体質の方はもちろん、汗ももともとは血液なので、血液不足の血虚タイプの方も夏は非常に肌の乾燥が悪化しやすい時期です。


◇血液不足の血虚タイプのスキンケア食養生

血液が不足していたり、血液の質が低下して肌に充分な栄養を送り届けられない血虚タイプの食養生は『血液たっぷり』の食養生が大切です。


血虚タイプは日頃から肌の乾燥以外にも貧血気味、低血圧、眠りが浅い、気分が沈みやすい、月経トラブルが多い、髪や爪が弱い、冷えやすいなどの症状が起こりやすいと言われています。


血虚の方は日頃からタンパク質などが不足しやすい食事を好む方が多く、気温が上昇し、食事自体がさっぱりしてくると、先程の『夏場によくある食事』の事例のようにそうめんとサラダ、というようなタンパク質がまったくない食事になりがちです。


できるだけ毎食1品はサラダチキンやツナのような動物性タンパク質を取るようにしましょう。脂っこいものでなくてももちろん大丈夫です。豆腐や納豆でも良いのですが、ベジタリアンなどでなければ大豆食品などと一緒にできるだけ魚や肉を取るようにしましょう。


そこに血を補う『赤い食材』人参、なつめ、トマト、クコの実、スイカ、さくらんぼ、赤カブなど赤色の食材を上手に取り入れましょう。赤い食品は夏に弱る『心』を補う食材でもあるので、今のうちから積極的にとっておきましょう。



◇潤い不足の陰虚体質


次はカラダの潤い不足で肌が乾燥してしまう陰虚タイプです。


陰虚タイプは肌の乾燥以外にのぼせ、火照り、寝汗をかく、めまい、かすみ目、便秘しやすい(便がコロコロ)、動悸などの症状が起こりやすいと言われます。


中医学ではカラダの潤いは腎と言って成長や発育、生殖機能と繋がり深い五臓の一つと関係深いと考えます。


腎は腎臓の腎なので、腎臓は尿の排泄などともつながり深く、生理学的にもなんとなくカラダの潤いの基本となる水分代謝などとつながりが深いのはイメージしやすいかもしれません。


潤い不足で注意が必要なのが実は『水分』です。潤いが不足しているのであれば水分をどんどん取れば潤うのではないか?とついつい考えがちですよね。


乾いた花や木に水を上げるようにシンプルな構造なら良いのですが、人間は水分をたくさん取ればそのままそれがカラダの潤いになるほどシンプルではありません。


カラダの中でこの水分をしっかり使いこなし、カラダの潤いにしないと意味が無いどころか、過剰に水分を取りすぎるとそれをさばくために腎や膀胱に負担がかかり、逆効果になることも。


なので、適度な水分補給は大切ですが、水分のがぶ飲みだけは気をつけましょう。喉が乾いたら適量を少量ずつ喉の乾きが癒えるまで飲む、という飲み方にして、一度に大量に飲みすぎないように気をつけましょう。


薬膳ではカラダの潤いを補うのは『黒い食材』『白い食材』『甘酸っぱい食材』と言われています。


黒い食材で特に汗をかく時期にオススメなのが『海藻類』です。海藻類はミネラルも豊富で夏の発汗で消耗するミネラルの補給にも繋がります。のちほど紹介する甘酸っぱい味とも繋がりある、酢の物や塩分補給にもなる味噌汁などでワカメなどの海藻類を積極的に取りましょう。


白い食材は豆腐、白きくらげ、梨、百合根、豚肉、卵などです。


黒い食べ物は腎陰という潤す力を養う(簡単に言うと潤せるカラダにしていく)のに比べると白い食べ物は滋潤と言ってすでに乾燥しているものを潤す作用も強いので、積極的に夏から空気の乾燥する秋ぐらいまではとっておきたいですね。


そして次が甘酸っぱい食べ物です。
薬膳では『酸甘化陰』と言って甘酸っぱいものはカラダの潤い(陰)を作ると言われています。柑橘類のレモンやみかんなどを積極的に食べたり、料理に使ったりしましょう。


☆ジメジメ肌タイプ

カサカサの乾燥肌タイプの次はジメジメした肌です。このタイプはお肌や髪の毛もベタッとジメッとしやすいのでジメジメ、蒸し蒸しする夏場には吹き出物や湿疹等が出やすいので注意が必要です。


ジメジメ肌の方の多くは食べすぎと飲みすぎです。

自分の体では処理しきれない老廃物がお肌に出てきてしまうタイプです。

このタイプは何かを食べて整えると言うよりは『食べない健康法』まずは余計な物を食べないようにすることが肝心です。


日頃から食べすぎている方は食べ過ぎや飲みすぎ(お酒はカラダの中に湿気と熱を溜め込みジメジメさせます)に注意しましょう。


食生活はあっさりした食事を中心に肌がジメジメして熱を持つことも多いので清熱利湿作用と言って熱を冷ましてカラダの余計な水分を排泄してくれる夏野菜、ナス、トマト、きゅうり、ゴーヤ、スイカなど、ウリ科の野菜を中心に取りましょう。


野菜を取る際はマヨネーズや油が多いドレッシングでなく、ポン酢や塩コショウなどあっさりした味付けで食べるようにしましょう。

今回は夏の前から注意しておきたいお肌の食養生についてお届けしました。



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早川弘太
専門家

早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

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