漢方 スキンケア ⑥痰湿タイプ
どうも!
昨晩は静岡の知人が送ってくれた鰻の白焼きと、これまたタイミング良く僕が大好きなプレミアム・モルツを友達がお中元で送ってくれて
最高の夜を過ごすことが出来ました〜
さわたや薬房の早川です。
大好きな美味しいものを食べれる瞬間って本当にステキですよね。
『このために生きているんだなぁ』と思えるぐらい幸せな瞬間なので、好きな物をいつまでも楽しく食べれるように
病気になって好きなものが好きなときに食べられない体にならないためにも日々の養生は行っておきましょうね。
もうすぐ土用の丑の日ですが、鰻と日本人のつながりは深く、1000年以上前から食べられていたと言われています。
万葉集でも大伴家持が夏痩せ予防に鰻が良いと友人にあてた歌の中にかかれているぐらい昔から夏バテと鰻の繋がりは知られていたようですが、栄養価は高いのですが実は胃腸が弱い方は脂も強いので食べすぎには注意をしたい食材なのです。
鰻の中医学的効能ですが、気血を滋養してくれたり、足腰のしびれや痛みに良いと考えらえています。
現代の栄養学的には視力低下や目の疲労などに良いとされるビタミンA
カルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDが豊富です。
ビタミンAは過剰摂取にも実はきをつけたいビタミンなので、鰻も基本的にはハレの日に食べるような特別なものなので、日常的に食べるよりはたまに食べるほうが鰻本来の良さを感じることができると思うので、どんな食べ物にも言えることですが食べすぎには注意をしておきましょうね。
鰻と言えば山椒ですが、山椒は良い香りなどで鰻を美味しく食べるだけが役割では無いのです。
実は山椒には抗酸化作用があることがわかっており、山椒を鰻の蒲焼きに食べることで鰻の脂の酸化を防いで、消化を助ける働きもあるそうです。
昔から使われている薬味にはちゃんと意味があるのですね。
鰻の皮の下にはコラーゲンがたっぷりはいっていますが、加熱するとコラーゲンがゼラチンにかわってしまい流出しやすいそうなので、スープや蒸し物だとコラーゲンがしっかり取れるそうです。
でも、せっかくの鰻なので蒲焼きや白焼きで食べたいですよね。
さて、今日はそんな鰻を食べる土用や夏の時期に弱りやすいお肌について取り上げたいと思います。
夏の時期、実は非常に肌のトラブルが増えるのですが
暑さで毛穴や肌にある汗腺に負担がかかること
紫外線による肌へのダメージ
このあたりはわかりやすいと思いますが、実は夏に肌が弱りやすい原因は一見肌とは全く関係ない場所の弱りから来ると中医学では考えます。
それは『胃腸』です。
今回は『お肌と胃腸の関係とは?〜美肌のスタートは胃腸から』というテーマでお届けいたします。
☆なぜお肌と胃腸
夏は肌が弱りやすい時期です。
それは先程もお伝えしたように暑さによる発汗、紫外線による肌へのダメージなどが原因と言われていますが、ある意味それ以上に重要なのが胃腸の調子です。
肌の弱りと胃腸の調子がどう関係あるのか?
そのためには胃腸の調子が夏になると崩れる原因を見ていきたいと思います。
夏は胃腸が弱りやすい時期で、夏バテ等で胃腸トラブルを起こす方があとを絶ちません。
夏はアイスやジュースなどの冷たい飲食が過度になったり、エアコン、夜の寝冷え、等によって胃腸の働きが低下しやすい時期なのですが、
胃腸の働き低下は大きく分けると2つあると考えます。
1つ目は
胃腸の働きが低下して、食べれなくなり夏バテをするような
『食べれない胃腸の弱り』タイプの方や
2つ目は
夏になると暑さからアルコールの量が増えてたり、暑さからのストレスなどで、食欲が過度に増えてどんどん食べられるけれども、食べ過ぎや飲み過ぎで最終的には胃腸に大きなダメージを与えてしまう
『食べれるけど胃腸が弱ってる』タイプの2つに分けれると思います。
食べれなくなる方は胃腸が弱っているとわかりやすいのですが、後者は胃腸に直結した症状がないので、自分の胃腸が弱っていると気が付かないことが多く、無理な飲食を繰り返してしまうことが多いのです。
胃に症状がなく食欲があり、たくさん食べれても
肌荒れ
下痢
浮腫み
口臭
ニキビ
ぢ
口内炎
このような症状がある方は「胃腸の弱り」と考えます。
とくにこの中でも重要なのが「お肌のトラブル」です。
☆肌は何から出来ている?
お肌と胃腸のつながりですが、ちょっと考えるとこのつながりの重要性がわかると思います。
お肌に限らず、僕らの体は食べたもので作られています。
とくにお肌は日々ターンオーバーして古い皮膚と新しい皮膚に入れ替わっています。
夏場のようにダメージが多い季節はとくにその働きが活発になります。
体の入れ替わりを考えると、肌の細胞にちゃんと潤いのもととなる水分や栄養が行き届かないと行けないので、良い血流は大前提で大切ですが
そもそも肌のもとになる、肌の質を良くしてくれる材料はカラダのどこから入ってくるでしょうか?
そうです、「胃腸」ですよね。
便秘などをしていると肌荒れやニキビが出るので腸とお肌、便秘とお肌のつながりはわかりやすいと思います。
胃腸の弱っている人は食べたもをしっかり消化できないので、結果的に食べたものや水分を吸収する小腸、大腸で良い形で吸収されず、悪い形で吸収された栄養、それが肌に現れてくると考えます。
なので、中医学ではアトピーでも、肌荒れでも、ニキビでも、イボでも、肌を整える際は食事の食べ方(時間・内容)をしっかり指導することと
食事内容の改善とともに胃腸(脾)を元気にすることを大切にするのです。
いくら肌に良い栄養素、それがサプリメントであってもそれをしっかり使いこなすためには最初の体の入り口である胃腸が重要です。
『肌は内臓の鏡』と中医学で言われる所以がここにあります。
甘いものや脂っぽいものばかり食べたら脂っぽい肌になるし
ビタミンやミネラルが不足した食事だと肌がパサパサするし
老廃物がちゃんと出せていない体だと老廃物が肌から出ようとして色々な肌トラブルがおこります。
このように考えると胃腸の状態を良くしておくことは睡眠と同じぐらい肌にとって大切だということがわかると思います。
☆胃腸を整える養生=お肌を整える養生
では、肌の状態を整えるためには胃腸を整える、そこはご理解いただけたとして、胃腸はどのように整えていけばよいのでしょうか?
一番大切な胃腸を整える養生は、なんと行っても食事のとり方と内容です。
お肌のトラブルがある方は、ぜひ一度ご自分の胃腸の状態と食事内容を見直してみましょう。
胃の調子で言えば
ちょっと食べすぎると胃もたれする
脂っぽい物を食べると下痢する
便秘気味、すっきり便がでない、便器に付くような便がでる
胃が痛くなりやすい
こんな症状があれば要注意です。
そして、胃腸の調子が悪いのであれば、もう少し分解して考えて、胃腸が弱った原因を考えることが大切。
・もともと胃腸の働き自体が弱いのか?
・食べすぎや飲み過ぎでダメージを与えてしまったのか?
・ストレスで胃の動きがわるくなったのか?
大きく分けてもこの3つが考えられ、原因により必要な養生がちがってきます。
3つに共通して言える養生は
・食べ過ぎ飲み過ぎをしない
・冷たい飲食を控える
・味の濃いもの、甘いもの、脂っこい物を控える
この3つは当たり前ですが共通事項です。
あとは、一番目の胃腸が元々弱い方は食べ物をできるだけ柔らかい状態で食べるようしたりすると良いでしょう。
2番目の食べ過ぎ、飲み過ぎで胃腸が弱っている方は「食べる物の質」が大切でしょう。
海藻類や野菜類などを多めに食べるようにして、事前に胃腸や肌に負担がかからない食材で満たすようにしておくと食べ過ぎを防止できます。
食べ過ぎはストレスから来ることが多いので、このあとご紹介するストレスで胃の弱る方向けの養生も合わせて行うと良いでしょう。
3番目のストレスで胃腸がしっかり動かない方は
ゆっくり入浴したり
自分の好きなことを楽しむリラックスタイムを作ったり、
食事では香りの良いハーブや香味野菜、薬味などを上手に使ったりしましょう。
適度は運動も食べすぎの方同様、ストレスを溜め込みやすい方はおすすめです。
体を動かして発散しましょう。
運動で汗をかいて老廃物を出すことはお肌の健康にも胃腸の働きにプラスとなりますので、適度な運動を心がけましょう。
今日はスキンケアと胃腸のつながりについてお届けしました。
お肌のトラブルが気になる方は、スキンケアや皮膚科などでしてくれる外側からのお手入れももちろん大事ですが、
肌は体の内側の状態を教えてくれている
ということをぜひ理解して、体の内側からのお手入れ、養生もぜひ行ってみてください。
漢方相談だと体の内側からのケアも可能なので、興味のある方はお気軽に私までご相談くださいね。
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これから暑さが厳しくなり、ますます肌に掛かる負担が増えてきますので、体の内側からしっかりケアしましょうね。
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