熱中症&夏バテ対策には漢方的・東洋医学的食養生を【山梨 漢方 さわたや薬局】
どうも!
雨の月曜日に朝のワイドショーで『今日は雨ですが元気だして行きましょう!!!!!』
とスーパーハイテンションな感じで言われるとちょっとうんざりしますよね。
さわたや薬房の早川です。
朝は基本的にスロースタートが良いと思います。
朝は心とカラダが起動する時間帯。
車なども同じだと思いますが、急発進はあちらこちらに負担がかかります。
僕らも同じで起きてすぐにテンションやカラダの機能はフルスロットルに出来ませんよね。
なので、僕はいつも『朝はゆっくりがよい』とお伝えをしています。
そんなゆっくり過ごすのがオススメの朝でもとくにゆっくりスタートしたいのが月曜日の朝です。
月曜日というのは多くの方が1週間の再スタートの日。
日曜日が休みだと土日の週末モードからまた仕事モードに切り替える大切な日です。
休みで心とカラダが一度『休みモード』になっているので、そこからもう一度仕事モードに切り替える日なのでできるだけ徐々に仕事モードにしていきたいですよね。
日曜日が休みでない方は、ご自分のお休みの日の次の出勤の日、日曜休みの方の月曜日に当たる日をイメージしてもらえたらと思います。
ブルーマンデー症候群対策のコラムでもお伝えしましたが、できるだけ休み明けの午前中は仕事などを詰め込まないようにしてゆったりスタートできる環境を作ると調子を崩さないと思います。
さらに、スローで行きたいのが、その月曜日に雨が重なったときです。
雨を降らす低気圧の時、動物は『雨が止むのをじっとまちカラダを休める』という副交感神経優位モードになります。
これは人間だけでなく、動物すべてがそうなるように体の仕組みでなっているので雨の日はゆっくり過ごすことがある意味自然なことと言えます。
なので、冒頭に『雨の月曜日ですが元気だして行きましょう!!!!!イェイイェイ!!!』
なんてにぎやかな物を見たり聴いたりするとなんとなく『ウザいなぁ』と思ってしまうのも仕方ないことだと思います。
逆に、朝から快晴の週の真ん中や週末などは元気な声やリズミカルな音楽など聴くとなんとなくウキウキしたり、やる気がアップすることもあるので、聴くもの、見るものをお天気や曜日で選んだりすることも良いと思います。
なので、雨の日の月曜日はテレビやラジオのアナウンサーの方はいつもよりちょっとテンションを抑えめで
『雨の月曜日ですね。こんな日はカラダのエンジンをすこしづつ温めて行きましょうね。』
落ちついてお話すると高感度が上がるかもしれませんね(笑)
さて、今回は前半でお天気とテンションについてお届けしましたが、本題は『熱中症対策』について今のうちから皆さんにお伝えしたいと思います。
今年はマスクを長時間しないと行けないなど、ここ数年続く猛暑だけでなく、新しい生活様式に合わせた熱中症対策も必要になってきます。
ということで今回は『熱中症にも種類がある?〜今から始める熱中症を防ぐ養生法〜』というテーマでお届けいたします。
☆年々増える熱中症・今年は・・・
熱中症の患者数は数年前に比べると年により多少の前後はあるものの増加傾向にあると言えます。
夏が猛暑になりやすくなっていること、高齢化が進んでいること、住宅環境の変化など様々な原因が上げられますが、今年は新型コロナウイルスの影響による新しい生活様式の導入でマスクを暑い夏でも付け続けないと行けない状態となっており、さらに注意が必要です。
とくにマスクの着用で注意が必要なのが、もともと熱中症に注意が必要な子供とお年寄りです。
子供とお年寄りはカラダが弱いことはもちろんですが、熱中症の最大の予防でもある適切な水分補給がうまく出来ないため熱中症になりやすいのですが、マスクの着用で水分補給をめんどくさがったり、控えたりして脱水になる恐れがあります。
今年は例年以上に高齢者とお子様の水分補給は周りでしっかりと注意をして上げる必要があると思います。
また、換気を定期的に、と言われているので、高齢者の方などはエアコンを使わずに窓を開けるだけにしてしまい高温の部屋で我慢したりすることも考えられるので、エアコンを使いながら換気も適度にすることなどをあらためて伝えてほしいと思います。
☆改めて熱中症の原因と症状とは?
熱中症、熱中症と耳にしますが、改めてその症状と原因を復習しましょう。
実は熱中症と一口にいっても症状により3つの種類に分けられます。
一番軽度の『熱けいれん』
2番目の『熱疲労』
重症の『熱射病』です。
・熱けいれん
熱中症の中ではもっとも軽度の症状の熱けいれんは暑い中で作業や運動などをして大量の汗をかいて水分やミネラルが失われたにも関わらず、水分のみの補給でミネラルを補給しないときに起こりやすいと言われます。
ほっておくと塩分不足になりナトリウム欠乏症の脱水症状により手足に筋肉の痛みをともなう痙攣が起きます。
細かな症状としては、
1)発汗があり、吐き気、めまい、口渇、腹痛がおきる
2)体温は平常であるか、軽度上昇する。
3)皮膚は青白くてベトベトしている。青白くなるのが脳貧血のサインでもあります。
4)脈が弱く、早くなり、血圧も低くなります。
お手当の仕方としては
1)風通しの良い、涼しいところに移動して足を高くして、この足を高くする意味ですが、熱痙攣やこのあと紹介する熱疲労の場合は体温を下げるために血管が拡張して血圧が下がり、脳貧血状態になるので、頭は低く、足を高くして脳に血液が回るようにするためです、吐いたものが喉につまらないようにカラダはできるだけ横にして寝かせます。
2)ミネラル不足、とくに塩分不足なので、塩分を含んだスポーツドリンクや食塩水、経口補水液などを飲ませます。
・熱疲労
先程の熱けいれんより重い、中等度の症状が『熱疲労』です。
これは大量の発汗をしたのに、水分とミネラルを補給しなかった、原因としては一番目と同じですが、それにより血液量が減り、疲労感や吐き気、めまいなどがおきます。
主な症状は、
・疲労感 脱力感
・意識が朦朧とする、呼びかけるとかろうじて目を空ける程度
・頭痛、めまい、吐き気などの訴えがある。
・皮膚は青白くてやや冷たい
・体温は通常もしくは若干上昇
お手入れの仕方は先程のお手入れに加えて、衣服を緩めるなどを加えると良いでしょう。
・熱射病
最後が症状がもっとも重症の『熱射病』です。
ここまで来ると、発汗も止まってしまい、体温が高温に上昇し、意識を失います。
原因としては長時間熱にさらされることにより体温調節機能が異常をきたし、汗をかかなくなり、体温を下げることができなくなってしまい危険な温度まで体温が上昇します。
主な症状
1)発症当初は激しい発汗がみられ、次第に口渇、頭痛、吐き気、全身の倦怠感が現れる
2)体温は40度を超えて、場合によっては42度〜43度まで上昇する。
3)意識低下の症状が強く、昏睡、痙攣をきたすことがある。
4)皮膚は赤く、熱っぽく、顔が赤くなり乾燥をしている。
手当の仕方は、ここまで来た時は寝かす時は、熱射病の場合は汗がでなくて体温が上がって血圧が高くなるため、血圧を上昇させないように頭を高くします。さらに衣服をゆるめてカラダを冷やします。
意識がはっきりしているときだけ水分補給をします。胃腸の動きが弱っているので、意識障害がある時は安易に水分を体内に入れないようにしましょう。
意識障害や吐き気がある場合には医療機関に搬送しましょう。
☆熱中症になりやすい体質とは?
熱中症の症状や原因を復習した所で、最後に熱中症予防のための養生法をご紹介いたします。
熱中症の原因を分解して考えれば予防法もすぐに分かりますよね。
『水分とミネラル補給をしっかりする』
これが一番大切なのですが、それと同時に常に良い血流にしておくことも大切です。
中度の熱疲労になると大量の発汗により血液量が減少してしまうことで症状が悪化します。
日頃から貧血気味の方や胃腸が弱くてカラダにしっかりと水分の蓄えることが出来ない方、激しい運動や長風呂、サウナ等で汗を出しすぎている方などは日頃から注意が必要です。
体調や体質別の注意点ですが、
中医学的には『血虚』と呼ばれるような血液の質が低下していたり、量が少ない、貧血気味の方や
『脾虚』と呼ばれるような胃腸の弱い方の注意点ですが
食事があっさりした物に偏りがちになり、血液のもとになるタンパク質が不足しやすいので、豆腐や納豆などの大豆食品、お魚や肉などは揚げたり煮たりすると暑い時期は食べにくい方もいるので、缶詰などの加工食品でも構わないのでできるだけ毎食少しづつ摂るようにしましょう。
胃腸の弱い方は水分補給時に一度にがぶ飲みすると下痢でとった水分が出てしまったりするので、日頃から下痢をしやすいような胃腸虚弱の方は水分のとり方も少しづつ飲むなどして吸収できる量を少しづつ摂るようにしましょう。
そして、汗をかきすぎてしまっていたり、もともとカラダの潤いが不足して口の乾燥、肌の乾燥があるような、中医学的には『陰虚』と言われるような方は、過度の発汗に注意したり、辛い物を過度に食べたりすることには注意しましょう。
甘酸っぱい果物などはカラダの中で潤いを生むので積極的に食べましょう。
このあたりの養生は夏バテ対策のところと重なるので詳しくは3回シリーズでお届けした夏バテ対策をぜひご覧ください。
夏バテ対策はそのまま熱中症対策にも繋がるので毎年体調を崩す方はぜひ一つでも養生をしてみてください。
※熱中症対策のnoteの記事はこちらのマガジンより御覧ください。
https://note.com/sawataya/m/m30116e02cf2c
☆水分はもちろんミネラル補給が大事〜梅干し緑茶〜
熱中症対策は『脱水!脱水!』と水分補給ばかり目が行きがちですが、水分と同じぐらい大切なのが『ミネラル補給』です。
経口補水液やスポーツドリンクが良いと言われていますが、糖分や人工甘味料などが苦手な方もいるので、そんな方におすすめしているのが、やっぱり『梅干し緑茶』です。
梅干しでしっかりとナトリウムを中心としたミネラルの補給が出来ます。また、酸味があるので唾液の分泌を促して胃腸機能も回復します。
緑茶にはカラダの熱を冷ます働きが薬膳的にはあるので、上手に活用しましょう。
お子様などは麦茶なども定番ですがおすすめです。麦茶に梅干しを入れても大丈夫なので、梅干し麦茶にしても良いですし、ミネラルが豊富な岩塩などをひとつまみ入れても良いでしょう。
今回は『今から始める熱中症を予防する養生法』をお届けしました。
☆さわたや漢方アカデミー『オンラインセミナー』のご案内
7月のテーマは『温泉&入浴を活用した養生法』
7月30日(木)20時〜21時30分
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Zoomを利用したオンラインセミナーで僕のお話をリアルタイムで直接お聞きいただけます。
当日は質疑応答もございますので、お気軽にご参加ください。
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