「お肌の夏バテ」「内臓の夏バテ」体の場所別夏バテ対策【山梨 漢方 さわたや薬局】
どうも!
先日、34年ぶりに金曜夜8時からプロレス生中継がBS放送で行われて、試合途中で放送がおわってしまい
子供の時以来、テレビの前で『おい!なんだよ〜!』と叫んでしまいました。
昔は猪木が延髄斬りをして、あと少し!という所で終わってました(笑)
さわたや薬房の早川です。
ところで皆さんは自分のご褒美タイムを持っていますか?
特に週末の金土日などは一週間頑張ったご褒美として自分の好きなことを思いっきりするという方もいらっしゃると思います。
自分へのご褒美というのは非常に大切だと僕はいつも思っています。
特に僕のように自営業をしていて、自分が会社の代表だったりすると良い結果が出たり、頑張ったりしても、気持ち的な満足はありますが誰かがご褒美をくれるということはありません。
別にご褒美が目当てでやってるわけではないのですが
『今回頑張ったらこれを買おう!』
というようなちょっとしたご褒美があると嬉しいですよね。
大きなことではなくてもいいので、一週間仕事で頑張ったらちょっとご褒美、1日仕事頑張ったらちょっとご褒美、そんな小さなご褒美を自分でしっかり用意しておくと心の健康にもすごくいいですよね。
ちなみに僕のご褒美タイムは色々ありますが、冒頭のつかみのところに出てきた、好きなプロレスを見ながらゆっくりビールを飲むことは日々のちょっとしたご褒美です。
毎日のちょっとしたご褒美は『小確幸(しょうかっこう)』が良いと思っています。
小確幸という言葉、みなさんご存知でしょうか?
村上主義者の僕はよく使うのですが、小さいけれども確実に幸せ、というもので日々のちょっとしたご褒美に最適です。
ちなみに『 村上主義者』とは作家村上春樹さんのファンのことで、一般的にはハルキストなんと村上春樹さんのファンは呼ばれることが多いのですが、 ご本人はハルキストという呼び方はあまり好きではないと著者の中でおっしゃっており『村上主義者とかがいいなぁ』と著書の中で言って以来、ファンの中ではこの呼び方が定着しています。どうでもいいですね。
皆さんも日々のちょっとしたご褒美、小確幸、小さいけれど確実に幸せな物、よく探してみると色々あると思いますので日々の心の養生として上手に活用していただきたいと思います。
でも、ご褒美だらけにはならないように注意しましょうね。
小確幸についてはコラムを以前書いていおりますので、よかったらそちらも御覧ください。
https://note.com/sawataya/n/n05b2a93f7c43
さて、ここからが今日の本題です。先日よりシリーズでお伝えしてきました
『原因別夏バテ対策』
一応今回で一区切りの3回目です。
第1回目では胃腸が弱いタイプの夏バテ対策
第2回目では潤い不足タイプの夏バテ対策
そして第3回目の今回は『原因別夏バテ対策③〜熱がカラダにこもるタイプの夏バテ対策』についてお届けいたします。
☆原因別夏バテ対策・第3回目は『熱がこもるタイプ』
3回目の今回ご紹介する熱のこもるタイプの夏バテはある意味もっともわかりやすい夏バテと言えるでしょう。
このタイプの方の原因としては暑い夏に長時間外で仕事をしたり、運動をしたりする方はもちろん、暑い室内で1日過ごすなどして過度の暑さにより体のバランスが崩れてしまっている状態などがあります。
屋外での仕事の方はもちろん、室内にいても暑さに対する感覚が鈍ってきてしまっている高齢者の方など、室温調節がうまく出来ない方にもおきやすいと言えるでしょう。
また小さなお子様など、まだ暑さに対する抵抗力が少ないことも原因の一つとなります。
☆体に熱がこもったときの主な症状
では体の中に熱がこもってしまうとどのような症状が起きるのでしょうか?
他の体質別の夏バテの症状とも似ているものがありますがいくつかご紹介したいと思います。
・熱っぽさや発熱
・顔や皮膚の赤み
・口の渇き
・不眠
・舌が赤い
・舌の苔が黄色い
・冷たいものばかり飲みたくなる
・胸が苦しい
このようなものが主な症状です。
長時間暑いところにいたりすることにより体の中に熱が蓄積されてしまい不調が起こりやすくなります。
中医学では『熱邪』という考え方があり、体の中の熱がカラダにたまると様々な不調を起こすと考えられています。
特に熱とつながりの深い五臓である『心』は熱邪によって不調が起きやすい場所のひとつです。
心は『こころ』なので、メンタル的な不調が起こることもありますし、見た目も赤ら顔になったり、カラダのほてりや熱感が強くなったりすることがあります。
体に熱がこもると、本来、体温が下がってくることで眠気が起きてきますので暑さによって体の熱を冷ますことができず不眠になったりすることがあります。
熱が過度になると、前回ご紹介した潤い不足にもなってしまうので、舌が煮詰まったように真っ赤になったり、舌の苔も熱により黄色く煮詰まったようになります。
☆カラダに熱がこもっている方の養生法
このような体の中に熱がこもってる方の多くは物理的な暑さで身体にダメージを受けてることが多いです。
なのでシンプルに体を冷やしてあげることももちろん効果的です。
首筋や額などを冷たいタオルで冷やしたりすることは暑い場所で仕事をしたりする時には効果的だと思います。熱中症対策にもなるでしょう。
体に熱がこもっているので他のタイプの夏バテの方に比べると冷たいものをとることによる身体のダメージは少ないでしょう。
ですが、冷え冷えの物を沢山取る必要はもちろんありません。
上手に活用するのであれば、氷を口の中に入れて少し冷やしてあげたり
冷たい飲み物をガブガブ飲むのではなく『口腔内を冷やす』というイメージで冷たさを口の中で楽しんでから飲み込むという形で飲むと良いでしょう。
このような方が熱いお風呂に入ったり、サウナに入ったりすることは気分はスッキリするかもしれませんが体には逆効果です。
サウナは控えて、入浴も温度限らず過度に入りすぎないように注意しましょう。
☆熱がこもったときにオススメの食養生
熱がこもってしまう方には 体の熱を取る良性で苦味のある食材がおすすめです。
また、暑さで水分を過剰の方も多くいらっしゃるので体の中に余計な水分が溜まっている場合も多いので利水作用のある食材もおすすめです。
話がすこしそれますが、熱がこもっている方が水分をガブ飲みしすぎてカラダの中に余計な水が貯まると、中医学では『湿邪』といって余計な水が不調を起こす原因と考えます。
この湿邪に熱が加わると『湿熱』と言って、うだるような暑さの熱帯雨林のように暑さと湿気でカラダが重ダルく、熱も加わるので非常に体調が悪化します。
なので、暑い夏に利水作用がある物を食べることは湿熱の予防にも繋がります。
そんな条件が揃った食べものがあるのでしょうか?
実はその全てを備えている食べ物があるのです。
それが夏こそ本領を発揮する『ウリ科』の野菜です。
最も身近なウリ科の野菜はやはり『キュウリ』でしょう。
きゅうりの働きは何度かコラムの中でもお伝えしているので皆さんご存知だと思いますが
体の中の余計な熱を冷ましてくれる清熱の働きや
喉の渇きを納めてくれたり、体の余計な水分を排泄してくれる働きがあります。
栄養学的にもカリウムが非常に豊富で塩分の排泄を助けることで体の水分バランスを整えてくれます。
沖縄料理の定番ゴーヤもこの時期に活用したい野菜の一つです。
ゴーヤにも体の熱を冷まし夏の暑気あたりを改善する働きがあると薬膳的には言われているのでゴーヤチャンプルなどにして、体に熱がこもりやすい方は積極的に食べるようにしましょう。
ところでこのゴーヤチャンプル、実は非常に理にかなった料理なのです。
ゴーヤは今お伝えしたように体の中の熱を冷ます野菜です。
ゴーヤチャンプルに使う肉といえば豚肉ですが、豚肉はお肉の中では涼性や平性に分類されており、鶏肉や牛肉のように熱を生み出すことはありません。
そしてゴーヤチャンプルに入ってるものといえば豆腐と卵ですが、豆腐も実は熱を冷ます涼性の特徴をもち、体にこもった熱を収める働きがあると言われています。
卵は平性の食べものですが、黄身は温性、白身は涼性というバランスが取れた料理なのです。
暑い沖縄で体の中で熱をこもらせない料理という意味でこれ以上のものはないと思います。
暑さで食欲が低下し、 タンパク質不足なども心配されるので、肉、卵、豆腐でタンパク質の補給もできるゴーヤチャンプルは夏バテ対策最強の一皿と言えるでしょう。
そして、暑さに負けないための夏のデザートといえば定番のスイカがやはりおすすめです。
スイカは水分補給だけでなく、天然の白虎湯と言われるほど体の熱を冷ましてくれます。
白虎湯とは熱症の症状を改善する漢方薬ですが、それぐらい暑さでこもった熱を収める働きがあると昔から言われてきました。
イライラも納める働きがあると言われているので、暑くてイライラしたのおやつやデザートにはスイカがオススメでしょう。
ただしウリ科の野菜は冷え性のある方は食べ過ぎには注意しましょう。
体の熱を冷ましてくれるので冷えている方はその冷えを強くしてしまう可能性もあるので、食べ過ぎには注意が必要です。
シリーズでお伝えした原因別夏バテ対策。
中医学では同じ病名でも原因によって治し方も使う漢方薬も異なると考えています。
症状や病名だけにとらわれず原因からしっかり考えて養生も選んでいきましょう。
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