「お肌の夏バテ」「内臓の夏バテ」体の場所別夏バテ対策【山梨 漢方 さわたや薬局】
どうも!
今日は毎月一回レギュラー出演をさせて頂いているFM甲府のラジオ番組『ラジもくnext』に出演してきました。
番組のテーマが『挟む・挟まれた』ということで男三兄弟の二男であるという呪われた過去をカミングアウトさせていただきました。
さわたや薬房の早川です。
そんなどうでもいい話も冒頭させてもらったのですが、 番組内では梅雨時の健康法についてお話をさせてもらいました。
実はこの梅雨という時期、 今回の番組テーマにある意味ぴったりの内容だったと言えるかもしれません。
その理由としては梅雨という時期が中医学的な五行の考えだと
『どんな季節か?』
というところに繋がってきます。
古代中国より伝わる伝統的な思想『陰陽五行説』では季節は5つに分けられると考えられています。
春夏秋冬はわかりやすいですが、もう一つの季節とはいったいなんでしょうか?
5つ目の季節は『土用』と言われる季節です。
土用の時期というのは簡単に言うと年に4回あると考えられています。
春と夏の間、 夏と秋の間、 秋と冬の間、冬と春の間、ちょうど四季の間に挟まれているのが土用の時期と言えると思います。
正式には四立(しりゅう)と言われる『立夏・立秋・立冬・立春』の直前の18日間と言われております。まさに季節の変わり目ですね。
土用といえば『土用の丑の日』が有名ですよね。
土用の中でも特に湿気が強くなり、季節の土用と五臓でつながっていると考えられている夏の土用の時期は、食べたものを消化する場所
『脾』
が弱ると考えられているので、諸説はもちろんありますが、ニュアンスとしては
『梅雨ダルと夏バテしやすいこの時期、疲れも出る時期だから鰻を食べて元気に乗り切ろう』
という感じの風習が今にも残っているのだと思います。
梅雨時に体調を崩してしまう梅雨ダルは原因はある意味この『挟まれた季節』ということが原因とも言えるでしょう。
春でもない、夏でもない、気温で見てみるとこの時期は夏のように暑い日もあれば、春のように涼しいこともあります。1日の気温変化も激しいです。
また、お天気も雨が続くと思えば急に晴れたりといろんな意味で中途半端で身体のコントロールがうまくいきません。
湿気により体に余計な水がたまりやすい
『水毒』
によって体調不良が起こることはこの時期の不調の大きな原因の一つですが、何と言ってもこの中途半端な感じも体調を大きく崩れさせる理由だと考えます。
本格的に暑くなる夏も大変ですがこの梅雨時もあともうしばらく続きます。
皆さんも体調管理には是非気をつけておきましょう。
コラムのバックナンバーで梅雨時の養生法についてお伝えしている内容もたくさんありますので、是非ご覧になってみてください。
さて、今回は、梅雨の話ではなく本格的な夏の前に夏バテ対策についてちょっとお話ししたいと思います。
夏バテ対策と一口に言っても原因が様々です。
中医学ではどんな不調も症状だけ見ることなく原因をしっかり見なくてはいけないと考えます。
そんな夏バテの原因の中でも最も多い原因の一つが『 胃腸の弱り』だと思います。
今回は夏バテ対策の第一弾をお届けしたいと思います。
今回は第1回目ということで『タイプ別夏バテ対策その1・胃腸の弱い方の夏バテ対策』というテーマでお届けしたいと思います。
☆夏バテの症状といえば・・・
皆さん夏バテと聞いてどのような症状を思い浮かべるでしょうか?
一番多いのが多分『 食欲不振』ではないでしょうか?
暑い時期は物が食べれなくなってしまい 体力が低下してバテてしまいます。
胃腸は冒頭にお伝えした湿気を嫌うと中医学では考えます。
梅雨から夏にかけてジメジメするこの季節は昔から胃腸が弱る季節と考えられてきました。
胃腸が弱ってしまうと汗を沢山かいて潤いを補う事とった水分もしっかりと吸収されません。
消化をしてくれるいという場所は体の外から中に入ったものを下に降ろしていく働きがあると中医学では考えます。
その働きが低下してしまうと胃から下に物が落ちにくくなり せっかく水分補給をしても胃だけ『ちゃぽちゃぽ』してしまったり
吸収されないので下痢として外に出てしまったり、体の潤いを補うことが出来なくなってしまいます。
また夏は、体温を維持するためにたくさんの汗をかきます。
汗の元は血液ですのでしっかりと栄養素を取らないと体の中の血液のバランスが乱れてしまいます。
胃腸が弱ってしまうと
『食べよう』
という意欲も低下してしまいます。
食欲自体が低下してしまうので食べれるものといえばあっさりしたものばかり、
野菜や果物、麺類なども、もちろん栄養の補給にはなるのですが、あっさりしたものばかりだとどうしてもエネルギーが不足してしまいます。
お肉や魚など動物性のたんぱく質が胃腸の弱りからくる夏バテの方はどちらかと言うとボリュームのある肉や魚などがあまり食べれなくなることがあります。
魚や肉などに含まれるタンパク質は肝臓で分解されてアミノ酸となり、細胞の重要なエネルギー源になったり血液の元となります。
夏の食事で、気が付くと
白いご飯
あっさりしたお豆腐
お漬物
サラダ類
このようなあっさりした食事になってしまう方が少なくありません。
コンビニなどでおにぎりやサラダで済ます方も多いのではないでしょうか?
またゼリー飲料などを流し込むだけで食事の代わりにしてしまう方も少なくありません。
もともと胃腸が弱い方は夏場こそ胃腸のケアが重要です。
それではここで胃腸が弱りやすい方の夏バテの主な症状を見ていきましょう。
☆胃腸の弱りタイプの夏バテの主な症状
・食欲不振
・胃もたれ
・倦怠感
・下痢軟便
・体の冷え
このような症状が見られる事が多いです。 食欲不振や胃もたれでどんどん食べれなくなってきて最終的に体力が消耗し夏バテをしてしまう、先ほどもお伝えしましたがこの負のスパイラルに陥らないためにも日頃からの胃腸ケアが大事です。
☆胃腸の弱りタイプの方にオススメの夏バテ対策
胃腸の弱りタイプの方におすすめの夏バテ対策のまず第一は、他の原因の方ももちろん同じなのですが、どんなタイプの方よりも『水分のがぶ飲みをしない』ことです。
胃腸の弱い方は水分をとってもなかなか体の中で裁けないと中医学では考えます。
これも先ほどお話ししましたが、 胃腸の弱い方が水分を一度にたくさん摂りすぎると胃の中がちゃぽちゃぽして消化不良の原因となります。
消化不良は便秘や下痢を引き起こして体力を消耗します。
また食べた後にしっかりと消化しないため食欲不振が悪化します。
元々胃腸虚弱の方は夏場の水分補給の仕方に注意しましょう。
☆胃腸の弱りから夏バテする方におすすめの水分補給とは?
胃腸の弱い方の夏バテ対策で大事なのは水分補給の仕方です。
冷たいペットボトル飲料をガブガブ飲むのはご法度。
暑い夏でもできるだけぬるめの水分を補給するようにしましょう。
食欲が少し低下した時などは甘酒などで栄養補給することもおすすめです。
緑茶に梅干しを入れた梅干し緑茶も唾液の分泌を促したりするので胃腸の弱い方にお勧めです。
☆胃腸の弱い方にお勧めの夏バテ対策食養生
水分の取り方の次は食事です。 胃腸が弱い方は水分補給と同じく栄養の補給の仕方も重要。
どんなものを食べても普通に消化できて体の栄養にできることが理想ですが、元々胃腸の弱いタイプの方は食べた物をなかなか栄養にすることができません。
できるだけ消化を良くして体に必要な状態に早めに変えていくためにも、食養生で最も重要なのが
『火を通した柔らかいものを食べる』
ということです。
暑い夏なのでついついお刺身や生野菜のサラダなど冷たい生の物が増えがちですが胃腸の弱い方には負担が大きすぎます。
できるだけ夏でも火を通したものを食べましょう。
また食べ物の種類も大切です。
胃腸の弱りタイプの方は体力を補う甘味のある食材がおすすめです。
実は甘味は先ほども紹介した食べた物を消化する場所
『脾』
を補うと中医学では考えていますので、積極的に取っておきたい食べ物です。
ここで注意が必要なのですが、
甘味というと
『砂糖』
の甘味を思い浮かべる方がいるかもしれませんが、ここで言う甘味とは砂糖をたくさん使うお菓子や料理ではありません。
いわゆるでんぷん質のような甘味、芋類やかぼちゃ、お米など自然を持っている甘味を想像していただきたいと思います。
芋類やかぼちゃお米などは体力が消耗した時の気を補う食べ物とも考えられています。
消化の良い状態に調理して積極的に食べておきましょう。
☆食養生ではタンパク質も大事
食事内容があっさりしやすいのでしっかりとタンパク質を摂ることも大切です。
豚肉はお肉の中でも涼性や平性と言われており、カラダに熱をこもらせないお肉と言われているので夏場には特にオススメでしょう。
鶏肉も夏バテで消耗した気を補うと言われています。
豚肉は食べやすいように冷しゃぶなどにしたり、鶏肉は蒸し鶏やサラダチキンのような状態にして夏に増える麺類などにトッピングしておくと良いでしょう。
特に鶏肉はあっさりとしていてクセがないので夏のタンパク補給におすすめです。
ツナ缶なども上手に使うと良いでしょう。お豆腐だけにならないようにあっさりした豆腐にツナを載せたり、 サラダチキンなどを載せてタンパク質の補給をしてあげることも大切です。
コンビニランチのちょい足しにもオススメ。
胃腸の弱い年輩の方は本当にあっさりしたものしか食べなくなりますから、ツナ缶やサラダチキンのようなさっぱりしたタンパク源は夏場非常に重宝しますので積極的に活用しましょう。
☆飲食以外の養生は?
胃腸が弱いことが原因で夏バテをする方のお話だったので今回は飲食についてが中心となってしまいました。
もちろんそれ以外でも大切な養生があります。
お腹を冷やすと胃腸機能が低下するので夏でも腹巻をしっかりしたり、 お風呂でゆっくりとお腹を温めることも大切でしょう。
また、胃腸の弱い方は体力も低下しやすいので夏場の激しい運動にはご注意ください。
大量の汗をかくようなジョギングなどよりもゆっくりと体を動かすウォーキングやヨガなどの方が胃腸虚弱タイプの方にはお勧めです。
今回は夏バテ対策の第一弾として胃腸の弱い方の夏バテ対策をお届けしました。
今年の夏も暑くなりそうなのです。
コロナによる気疲れやマスクによる暑さも重なるので例年以上の予防が大切です。
早めのケアで元気に夏を乗りきましょうね。
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