漢方でスキンケア~肌は内臓の鏡~その8
どうも!
人生で最も日焼けしたのは、大学生の頃、伊豆ホテルで住み込みのバイトをしていて夜は歯と爪しか見えないぐらい真っ黒に日焼けをしていました。
当時はガングロと言って真っ黒に日焼けするのがめちゃくちゃ流行っていたのです。本当です。嘘だと思ったらガングロでググってみてください。
きっと今の方がびっくりすると思います。本当に流行っていたんですから。今考えるとありえませんよね。あの時の日焼けを後悔している人は僕と同年代の女性の中には多いと思います。
流行って怖いですね。
さわたや薬房の早川です。
さて、気温も上昇してきていよいよ夏に向けてしっかりとお肌のお手入れなどもしなければいけない時期になってきました。
美しい肌は美容の基本。どれだけお化粧をしてもお肌の状態が健康的でなければそのお化粧も十分に活用できません。
ヘアスタイルをどんなに格好良くしても、 肝心の髪の毛が弱ってしまっていては宝の持ち腐れです。
そんな美しい肌や髪の毛を維持するために大切なことは何でしょうか?
今回は『美容も健康も五臓六腑から』というテーマでお届けいたします。
さて、改めてですが
潤いのある肌
しみの少ない皮膚
シワの少ない顔
つややかな髪の毛
これら「美」の基本となるものはいったい何がつくってくれるのでしょう?
「美」の基本とは一体何が作ってくれるのでしょうか?
ビタミン剤??
サプリメント??
お化粧品??
どれも違いますよね。
「美」の基本となる物・・・・・・
結論から言うと、それは『良い血流・血液の質」だと思います。
「女子は血をもって本と為す」
何度もご紹介した中医学の基本的な考えですが、女性の美と健康に良好な血液の流れ、たっぷりとした血液は欠かせません。
いくらカラダに良いものをたくさん食べても
(ビタミン剤・サプリメントなどを含む)
それをカラダにとって必要なところに運んだり、分解できなければ意味がありません。
せっかくのビタミン剤やサプリメント、なにより普段皆さんが大変気を使っている食事の栄養素を美の源にするためにも良い血流・よい血液が必要です。
そんな血液の除隊ですが、女性は毎月の月経や出産・授乳など非常に血液を消耗することが数多くあります。
毎月の生理一つを考えてみても良好な血液の流れを保つこと、たっぷりの血液が必要なことはご理解いただけるのではないかと思います。
生理のバランスが悪い方でお肌や髪の毛の調子が良い方は少ないですよね?
カラダに冷えがあったり、血行不良を原因とする症状がある女性で更年期障害が殆ど無い方はいないですよね?
シンプルに考えても質の良い血液がしっかりと体を巡っていれば心も体も美容も問題はあまり起こらないはずです。
☆質の良い血液を作るためにはまず食事を
肌や髪の毛を作っているのは血液で運ばれる栄養素。血液の質が良ければ肌や髪の毛もしても良いと言えると思います。
血液の質を良くするために大事なものは何でしょうか?
当たり前ですが食べ物です。
僕たちの体は食べたものでできています。
脂っこいものを食べたら顔に油が浮く。
お酒を飲み続けると肝臓の数値が悪くなる。
お酒などを飲み過ぎて、水分を摂り過ぎると体が浮腫む(むくむ)・・・・
カラダは本当に正直です。食べたものがそのままカラダに現れます。
無理なダイエット、単品ダイエットなどで無理をしてお肌や髪の毛がパサパサになってしまった方もおおくいらっしゃると思います。
ダイエットネタついでに述べさせてもらうと、上記のようなダイエットで充分な血液を作ることができず、生理のバランスが崩れた方もおおくいらっしゃいます。
まさに「食は命なり」です。
その食事をしっかりと良質の血液にするために大切なモノがあります。
それは東洋医学や中医学で言うところの「五臓六腑」現代風に言うと「内蔵の働き」と言い換えることができるかもしれません。
カラダを作っているものは食べ物だ、とお伝えさせていただきました。
最高の食材を使い(安心・安全・きちんとした栄養価)
バランスのとれた献立で
体に無理のない時間帯で食事をする。
これができていれば健康で美しくなるのでしょうか?
答えは半分「YES」です。
これが出来れば最高ですよね。
では、なぜ半分だけ正解なのか?
もう半分は先程ご紹介した「五臓六腑」いわゆる内蔵の働きが良くなければいけません。
最高の食事を充分に分解して、吸収することができる内蔵の機能がとても大切なのです。
すべての栄養素は食事から体内に吸収されますよね。
吸収する胃腸
分解する肝臓
質の良い血液を体内に巡らす心臓
そして血液をキレイに濾過する腎臓
これらの働きがしっかりしていると食べたものが良質の血液に変わり、からだの必要なところまで届くのではないかと僕は考えます。
いうなれば、木や花、植物の「根っ子」のような働きです。
木や花も根っ子が元気だと、生き生きとした葉、美しい花が付きますよね。
この根っ子(五臓六腑)を元気にすることで結果として美しい葉(肌)や美しい花(髪の毛・爪)が生まれるのではないかと考えます。
これは漢方や東洋医学、中医学などで基本とされている陰陽五行説や五臓六腑の働きにそのまま通じると思います。
血液の大切さ
良い血液を作る為に必要な食事
その食事をしっかりと活かすための五臓六腑
言い換えれば良い素材と、調理する腕前が合わされば素晴らしい料理ができるというように言い換えることができます。
それではそのような元気な五臓六腑、内臓機能を維持するためにはどんな養生が必要なのでしょうか?ある意味これが美容と健康の基礎と言えるかもしれません。
☆五臓六腑を養う養生
①冷たいもの、味の濃いもの、甘いもの、油の強いものなどを控えて内蔵に負担の少ない食生活をおくること
②食事の時間を規則正しくすること
③睡眠時間をしっかりとること
④無理や無茶をしてカラダに疲れをためないこと
⑤ストレスを溜めないこと
この5つ、まさに「言うは易く行なうは難し」の典型的なものだと思います。
仕事・家庭・育児・人間関係などこれらをきちんと行うには現代人の生活環境には多くの障害があります。
仕事の時間帯・シフト・職場のストレス
家庭や育児でのストレス・疲労
たくさんの障害があります。
また、定年退職等で無事に仕事を終えた方もセカンドライフの過ごし方のお悩み、先行きの不安など常に何かしらの障害があります。
上記のようにどうしても生きて行く中で「マイナス」のことは数多くあります。
この「マイナス」を取り除くことができれば一番いいのですが、生活もあるためそう簡単に取り除くことができません。
では、マイナス要素が多い方はどうすればいいのでしょう?
☆マイナスが多い方はプラスの養生法を
マイナスが多い方は逆にプラスの養生をしてあげれば良いのです。
これは生活習慣の中で出来る範囲でかまいません。
「食事の時間が不規則なら、内容は注意しよう。」
「しっかりとした運動ができないなら、自宅や職場でできる簡単な体操ぐらいはしよう。」
「就寝時間が不規則なら、睡眠時間はしっかりとろう」
など、出来ることを少しづつ増やしてあげればマイナスがあっても多少はプラスの要素で補うことができると思います。
自分で気をつけられることは十分気をつけて、 その上で不足しているものや体が弱ってしまった場所があれば漢方薬などを使ってケアする事が大事でしょう。
プラスのことをしてあげないで即薬やサプリメントに頼るということはあまりお勧めできません。
プラスの養生は良い習慣へと繋がります。良い体は良い習慣から生まれてきますので、マイナスは避けられない現代社会は、 どれだけプラスのことを積み重ねてあげられるかが大事だと思います。
今回は美容も健康も五臓六腑からというテーマでお伝えさせていただきました。
五臓六腑、 内臓養うというのは口で言うほど簡単なものではありません。
先程ご紹介したシンプル極まりない生活養生を少しでも行うことはもちろんですが、五臓六腑の弱りはさまざまな形で僕たちの体に現れます。
肩こりや腰痛、胃の不調を、お通じ、月経トラブルや、冷え性など、ちょっとした体の弱りをしっかりと受け止めて早めのケアをしてあげましょう。
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早川コータの漢方専科・さわたや薬房HP
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