新年は『あたまスッキリ!』漢方的『健忘症』対策【山梨 漢方 さわたや薬局】
前回より物忘れ対策、物忘れと言うと認知症のイメージが強いですが、実はそればかりではありません。
体調変化により物忘れがしやすくなる『健忘症』についてお届けしております。
今回は体質別の健忘症対策。
①気血が不足する 「心脾両虚(しんぴりょうきょ)」タイプ
☆気になる症状
物忘れ、集中力の低下、疲労感、かぜを引きやすい、動悸、不眠、食欲不振、冷え症、下痢をしやすい、舌の色が淡い
☆改善ポイント
中医学では、脳の働きは「血」が運ぶ栄養や酸素、「気」のエネルギーによって保たれていると考えます。
そのため、全身に血を送る「心」や、食事の栄養から気血を生む「脾」に不調があると、脳の気血が不足して物忘れなどが起こりやすくなるのです。
対策の基本は、心と脾胃を健やかに保ち、気・血を十分に養うこと。慢性病で体力を消耗している人、更年期の人、食生活が乱れがちな人などは、特に気血が不足しやすいので積極的な養生を。
また、高齢の人は食が細く低栄養になりがちなので、日頃から“しっかり食べる”ことを意識しましょう。
☆摂り入れたい食材
胃腸にやさしく、甘味のある食材:米、いんげん豆、大豆製品、
ぶどう、りんご、ライチ、竜眼肉、人参、豚ヒレ肉、鶏肉、鮭、
ヨーグルト など
②ストレスが多い「肝鬱(かんうつ)」タイプ
☆気になる症状
情緒が不安定になると物忘れが悪化する、憂うつ、イライラ、情緒不安定、胸が重苦しい、不眠、頭痛、めまい
※気が滞って体内の水分が停滞すると、脂質異常症(高脂血症)、
身体が重い、痰が出やすいなどの症状が現れることもあります。
☆改善ポイント
「肝」はストレスをコントロールし、体内の「気」の巡りをスムーズに
保つ役割を担っています。ところが、過剰なストレスを受けるとその機
能が低下し、気の流れが滞ってしまいます。
また、気は「血」の流れをサポートしているため、気の停滞が長引くと「瘀血(おけつ)」(血行不良)につながることも。結果、脳の働きを支える気血が十分に行き渡らず、物忘れなどが起こりやすくなるのです。
このタイプは、情緒が不安定になると健忘症の症状も強くなることが特徴。ストレスを感じたら早めに発散させるよう心がけ、気持ちを穏やかに保ちましょう。
☆摂り入れたい食材
・香りの良いものでストレス発散:しそ、菊花、ネムノキの樹皮、ちんぴ(乾燥したみかんの皮)、玫塊花(まいかいか) など
・「湿(余分な水分や汚れ)」を取り除いて、気の流れを良く:はと麦、どくだみ、冬瓜、トマト、緑豆 など
(参考文献:イスクラ産業 COCOKARAより)
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