夏こそ湯船につかりましょう〜その理由とは?
1月30日は石和温泉の日
今日は1月30日石和温泉の日です。
石和温泉旅館協同組合加盟店の温泉で日帰り入浴が無料になるというイベントを開催しているので、お近くの方はまだ間に合うので、ぜひ遊びに来てくださいね〜
温泉や入浴は健康的な生活をおくる上ではとても大切なもので、上手に活用することでとても健康を増進させてくれます。
今日は温泉入浴指導員・温泉健康指導士という立場から温泉や入浴と健康について以前にまとめたコラムがあるので、そちらをまとめてご紹介したいと思います。
僕も仕事の柄、日頃の健康相談で入浴のことをご指導させて頂くことが多々あります。そんな経験から少しでも皆様の楽しく健康的なお風呂ライフの役に立つとうれしいですね(^^)
【以下、以前掲載の温泉と健康についてのコラムより〜】
春の健康管理には温泉&入浴がオススメ
季節の変わり目春にご紹介する健康情報は『温泉・入浴・お風呂の力』です。
お風呂はもっとも身近な健康法として毎回のように様々な症状の養生法として、僕もご紹介するカラダのお手入れ法です。
この特集を春にあえてするのは、春にカラダに起こる、カラダの冷え、自律神経の乱れ、両方を効果的に、しかも年齢に関係なくケアできるのが入浴だからです。(春にカラダが冷える、自律神経が乱れる原因は前回のコラムをご覧ください〜(^^) )
〜驚くべきお風呂の科学!〜
お風呂の具体的な働きを紹介する前に、まずはお風呂の驚くべき働きをご紹介したいと思います!!!
これは厚生労働省傘下の財団法人、(一財)日本健康開発財団の調査結果をご紹介します。
☆毎日お風呂に入る(湯船につかる)人は元気!
・毎日お風呂に入る人は、そうでない人と比べると5年後にも1.85倍元気!!(要介護にならない)
・お風呂とシャワーを比べた研究ではお風呂に入浴している人はシャワーだけの方に比べると
『眠り』が良い・・・1.41倍
『健康感』(元気度)が良い・・・1.27倍
『幸福度』が高い・・・1・35倍
※健康感とは『あなたは今健康ですか?』と聞かれて健康、まぁ健康と答える人の割合。幸福度とは『あなたは今幸せですか?』と聞かれて幸せ、まぁ幸せと答える割合のこと。
当然ですが、シャワーだけの人は眠りが悪い、健康感が悪い、幸福度が悪いという結果が出ております。
☆温泉に入ると幸せになる!?☆
そして何と!月に1回以上温泉に来ている人は『幸福度』が入っていない人に比べると1.25倍高いということです。
さぁ、お風呂や温泉に入りたくなってきたでしょう!(笑)次回は具体的な温泉と入浴に関する情報をご紹介します。
まだまだカラダの冷える方・冷え性対策コラムはこちらから
春はカラダの冷えや、自律神経が乱れやすい、そんな春先の不調におすすめのカラダのお手入れ法が入浴ということで、温泉や入浴と健康についてシリーズでお届けしています。
カラダに良いからこそ安全に入浴しましょう
お風呂で健康になるためにもまずはお風呂に安全に健やかに入らないといけません。
カラダに良い入浴ですが、入浴に関する事故でなくなる方があとを絶ちません。だからこそ正しく安全に入浴することが大切なのでご紹介をしたいと思います。
☆お風呂の健やかな入り方
1)血圧の急上昇を防ぐ
・脱衣場の温度、リビングとの温度差を5℃ぐらいにする。
・かけ湯を行う→徐々に温度に慣らしていく。
・半身浴→全身浴 少しづつお湯にならなしていく
・湯の温度は40℃〜41℃ぐらいまでにして高温の入浴を避ける
・お風呂を出る頃合い・・・額に汗をかいたら一回浴槽から出る。カラダが汗ばむと言うということは体温が上がっているということ。40℃だと平均で10分前後で体温が上がります。汗をかきすぎで入ると良くないので注意しましょう。立ちくらみに注意です。
☆お風呂の前後にやっていただきたいこと☆
・休憩・・・運動直後は入浴すると筋肉から皮膚に血液が奪われてしまいます。そのような状態で入浴すると疲れが取れにくくなります。温泉についたときもすぐに入らずに、お茶と、お菓子でもたべて、ゆっくりしてからお風呂に入ると良いでしょう。
・水分補給・・・入浴で汗をかくことでカラダが脱水しやすくなります。予め、コップ1~2杯の水を飲んでおくと良いでしょう。41℃を超えたお風呂に15分以上入ると800mlも脱水するので注意が必要です。
・温泉に入浴した場合はカラダについた温泉成分は出る前にシャワーなどで洗い流さずタオルで拭き取りましょう。温泉成分をカラダに残すためです。ただし、カルキを使っている温泉や肌の弱い方は必要に応じて洗い流しても良いでしょう。
実は温泉で肌が直接潤うことはありません・・・
実は温泉やお風呂では直接お肌が潤うことはありません。入浴で皮脂がとれて、セラミド(NMF天然保湿因子)がなくなるので、肌が乾燥してしまいます。しっかりと入浴後は保湿をするようにしましょう。顔は5分、カラダは10分以内がベストです。汗がひかないほど入ってしまうのはそもそも入りすぎです。ご注意ください。
次回も温泉と健康についてお届けします〜
温泉好きの女性向き・女性の健康コラムはこちらから
温泉と入浴と健康についてお届けをしたシリーズも今日で最終回です。
春は気温差や天候変化によりカラダが冷えたり、自律神経が乱れやすくなるので、そんな春にオススメの健康法として温泉と入浴についてお届けしました。
前回は温泉入浴のメインとも言える働き『温熱作用』についてお届けしました。今回は温泉の働き〜その2〜についてお届けします。
さらに、どんなにカラダ良い入浴も安全に入らなければ本末転倒です。
お風呂に関連した事故で命を落とす方も少なくありませんので、最後に安全に入浴するための注意点なども紹介したいと思います。
温泉の働き〜その2〜
2)浮力作用
お風呂に首まで浸かると体重が10分の1になります。陸上でカラダを支えている関節や筋肉が地球で重力から開放されますから、湯船は足腰を休ませる絶好の機会です。ふわふわ浮いた感覚は究極のリラックス空間です。ストレス解消にも良いでしょう。
3)清浄作用
当たり前かもしれませんが、お風呂につかると毛穴が開き毛穴や皮膚の汚れが落ちやすくなります。肌の清潔にすることで健康面はもちろんですが、美容にも重要です。
4)水圧作用
お風呂に入った瞬間に思わず『ふううううう〜』という声が漏れたことありませんか?これは入浴することで起こる水圧で肺が圧迫されて出てくるとも言われています。
全身浴だと圧力は腹囲が3〜5cm縮むほど!血液やリンパが圧力で押されて心臓にちゃんと戻っていくのでむくみの改善にも繋がります。しかし、心肺機能が落ちている人は水圧で圧迫されて息苦しくなるので心臓などに負担を抱えている方は全身浴でなく、半身浴などが良いでしょう。
5)水の粘性・抵抗生〜無理なくストレッチ〜
水の中では素早くカラダを動かしたくてもできませんよね。これが水の粘性・抵抗性です。これを利用すると安全かつ効率的に運動ができます。
普通に歩くより水中のほうが抵抗が強いのでより強い運動になります。また、ストレッチも陸上ではできない姿勢も粘性を活用してできます。何より前述の浮力と合わせることで、関節に体重の負荷が少ない状態で粘性による強度の強い運動ができるので、リハビリなでで活用されています。
前回と合わせて様々な入浴の働きを紹介しました。大きな浴槽で、さらに温泉であればいろいろな働きは倍増です。ぜひ、リラックスして楽しみとしての入浴・温泉で健康なカラダづくりもしていきましょう。
入浴するときの注意点!こんなときは控えてください
☆高齢者は血圧が160/100以上で入浴時にリスク増
(一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所・東京都市大学発表の参考値・以前ははっきりとした基準値はなし)
上の血圧が160,下の血圧が100以上ある場合は入浴を控えましょう。心臓などにかかる負担が大きいので事故の原因となります。
☆風邪の場合・・・発熱がなければ基本的には大丈夫ですが、体調をみて、長湯には注意しましょう。
☆運動後、疲れているときは1時間ほど休んでから入浴しましょう。入浴は発汗したりするので、筋肉は柔らかくなり疲労がとれますが、発汗により疲労感が増す場合もあります。激しい運動のあとは汗の量などに注意しましょう。
☆食事の前後は注意・食後は1時間ほど立ってからにしましょう。食後は胃に血液が集中するため、貧血やフラつきの原因になったりします。ご注意ください。
☆急性の病気の発病時には入浴は控えましょう。とくに、痛みなどの症状がでたばかりの時はご注意ください。
その他、入浴に適さない体調は多々あります。基本的には体調が悪いときは無理に入浴をせず、カラダを休めましょう。
繰り返しになりますが、どんなにカラダに良いこともやり方を間違えたり、やりすぎるとカラダの毒になります。食事や栄養素も摂りすぎて良いことはありません。
ぜひ入浴も正しい方法、ご自分の体質にあった方法で行いましょう(^^)
健康相談に来てくれた方には入浴の仕方も直接お伝えしています。
また、温泉と入浴に関する講演などもしますので、ご希望の方はお気軽にお問い合わせください(*^^*)
お問合わせは・・・055−262−2030
もしくはマイベストプロ山梨HPの問合せからご連絡ください(^^)
そろそろ5月病も気になる時期ですね。
5月病に関する健康コラムはこちらから