そのストレス『かもしれないストレス』かも?〜その1〜【漢方的メンタルヘルス】
ストレスの種類その3〜人に認められないストレス〜
ストレスの種類とその対策についてをシリーズでお伝えしております。4月19日からのコラムは東邦大学名誉教授の有田秀穂先生の著書よりご紹介させていただいております。
ストレスについてとてもわかり易く説明をされている著書が多数あります。ストレスを理解し、受け入れることはとても大切な事です。僕もストレスの勉強をする際にとても参考にさせていただいきました。このシリーズのコラムの参考文献の著書はとくにイラストも豊富でとてもわかり易いので、ぜひ手にとってご覧いただけたらと思います。
(参考文献:PHP研究所 脳からストレスをすっきり消す事典・有田秀穂著)
それでは前回までストレスの種類が3つあるうちの2つをご紹介させていただきました。まだ読まれていない方は、4月19日・4月26日のコラムからぜひご覧ください(*^^*)
ストレスの種類その3〜人に認められないストレス〜
3)人に認められないストレス
他人に対しての言動が評価されず、受け入れられなかった時に感じます。
人に認められないストレスに関わる脳内物質・・・セロトニン
・人に認められないストレスを強く感じるのは、セロトニン神経から出されるセロトニンの分泌が正しく行われていないのが原因と言われております。
☆人との気持ちのすれ違いがストレスになる
・『自分が相手のためにした行動が正当に評価されない』と感じた時に生まれます。『私はこれだけのことをやったのに』という行き場のないもやもやがストレスになります。このストレスは他人との価値観の違いや立場の違いから生まれるため、自分だけでは解決しにくい点がやっかいです。しかも家庭や職場など、親しい人との間で日常的におこります。
主な原因・・・家族や恋人のために料理をつくったのに、味付けに不満を言われた・取引先や上司のために休日返上で働いたが、評価されなかった・誕生日や記念日に贈ったプレゼントを、気に入らないと突き返された など
3つのストレスについてご紹介をしてきました。ぜひ現在ストレスを多く感じている方はもちろんですが、日常生活のちょっとしたストレスを感じた時に、自分が感じているストレスがどの種類なのか?
一歩下がって、客観的に見てみることで対策も考えやすくなったり、気持ちが落ち着くこともあると思います。
ストレス対策について
ストレスのタイプをご紹介したところでそれぞれの簡単な対策をご紹介したいと思います。共通で行えるものと、感じているストレスのタイプにより異なる対策もございます。日頃のストレス対策の参考にしてみてください。
☆すべてのストレスに共通対策〜セロトニンアップ対策
セロトニンがきちんと分泌をされていると『外部からのストレス』『満足できないストレス』『人に認められないストレス』のすべてが軽減されることがわかっています。
セロトニンはカラダの危機管理をする『ノルアドレナリン』と欲望をつかさどる『ドーパミン』のバランスを整える役割があります。また、セロトニンは寝起きが良くなる作用もあります。
ノルアドレナリンもドーパミンも働きすぎも働かなさすぎも良くありません。そのバランスを取ってくれている、指揮者のような役割が『セロトニン』なのです(*^^*)
セロトニンアップ健康法の詳細は有田先生の著書に詳しく食事、運動、など含めてしょうかいされております。今回は簡単にその中から抜粋してご紹介したいと思います。
◆セロトニンアップ健康法
①しっかりと日光を浴びる
まず朝日をあびることです。太陽の光をあびることで
セロトニンの分泌が始まります。朝を来たらカーテンをすぐに開けて日差しをいれる習慣を作りましょう。曇りや雨の日がなんとなく調子が悪いのはこの日光とセロトニンが関係しているとも言われています。
②リズム運動を行う
リズム運動とはウォーキングやジョギング、ヨガなど一定のリズムで筋肉の緊張と弛緩を繰り返しながらカラダを動かす運動のことです。やり過ぎは逆効果なので長くても30分程度がオススメです。
③グルーミング
家族や恋人、ペットとのふれあいは心とカラダの緊張を和らげます。親子で肩をもむ、恋人と手をつなぐ、ペットをなでるなどすることで触れられる方にも触れる方にも効果があるのです。
次回はストレスの種類と対策の最終回、ご紹介した3つのストレスのタイプ別ストレス対策と、ストレスに強いカラダ作りについてお届けします。
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