年末年始を乗り切るために〜腸能力アップの養生法〜【山梨 漢方 さわたや薬局】
様々な腸の働き・腸能力パート2
前回より腸が持つ様々な働きについてご紹介をしてきました。前回まで4つの働き『消化』『吸収』『合成』『解毒』を紹介したので、その続きです。
腸の働きその2はこの働きからです。
⑤『造血』・・・腸から吸収されたタンパク質が血液をつくる
実は腸は血液を作る源といえる働きをしているんですね~。そもそも血液の元は腸管から吸収されて栄養素が元になると言われています。だんだん腸の重要性に気づいた方も多いのではないでしょうか・・・??
⑥『免疫』・・・腸管免疫がカラダの8割ちかくの免疫を占めている
花粉症対策のコラムではご紹介した腸と免疫の関係ですね。お腹によい食品が免疫力を高めると言われている由縁でもあると思います。カラダの免疫の8割ちかくを占める、とありますが、文献や著者によっては9割なんて言う方もいるぐらいです。
ただし、お腹の調子が良いからといって病気にならないわけではございませんので、ご注意くださいね。
⑦『精神安定』・・・神経伝達物質セロトニンはほとんどが腸で作られている
これは、腸で作られたセロトニンが脳に作用するという仕組みはまだ発見されていないし、未知数ですが、神経伝達物質であるセロトニンが腸でそのほとんどが作られているというのは間違いありません。
昔から「断腸の思い」「腑に落ちない」(腑とははらわた・腸を指す言葉です)「腹がたつ」なんて言葉があるくらい、昔から腸と神経につながりがあると考えられているんですね。
⑧『排泄』・・・不要な老廃物と毒素を便として排泄する
最後にでてきました。腸の代表的な役割。毒素を外に出すことは血液の状態を良くしておくためにも非常に大切なことなのです。
前回ご紹介文含めて、①〜⑧まで主な働きだけでも腸にはこんなに沢山の役割があるのです。では、なぜ腸にはこれほど多くの働きがあるのか?次回はそのあたりをちょっと考えてみたいと思います。
腸の健康や働きに関する健康コラムはこちらから