秋は呼吸器〜鼻の弱りやすい時期〜【山梨 漢方 さわたや薬局】
【動物で口呼吸できるのは人間だけ・・・・?】
今月は生きていく上でもっとも大切な『呼吸』とくに『鼻呼吸』についてお届けしています。
先週は呼吸を大切にしなければいけない理由を簡単にご紹介させていただきましたが、
それでは本題の鼻呼吸についてです。
今回の表題にもあるように呼吸は「鼻」で行うことが大切です。なぜならば鼻は呼吸をするために作られた器官であり、酸素を有効に体内に取り込むための様々な機能を備えているからです。
ちなみに口は主に食べ物を取り込むための器官であり、多くの生物の中で、口から呼吸(酸素を取り込むこと)ができるのは何と!人間だけなのです!!
口で呼吸できるのは人間だけ?犬は??
「犬って口でハァハァしているじゃないか?」
と思う方もいると思いますが、
犬が口でハァハァしているのは体温調節のためであり、ほとんど肺に酸素は入っていきません。人間は直立二足歩行になったため、地球上の生物としては例を見ない、口でも鼻でも呼吸ができる生物に進化したのです。
【カラダの弱っている人は鼻呼吸?口呼吸?】
ではこの『口呼吸』と『鼻呼吸』どちらのほうが楽にできるでしょうか?『鼻はもともと呼吸のためにある器官って行っていたからもちろん鼻でしょ?』と思うかもしれませんが実は口の呼吸の方が楽に呼吸はできるのです。
【楽な呼吸=良い呼吸・ではない】
口呼吸の方が楽なので、病人や寝たきりの人、カラダの弱っている人は事前に口が開いて呼吸をしています。つまり鼻呼吸はある程度の力、カラダのエネルギーが必要なので元気の証と言えるでしょう。
【疲れているときだけ『いびき』かくことありませんか?なぜ??
ですから、鼻呼吸できていない人の代名詞である『いびき』は慢性的な鼻炎の人はもちろんですが、疲れているときだけ普段しない人でもすることがあります。
これはつかれたときだけ鼻炎になるのではなく(疲労から免疫力が低下して鼻炎を起こすこともありますが)、疲労から鼻で呼吸ができなくなり、口呼吸になるためにおこると考えられます。
鼻の症状、アレルギー症状対策はこちらのコラムもご覧ください。