もうすぐ『敬老の日』漢方的元気で長生き法〜補腎の養生とは??〜
無尽は健康長寿の秘訣?
僕のお店、沢田屋薬局では漢方薬などのお薬での健康サポートはもちろんですが、体調を崩してしまった根本的な原因である『生活習慣の改善』をお客様にお伝えすることを常に心がけております。
今回はそんな『生活習慣』の中でも山梨県の人付き合いではきっても切れない縁である『無尽』についてご紹介したいと思います。
そもそも無尽とはどんな集まりなのでしょうか?
山梨県独特の風習であり、県外にでて『無尽』がないことに驚いた方、また、県外から山梨県に住まいを移し、無尽という風習に驚いた方も少なくは無いと思います。
『無尽』とはどんな集まりなのでしょうか?
無尽講、頼母子講(たのもしこう)とも言われ、鎌倉時代に生まれたとされています。牛や馬を共同で調達したり、労働力を提供しあったりするなど多様な形態が存在した。
現在は数人から数十人が定期的に集まって飲食をしたり、会費を積み立てて旅行をしたりするのが一般的。
掛け金を払い、抽選や入札で選ばれた1人が所定の金額を受け取る形式もある。
山梨大学の調査では県内の高齢者の半分以上が無尽を経験。毎月の会費は平均で5700円、このうち飲食費が2300円だったというデータがあります(3月4日掲載の山梨日日新聞の記事より)
無尽の参加姿勢が健康を左右?
先月の山梨日日新聞の記事に『無尽の参加姿勢が健康を左右』という興味深い内容が掲載されていました。これは山梨大学社会医学の山縣教授らのグループが山梨県内の高齢者を8年間調査した結果だそうです。
☆楽しみながら無尽に参加している人は『元気で長生き??』
この調査は山梨県内の65歳以上の約600人を対象に無尽の参加状況を調査したものです。
その結果、要介護状態になったり、死亡した人の割合は、活発に楽しみながら無尽に参加している人のほうが低かったそうです。無尽に楽しみながら参加していない人を1とした場合、楽しみながら参加している人は0.88で要介護になるリスクが12%も低かったそうです。
これは一体どういうことでしょうか?非常に興味深いデータだと思います。
無尽の参加姿勢と健康との大きな関連を感じます。
次回も山梨の風習である無尽と健康の関係についてお届けします。
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(参考文献:2013年3月4日 山梨日日新聞掲載記事より)