思春期に多いカラダの不調〜起立性調節障害とは〜その1
前回は子供の健康対策の触りについてご紹介をしました。
今回はその続きで漢方的お子様の病気対策ををお伝えする前に、子供の病気の特徴をお伝えして、その後にご紹介する漢方的健康対策の理解をしていただきやすいようにしてみたいと思います。
~漢方的子供の病気の特徴~
☆子どもの病気は「すぐに発病・すぐに発展」
子供の生理は臓腑も未発達、体や気も充分に発達していないので大人に比べて抵抗力も弱く非常に簡単に病気になりやすい特徴があります。
また、病気になってしまうと抵抗力が弱いため病状の進行も早く重病化しやすい傾向にあります。
☆治療よりも予防重視
前述ように子供はもともと病気になりやすいという特徴があります。また、病気になると重病化しやすい傾向にあるので大切になってくるのが「予防」です。
病気⇒重症化・病気⇒重症化
このような大変な目にあっている保護者の方を僕は何人も拝見しています。
・季節の変わり目ごとに風邪をこじらせて入院
・学校などで感染症が流行すると真っ先に感染・重症化
・喘息などの発作が年中あり、夜間救急外来は毎月のように利用・・・・
これから流行するプール熱・水いぼ・手足口病などの感染症もなってしまうと小さなお子様の体力では完治するのに時間がかかりますし、つらい症状でお子様が苦しむ姿は保護者としても辛いところですよね。
また、お子様が元気でないと外で仕事をしたり、今から予定している楽しい夏のイベントなども充分に楽しむことができません。
僕は、大人の方の病気の予防の大切さを普段からお伝えしていますが、実はもっともっと大切なのは子供の病気の予防です。
以前、このコラムで「漢方風邪対策」のご紹介をしたとき、僕は風邪のウイルスを泥棒に例えてお話をさせていただきました。
泥棒(ウイルス)が家(カラダ)に入ると大変。
追い出すのは大変だし、追いだしても家のなかはぐちゃぐちゃで立て直すまでにかなり時間もかかってしまいます。
そうならないために家の戸締まりをしたり、塀を高くしたり、警備会社を頼んだりすることが必要とお伝えしました。
子どもの場合は自分でしっかり戸締まりができません。
警備会社を雇うこともできません。
じゃ、どうすれば良いのでしょう??
それは保護者の方が一生懸命カラダに気をつかって挙げることです。
しかも「正しい知識で」
ここが大切です。
どうして小児科の先生は頓服薬で解熱剤を出す場合、発熱が「38.5℃」以上になるまで解熱剤を使わないようにきちんと指示をだすのでしょう?
それを無視して、どんどん使っていませんか?
これも発熱と風邪の治療のことをきちんと知っていれば理解できるはずです。
また、水分補給のこと食事のことも正しい知識でしてあげなければ逆効果。
ぜひ、私でも結構ですし、かかりつけの小児科の専門医の医師にお聞きしても良いのではないかと思います。
次回はもう少し子供の漢方的病理の特徴などをご紹介したいと思います。