早川の~漢方健美講座~「上手な水分のとり方」~
前回のコラムで体の中の水の出入り、「代謝」の大切さをお伝えしまいた。
そのバランスが崩れると体の中の余計な水分が「湿濁」という状況をつくってしまい、それが女性の美と健康の大敵になるということをお伝えいたしました。
梅雨時や夏の蒸し暑い季節は、湿度が非常に高くなります。カラダは汗を出すことで体温調節をしますが、外の湿気が多いときは発汗が上手くできなくなります。
すると、カラダの中には余計な水分がたまって、体が重だるくなったりむくんだりし、結果として血行不良となりいろいろな病気(痛み・しびれ・耳鳴り・めまいなど)の原因となります。
むくみや体内の過剰な水分で血行が悪くなったり、冷えたりすることは多くの病気の原因になります。
雨天の時に体調をくずす方、例えば、湿度が高いときに痛みがでる、しびれる、体調が崩れる、原因不明と思われがちな症状もこのような原因であれば改善の余地があります。
気温が高く暑いからと言って冷たいものを取り過ぎると体の中に余計湿濁が溜まってしまいます。このような症状が起きないように日頃から水はけの良い体づくりをすることが必要です。
このように湿濁は女性がお悩みの多くの症状の原因の一つとして考えられています。どちらかというと「水ぽちゃ」タイプの方はとくに注意が必要です。
水はけの良い体、と言っても難しいですよね。
いったいどんなことをすれば良いのでしょう?
どんな水分のとり方をすれば良いのでしょう?
それは残念ながら一人ひとりの大切で異なります。
何も運動しなくても1日2リットル必要な人
1.5リットルでいい人
それは人それぞれです。
その人の膀胱や腎臓の力、血液の流れ、年齢、病気の有無など色々関係してきます。
水分量もひとりひとりのオーダーメイド、漢方薬などと一緒です。情報に惑わされずできるだけ正しい方法で摂取するように心がけましょう。基本は喉が乾いたら「飲む」です。
たくさんのんだから健康になることはありえませんのでぜひご注意ください。
次回からは実際の「水はけの良い体づくり」についてご紹介をしたいと思います。