タイプ別風邪の養生法「赤い風邪編」~山梨 漢方 沢田屋薬局~
前回のコラムで泥棒(風邪・ウイルス)が家(体)に侵入するルートが大きく分けて3つあるということをご紹介しまたね。
「さむけ」
「喉の痛み・熱」
「ムカつき・下痢」
大きく分けてこの3つがあると考えます。
今回は「さむけ」
「なんか、ゾックっとするな~」
風邪のサインとしてはあまりにも有名ですよね。
風邪薬のCMでも「ゾックときたら・・・・」というようなキャッチコピーを良く見かけます。
さむけは、中医学では「風寒症」などと呼ばれます。
体が冷えることにより邪気が侵入し、体調を崩すような病気のことを指します。
風寒証に使う代表的な漢方薬はなんでしょう?
ご存知、「葛根湯」です。
葛根湯は風寒証のように寒気によりカラダに邪気が侵入した場合、カラダを温める事により邪気を追い払うための漢方薬です。だから「ゾック」としたときに早めに服用すると効果的なんです。
カラダを温める薬なので、寒気からくるカラダのこわばりや、肩こりなどにも効果的なんですね。
他にもアレルギーや鼻の症状に使う代表的な漢方薬「小青竜湯」
昨年の新型インフルエンザパニックの時に注目された「麻黄湯」なども風寒証に使用される漢方薬です。
注意しなければいけないのは、この風寒証につかう漢方薬を「喉の痛み・熱」などの症状にむやみに使用することです。
次回は風寒証に使う漢方薬の注意点をご紹介します。