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関博文

不動産の幅広いニーズに応える不動産総合管理業者

関博文(せきはくぶん) / 不動産コンサルタント

有限会社創発コーポレーション

コラム

ビルにおける機械監視警備のエアーポケット

2013年10月29日

テーマ:ビル管理

コラムカテゴリ:住宅・建物

みなさん、こんにちは。

 某ビルにて最近連続して発生した夜間機械警備発報について、問題点が浮き上がってきたので今回提示することとしました。

 まず1件目は、ビル内テナント店舗が未明に火災警報装置を作動させた内容についてです。店員が夜退去時にガスの消し忘れにより、厨房の鍋から煙を発生させ煙感知器による火災警報が発報しました。この事により、大手警備会社による警備員が店に確認しようとしたところ、煙が酷く入店できず外より火災発生と理解判断し、消防へ消火活動を連絡しました。結果、いまだ発火はしておらずガスコンロスイッチを切る事で無事終了し、大事に至らずに済みました。
 ここでの問題点は、警備員が火災と理解し、消防へ連絡したのは良いのですが、同時に夜間だったのでビルは誰もいないと考えビル全体への火災発生の非常放送を行わなかった事です。当時ビルには最上階にはオーナーが居住しており、いくつかのテナントは勤務状態にあった可能性もあるのです。後日の確認では必ず火災時には非常放送、避難誘導等を行う事の約束は明確ではありませんでした。

 2件目は、徹夜作業をしていたテナント社員が屋内消火栓の非常ボタンをいたずらに押してしまった事です。通常は夜間では設備員、清掃員などは不在となりますが、たまたま台風対応として、各者が控えていたため、いたずら行為の事実、いたずらした人物の特定、屋内消火栓ポンプの稼働停止、エレベーターの復旧防災盤の通常状態への復旧、閉鎖された防火ダンパーの復旧等々、速やかに行う事ができました。
 ここでの問題点は、機械監視会社の担当者及び警備会社により警備員の到着時間と各者(2名)が建物内容をよく理解しないまま来館して、設置場もわからずダンパーの復旧や稼働してしまっている屋内消栓の停止復旧がスムーズにできないことです。今回は早々にいたずらだと連絡したので無事に済みましたが本来は到着までは、非常ベルは鳴動したままで最上階に居住しているオーナーは火災と思い、驚いた事でしょう。この件についても監視会社も警備会社も担当者が数の多い担当ビル全体を把握する事は無理ではないかと考えます。

 以上2件の事より機械監視・警備については、実際安心してまかせておいてよいのでしょうか。当然速やかな対応をしてもらえると理解していたのは、間違いであり、もっと各者とビル側で安全について詳細な検討が必要である事をお話を聞いて、実感しました。
 皆様のマンションやビルではいかがでしょうか。もう一度見直す必要はありませんか?


株式会社東拓企画
http://www.totakukikaku.jp

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