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伊東久

従業員に顧客志向を根付かせ組織を成長させる経営コンサルタント

伊東久(いとうひさし) / 経営コンサルタント

株式会社おもてなし経営研究所

コラム

支援マネジメントで組織活性化! ~オンラインセミナー開催情報~

2021年5月25日

テーマ:おもてなし経営のすすめ~働きがいを求めて~

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 組織マネジメント企業研修人材育成 研修


 “支援マネジメント”とは、組織内のコミュニケーションを活性化させ、一人ひとりの能力を最大限に引き出し、人と組織とが相互成長していくためのマネジメント手法です。 一般的な指示型のマネジメントでの成果物は「モノ」であり、指示した側の意図通りの結果が出るかもしれません。しかし、そこには人の成長はなく、むしろ指示待ちの人が多くなっていくことでしょう。この“支援マネジメント”は、人の成長を支援しながら成果を達成する手法で、与えられた役割に向け方向性を導き出し、自らすすんで乗り越えていく力を与えていくのです。 

利益至上主義の罠から抜け出す

 利益至上主義は、業績が低下してくると結果を急ぎ、教育が疎かになります。すると働く人たちが自己主義に走り、コミュニケーションが低下します。その結果、顧客志向を失いサービス力が低下し、また業績が悪くなるという負のサイクルに陥ります。これでは一向に業績の向上は見込めません。
 このサイクルから抜け出すためには、働くメンバー個々を人として尊重し、信頼関係の構築から始めなければなりません。多少の時間を要しても、「そもそも私たち組織の使命は何か?」「私たちの顧客は誰か?」「私たちの価値は何か?」「私たちの成果は何か?」「私たちの計画は何か?」を考え直さなければなりません。これは、マネジメントの父と言われた「ドラッカー5つの質問」です。

褒めてもモチベーションは上がらない

 「褒める」「評価する」という、一般的に部下の育成場面で出てくるコミュニケーション用語です。しかし、これをやっても一向に部下のモチベーションが上がらないという悩みが多くあるようです。そもそも褒めることや評価することは外的要因であって、モチベーションというのは、本人の内面が大きく動かないと変化していかないのです。「やりたいこと」「目指していること」が明確になっていることがまず求められます。
 また、モチベーションの低下要因は個々によって違いがあります。「この仕事は適職だと思っていない」「自分の意見が活きない」など、何で悩んでいるのかを突き止めなければなりません。この低下要因は9種類のタイプがあると言われています。部下がどれに当てはまるのか、しっかりと見極めた適切な指導力が求められます。

指示待ちが増えている根本的原因

 ある管理職が「言われないとやらない人が多い」「アドバイスしないと自分で考えない」という悩みを訴えていました。私はこう質問を返しました。「その人が指示待ちになったのは誰のせいですか?」するとその管理職は答えに困っていました。まさに、誰のせいかということに振返って指導のあるべき姿を変えていかなければならないのです。答えは、指示待ちを育てたのは、組織なのです。上からの指示ばかりで、しかも期限付きで成果を出すように求めていた結果が、そういう組織環境になってしまい、指示がないと動けない人が育ってしまったのです。
 ここから脱却するために、「指示型」から「支援型」に指導の仕方を変えていかなければなりません。
 ある管理職研修でドラッカーの5つの質問をディッスカッションした後、「では、皆さん管理職の顧客は誰ですか?」と問いました。しばらく悩んで「地域の顧客」「主婦層」「取引法人」・・・なかなか答えが出ません。しばらくして一人「部下」と答えた管理職がいました。そこから「なるほど」という雰囲気になり、私たち管理職の顧客は部下だということろから、指導の在り方をみんなで考え始めました。

部下の心のニーズ

 部下指導をする際、指示だけではなく、心から求めている感情を理解しなければなりません。私はこれを「部下の心のニーズ」と呼んでいます。このニーズを理解するには質問力が決め手になります。コーチング手法もその一つです。決めつけた質問ではなく、「どう考えるのか?」部下の指向を把握して、今この人に何を教えてあげればいいのかを導きださなければいけません。これが支援マネジメントと言われる原点です。
 お互いのゴールを明確にして、どう進んでいくのかを協力しながら進めていく、まさに協働作業をしていくわけです。このコミュニケーションスタイルを構築しながら、部下の成長の手助けをして、組織の成果を導き出していきます。

支援マネジメントの成果物

 指示型マネジメントでの成果物は「モノ」と冒頭でお伝えしました。支援マネジメント研修の最後では、「支援型マネジメントの成果物は何ですか?」と全員で考えていただいています。組織により答えが変わってくるからです。指示は「自分の成果のため」です。支援は「相手の成果のため」です。この考え方を貫くと、お互いの成果物が見えてくるでしょう。支援マネジメントは人の関与で成り立ちます。

支援マネジメントのツール

こういうツールを用意しています。

1.自身のモチベーションスタイル診断
2.部下のモチベータ診断
3.自身のコミュニケーションスタイル診断
4.部下の心のニーズ把握集
5.部下の能力を引き出す質問集
6.部下のメンタル面の悩みを引き出す質問集
7.部下の効果的な叱り方集
8.支援マネジメントの組織内活性化ツール

 「オンライン【無料】マネジメントセミナー」では、こういうツールを紹介しながら、人と組織の成長に向けた組織内コミュニケーションのあり方を根本的に見直していきます。
詳しくはセミナー・イベント情報をご覧ください。

こちらのホームページでもお申込みを受け付けています。
おもてなし経営クリエイション・アカデミー

最後までお読みくださりありがとうございました。

この記事を書いたプロ

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伊東久(株式会社おもてなし経営研究所)

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