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榎本希

再生医療等を専門に扱う行政書士

榎本希(えのもとのぞみ) / 行政書士

行政書士のぞみ事務所

コラム

PRP卵巣投与の再生医療等提供計画作成

2021年9月25日 公開 / 2021年9月26日更新

テーマ:再生医療等申請代行業務

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 資料作成 コツ行政書士 相談

実施施設が徐々に増えてます


今年6月に、国内では初症例となるPRPの卵巣投与。

早くも3ヶ月が経過しましたが、実施施設様が増えてきております。

今月は4施設様の提供計画を作成させていただき、委員会審査に申込させていただきました。

先月に申請を行った施設様も無事に受理され、実施開始となっております。

まだまだ治療を受けられる施設様は少ないですが、今後更に実施可能な施設様が増え、不妊治療の選択肢が増える事を行政書士として願っています。

PRPの卵巣投与で期待出来る効果とは?


提供計画を作成するためには、論文などを読まなければならないので、このテーマでは私が論文を読み、提供計画に記載している期待される効果について簡単に書いてみようと思います。

  1. ・採卵出来なかった患者さんが採卵できた
  2. ・AMHの増加


PRPには成長因子が多く含まれます。
この成長因子により卵巣予備機を改善させる効果が期待出来ます。
それにより、採卵数の増加や、良質な卵子の採取可能性が高まるといわれています。

2020年に行われたあるランダム化試験では、PRP治療を受けた患者さんのFSH、AMH、AFCが飛躍的に改善されたという報告がされています。

簡単に説明しますと、卵巣予備機の改善により、採卵出来なかった患者さんが採卵出来るようになったりし、それにより着床率や妊娠率が改善されたとの事です。

従来のホルモン補充療法や、胚移植などの不妊治療でも妊娠に至らなかった患者さんにとっては1つ治療の選択肢が増えた形になります。

子宮内へのPRP投与もあります


不妊治療におけるPRPを用いた治療として子宮内に対するPRP治療もあります。

こちらも今年に入り申請書類を提出させていただき、受理されております。

子宮内に対するPRP治療は卵巣投与に比べると実施施設様は多いです。

わざわざ都心部へ行かなくても、地方のクリニックさんでも実施されている施設様があります。

こちらは、PRPを子宮内に投与するもので、期待される効果としては

  1. ・子宮内膜を厚くさせる
  2. ・子宮内の環境を改善させる


このようなものが期待されています。

1年に1度の定期報告というものがあり、今年は数十件の施設様の定期報告書類を作成させていただきましたが、PRP投与により確かに子宮内膜が薄い患者さんの子宮内膜が増加していたり、着床率や妊娠率についても改善の傾向が見られていたように思います。
あくまで行政書士の所感であり論文を読んでの知識と比較してではありますが…。

PRPの卵巣投与と子宮内投与


不妊治療におけるPRPの使用はこの2つです。
私は専門医ではないので、あくまで提供計画を作成した行政書士の目線と説明会にてDrから聞いたお話の範囲ではありますが、採卵が難しく、更に子宮内膜も薄い症例の患者さんには卵巣投与と子宮内投与を両方行う事で更に治療効果が期待出来るのではないかなと感じます。

採卵の段階でお悩みの患者さんは多いそうです。

再生医療等の申請代行業務


これが私の事務所のメイン業務となっています。
提供計画の作成にあたっては書類の数としては大体24種類くらいを作成します。
添付書類だけで23種類あります。

記載要項なども定められており、提供計画の作成時には記載要項を満たした形で作成します。
いろいろと医療機関様にヒアリングを行わせていただきながらの作成です。

PRP治療を行うためには、この再生医療等提供計画が必ず必要となります。
提供計画を作成し、委員会の審査を経て、厚生局に受理されて初めて治療が可能となります。

作成させていただいた医療機関様によく仰っていただくのが「このような複雑な手続きはこちらではとても出来ないので助かりました」というお言葉です。

行政書士をやっていて良かったなと思う瞬間ですね。

この再生医療等提供計画ですが、運用についても注意が必要です。

記録の保管など、何をどれに記載し、何年保管するかなど省令で定められています。

そのため、当事務所では新規で申請させていただいた施設様には原則説明会を行わせていただいております。

コロナ禍のため、今はリモートという形になる事が多いのですが、可能な限り対面で行い、質疑応答の時間を設けさせていただいています。

再生医療法上、責任の所在が医療機関様にありますので、安心して運用出来るようサポートさせていただくのも行政書士の役目だと思っています。

再生医療等の申請代行は当事務所にお任せ下さい


私は行政書士になる前は大学の研究室にて技術員として主に遺伝子実験や細胞培養を行っていました。
それ以前は医療機関にて看護助手として勤務していました。
また、中退ではありますが、看護学校にも行っていた時期があります。

そのため、医療分野については臨床と研究両方の経験があります。

再生医療等の申請代行は当事務所へお任せ下さい。
申請から運用まで代表の私自身が全てサポートさせていただきます。

お問い合わせはHPもしくはマイベストプロ記載の電話番号からお願い致します。

この記事を書いたプロ

榎本希

再生医療等を専門に扱う行政書士

榎本希(行政書士のぞみ事務所)

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