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コラム
『中学校の英語が“超”難しくなりそうです 続き』
2021年3月11日
こんにちは、与一の井上です。
前回お話させて頂いた『中学校の英語が“超”難しくなりそうです』
についての続きからお話させて頂きます。
実は一番影響を受けるのは新中3生かもしれない。
実は教科書改訂のたびに起こる問題ではあるのですが、新しい教科書内容との整合性を取るためか、1年間でも新しい教科書を使用した場合、その生徒は3年間全てその教科書で学習したと見做されるのです。
言い方を変えてお伝えしましょう。
便宜上今年度までの教科書を旧、来年度からの教科書を新と呼びます。
新3年生が実際に使用した教科書は1年生から順に〈旧→旧→新〉であるはずなのですが、
教育課程上では〈新→新→新〉と学習したものと扱われるということです。
「別に教科書が変わったくらいでどうだと言うの?」そう思われますか?
では具体的にその問題点を示します。
ですが先にも少し触れたように、教科書が改訂されるだけではなく、徳島市では来年度から採択される教科書もNEW HORIZONからSUNSHINEに変更になることを前提として知っておいて下さい。
これによってさらに影響は大きくなります。
以下に現行のHORIZONによる中2での学習内容と改訂後のSUNSHINEの学習内容を比較します。
どうでしょうか。学習の順などにも違いがあることが分かると思いますが、
一番の違いは赤字になっている部分です。赤字の内容が右の表には含まれていないことが分かって頂けると思います。
つまりもう一度繰り返しますと、今の中2生は右の内容を学習しているにもかかわらず、左の内容を学習済みである見做されるのです。
赤字の部分は習ってもいないのに習ったことにされてしまうということです。
この移行に対する措置として、中学校では移行措置用のテキストを使用している学校や、3学期の早い段階で未習事項を学習する学校などがあります。
「などが」、つまり学校によってその対策はバラバラだということです。
そのため中3生となった段階で既に学習内容に差が出てしまっているのです。
また先に触れましたが、中学校で身に付けるべき語彙の量も格段に増えています。
当然新しい教科書には“習ったはずの”単語・連語が実際には習ってなくても当然のように使われています。
勿論最重要である基礎学・入試でもそれに倣った出題がなされることでしょう。
どうでしょうか。実は新しい教科書を3年間使用する新中1生よりも、新しい教科書を1年間しか使わない新中3生の方が、学習においての障害が大きいことが想像して頂けるのではないでしょうか。
「部活を引退してから勉強を頑張る」こう思っている現中2生は決して少なくないと思いますが、果たしてそれで本当に大丈夫なのか、一度良く考えてみた方が良さそうです。
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