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井上昇哉

子どもたちの思考力を高め、未来の選択肢を広げるプロ

井上昇哉(いのうえしょうや) / 塾講師

学習塾「与一」/合同会社 あたまをたがやす

コラム

『第一回基礎学終了! 学区外からの流入率変更を考える 2』

2020年10月14日

テーマ:高校受験

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

コラムキーワード: 高校受験 勉強法大学受験 対策

こんにちは。与一の井上です。
前回のコラムより間は空いてしまいましたが、続きのお話をさせて頂きます。

格差は確実に縮小される

私個人としてはこの学区外の制度見直しの流れを大歓迎しています。
昨年度から始まった学区制の見直しですが、昨年度はそれほど
合格者平均点の格差解消にはつながらなかったという報告がなされました。
それでも2年、3年…と続く内にこの格差は確実に縮まると思います。
「全学区制」となった城東高校は勿論のこと、城北・城南・徳島北、
さらにはそのあおりを受けた市高でも格差は縮小され、今後数年もしない内に
「300点なくても普通科に行ける」ということはなくなることでしょう。
これは間違いなく各高校の、ひいては徳島県全体のレベルの押し上げにも繋がります。
非常に残念ですが、徳島県の高校生は全国的に見て全体的なレベルが低いのが現状です。
それは県内では上から数えた方が早い某進学校でさえ、直近の模試で全国平均点と比べ
平均点が50点も低かったという事実に裏付けられます。

「調印さえされればほぼ受かる」
「落ちないように人数調整をしてくれる」
「学区という謎の壁のおかげで点数が上の子でも行きたい高校に行けない」
こんな入試をずっと続けていれば、そこに健全な競争が生まれる筈もありません。
徳島の高校生の多くが高校に入ってから学習内容の多さに戸惑うのも、
目先の定期テストで点数が取れないことに慣れてしまうのも、参考書を十分に活用できないのも、
遠因は全てこの入試制度にあると言っても過言ではありません。
それが少しずつでも改善に向かうとあれば、これはもう歓迎する以外にはありませんよね。

さて、そうは言っても上位層と下位層の格差の縮小=入試のハードル上昇となる訳で、
実際の受検生、またその保護者の方からすればたまったものではないかもしれませんね。
実際にはメリットの方が大きいのは間違いないのですが、目先の事を考えれば
「入りにくくなる」のは事実ですから。

ではどんな対策が必要となるのでしょうか。

これはもう一言に尽きます。

「3年生になってから(部活が終わってから)勉強する」のでは遅い!!

高校に入ってから伸び悩む子、または入るまで点数がギリギリで苦労する子、には
一つの大きな共通点があります。
それは“英・数・国で点が取れない”ということです。
原因は明らかです。3年生になり、または部活が終わった後やっと受検勉強を始めることに
なると、基礎学までの残り時間は多く残されていません。
そのような状況において手っ取り早く点数を上げようとすれば、暗記をすればどうにかなる
(と思われている)社会・理科の勉強が自然と優先されるでしょう。
特に3年生から塾に通い始める場合、塾側から「理社を優先しなさい」と言われることも
全く珍しくありません。

結果はどうなるでしょうか。
勿論勉強する前に較べれば、「点数は上がる」でしょう。
ただし5教科中3教科を後回しにして、点数が安定するでしょうか。答えはNOです。
英数国をないがしろにした結果、結局後々苦労することになります。

また運良く志望校に入れた場合はどうなるでしょうか。
残念ながら中学校で勉強した理社の知識は、高校ではほとんど役に立ちません。
新出内容の方が圧倒的に多く、また既習内容も内容を遥かに深く勉強し直すからです。

一方英数国はどうでしょう。
はっきり申し上げて、中学校内容のできない子はお話になりません。
悪くすれば4月からもう既についていけないという事態も起こります。
高校に入ってから中学内容を勉強し直しますか?
それも不可能です。高校に入ってからの学習内容のボリュームが多すぎて、
とてもそこまで手は回りません。

もう一度言います。「3年生になってから勉強するのでは遅い」のです。
確かに今まではそれでいけた人も多いでしょう。
でも考えてみてください。受検制度が変わるのです。
当然受検に対するアプローチも変えるべきなのです。

特別なことをする必要はありません。
「上の子は中3から塾に行かせて合格したけど、下の子は絶対に中1・2から
塾に行かせないといけないのかな」
そんなことはありません。
勿論早くから塾に行く方がメリットは計り知れないのは以前もお話した通りですが、
塾に行かなくてもできることはあります。

答えは単純です。
“学校のテストに向けてきちんと勉強し、わからないところを残しておかない”
たったこれだけです。
これがどうしても自力でできないのであれば、早目から塾に通わせるという選択肢を
真剣に考慮すれば良いと思います。
“結局は学校の授業に、テストに対し1年生から一生懸命取り組む。”
こんな当たり前のことがより当たり前に求められるようになった、ただそれだけのことだと
私は思います。

さて最後になりますが、学区外の見直しに伴いボーダーラインが上がる、
という事実に基づいて、個人的意見を最後に述べさせて頂きます。

「普通科にこだわるのを止めることも考えませんか?」

続きはまた次回。

この記事を書いたプロ

井上昇哉

子どもたちの思考力を高め、未来の選択肢を広げるプロ

井上昇哉(学習塾「与一」/合同会社 あたまをたがやす)

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