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コラム
『「A高校で下位にいるよりB高校の上位にいる方がいい」って本当!?〈後編〉』
2020年1月16日 公開 / 2020年12月1日更新
2.「A高校で下位とB高校の上位」は
1年後には「A高校の中位とB高校の中位」になっている可能性がある。
高校に入れば新たに学習する内容が多く、また内容も高度になるため、入学時の成績順がそのままで推移することはかなりまれです。
もちろん当初の学力差が全く関係がないとは言いませんが、本当に最初の半年の頑張り次第で下位で入った子でも中位まで伸びることは全然不可能な話ではなく、逆に上位で入ったはずの子が気づけば中位まで落ちていることも決して珍しくはありません。
別の言い方をすれば上位で入った子は頑張った結果が(あくまで校内では、ですが)順位のキープとしてしか表れず、反対に下位で入った子は頑張っただけ順位が上がるとも言えます。
どちらがやる気につながるかは明らかではないでしょうか。
さて、では同じ中位でいるのだとすれば、あなたならA高校とB高校のどちらの中位でいたいですか?
3.授業のレベルに差がある
これはなかなかストレートにはお伝えしづらいのですが、現実に高校のレベルによってやはり授業のレベルには差が出てきます。
学力によって高校が分かれるためその差は中学校の時ほど大きな差ではないにせよ、高校でもやはりクラス全員が同じ実力・理解力を持っている訳ではありません。
そのような状況で授業をするにあたり、先生が考えることは何でしょう?
「ついて来られる子だけついて来ればいい」とは考えないでしょう。当然「全員に理解させたい」そう思うはずです。
そうなるといかに自分が“B高校のトップ=A高校レベルの実力”を持っていたとしても、受ける授業のレベルは“B高校のクラスみんなが理解できるレベルの授業”となってしまうわけです。
「とっくに理解できている・知っていることしか授業でされない」となると学校の授業を軽視することになりかねません。
言うまでもなく勉強において一番に重視すべきは学校の授業ですので、学校の授業に身が入らないとなればこれは非常に不幸なことです。
4.テストのレベルに差がある
前述の1・3の内容を踏まえれば仕方がないことではありますが、高校のレベルとテストのレベルは密接な関係があります。
一般的に高校のテストは 校外模試 > 実力・学力テスト > 定期テスト という難易度順になっていますが、とある高校の実力テストで出題される問題が、別の高校では定期テストで出題されることも現実に起こっています。
「受験に向けて勉強をする」と言っても高1や高2の早期段階であればやはり勉強と言えば目の前のテストに向けての勉強をすることになりますが、テストが難しければ難しいほど、それに向けて行った勉強から得られるものが大きいのは疑いようもありません。
最後になりますが、決して「学力レベルの高い高校の方が全てにおいて勝っている」と言いたい訳ではありません。
どの高校にもそれぞれの特色があり、真面目に目標を持って取り組めばその高校からでしか進めない道に進むことができるでしょう。
ただあくまで“大学受験のための高校選び”という観点から言えば、個人的な意見ではありますが、やはり少しでも学力レベルの高い高校に進んだ方が大きなメリットがあると私は断言します。
もしもっと詳しい話が聞きたい方がいらっしゃれば、ここに書ききれなかったこと・書きにくかったことも含めより詳細にお話をさせて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。
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