経営のコラム一覧 : 鈴木一正（2ページ目） [マイベストプロ埼玉]

日本の立場としては厭や厭やながらも此方から頭を下げて米国人の感情を融和しなければならぬ～三越の古典に学ぶ　その8～

2024-03-09

日比翁助専務は現実主義者であった。日清戦争、日露戦争に勝利した日本はアジアでの存在感を高めたことで、アジアでの影響力を高めようという米国との利害がぶつかることが多くなっていた中で、対米融和を主張す...

私の店が色々の参考品を備へ、色々の美術品を置き、色々の織物品を列べてあるのは～三越の古典に学ぶ　その7～

2024-03-06

◎広告されたる日本帝国日露戦捷の広告依りて近来外国人の日本へ来遊して来る者が増して来た。処で彼等外国人は如何なる観念を以て日本に来るか。日本は山紫水明である。美術国である、極楽国である。として其...

ライフタイムバリューで測ると世界が変わる

2024-03-05

オンライン英会話ビジネスの研究をしている仲間がいます。オンライン英会話はサブスクリプション（継続課金）で、1ヶ月の学習時間の長さ（選択コース）や継続期間の長さによって企業側の収益が変わってきます。受...

三越呉服店は唯儲けた丈ではいかぬ～三越の古典に学ぶ　その6～

2024-03-04

日比翁助の卓越したところは、商売の目的を単なる利益の確保におかず、“国民経済への貢献”においたところだと思う。企業の中長期的成長のためには、短期の利益を犠牲にしても継続してブランド価値の向上のために...

客の利益を与ふるには公平でなければならぬ～三越の古典に学ぶ　その5～

2024-03-02

◎客に与ふる利益は同一にせよ客を待遇するに今一つ必要なものがある。客の利益を与ふるには公平でなければならぬと云ふことである。不公平が一番悪い。仮りに三越で五千圓の福引をする。当つた人は幸福である...

「客を見たならば決して売ろうと云ふ考へを起こしてはならぬ。」～三越の古典に学ぶ　その4～

2024-02-27

日比翁助が、「商売繁昌の秘訣」として、単に商品を並べるだけでなく、店舗環境や店員の接客サービスの重要性を指摘していることは、商人の実感であるにせよ、慧眼だと思う。*********◎顧客をして自己の存在...

顧客が品物を買ふ以外の要求～「三越」の古典に学ぶ　その3～

2024-02-25

それでは「第一編　商売繁昌の源泉」からご紹介したい。*********第一編　商売繁昌の源泉○大発展する商売の秘訣◎顧客が品物を買ふ以外の要求昔と今とは商売の仕振が違って来た。昔、客が来るのは唯其需要...

己利せんと欲せば、先づ人を利し…～「三越」の古典に学ぶ　その2～

2024-02-24

『商売繁昌の秘訣』は、日比翁助専務が口述したものを菊地暁汀が文字に起こしたと言われる。菊地暁汀は大倉喜八郎や安田善次郎などの経済人を取り上げて同様に口述筆記で書物としてまとめている編集者である。ま...

米国に行はるるデパートメントストーアの一部を実現可致候事～「三越」の古典に学ぶ　その1～

2024-02-20

昨年2023年は三越の前身である越後屋が創業して350周年だった。企業の「寿命は30年」と言われる中にあって、350年というのは長寿企業であることは間違いない。もちろんさまざまな紆余曲折もあった。最も大きな変...

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