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谷光高

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谷光高(たにみつたか) / ゴルフ場経営者

新有馬開発株式会社(有馬カンツリー倶楽部)

コラム

ゴルフ場の歴史的こだわり! 来場時の「ジャケット着用」

2014年8月20日 公開 / 2022年7月3日更新

テーマ:ゴルフを始める人を応援します

コラムカテゴリ:趣味

コラムキーワード: ゴルフ上達法

ジャケット着用を義務付けているゴルフクラブ

クラブハウスに入るとき、「クラブハウスではジャケットを着用してください」といった看板を立てているゴルフ場がある。看板はなくとも、ゴルフクラブの規定で「ジャケット着用」を義務付けているところは数多くある。
有馬カンツリー俱楽部※有馬カンツリー俱楽部

酷暑期間の6月から9月の間はジャケット着用を除外しているところも多くなっているが、とくにドレスコードが厳しく規定されているいわゆる「名門」と呼ばれるゴルフクラブでは、ジャケットを着ていないと門前払いにされることもある。

英国スコットランドの名門ゴルフクラブでは、クラブハウスの会員専用バーに入るときに「ジャケット着用」が義務付けられていて、ジャケットを持っていない人には、臭い付きの古いジャケットを貸してくれる。日本のゴルフ場でもジャケットがない人に貸し出すところがある。

なぜジャケット着用なの?

なぜゴルフ場の入退場時の服装では「ジャケット」を着なければいけないのか? 

その理由としては、先に書いたように英国スコットランドの名門ゴルフクラブでは、クラブハウスが会員の社交の場であり、上着の着用が会員間のエチケットであったことがあげられる。
1901年、英国人によって初めてのゴルフ場がつくられた日本では英国を手本としていたため、日本の会員制ゴルフクラブにおいても「ジャケット着用」のルールを取り決められたといわれている。
紳士たち

「ゴルフコース」と「ゴルフクラブ」は別のもの

現代ゴルフ発祥の英国スコットランドでは「ゴルフクラブ」と「ゴルフコース」とは別々に考えられている。現在の日本のように「ゴルフコース」と「ゴルフクラブ」が同一ではない。
世界最古のゴルフクラブのひとつ「カンパニー・オブ・ジェントルメン・ゴルファーズ」、現在の「ジ・オナラブル・カンパニー・オブ・エジンバラ・ゴルファーズ」が辿った歴史を紐解くと理解できる。

「カンパニー・オブ・ジェントルメン・ゴルファーズ」は、1744年に世界で初めて13か条のゴルフルールを定め、ゴルフ好きの仲間が集まり競技会を開くという形で発足したゴルフクラブ。リース・リンクスというゴルフコースをホームコースとしていた。

1800年に「ジ・オナラブル・カンパニー・オブ・エジンバラ・ゴルファーズ」と名を変え、1836年にリース・リンクスの混雑を避けてマッスルバラ・リンクスというゴルフコースにホームコースを移転した。
このマッスルバラ・リンクスには、すでに1774年に発足したマッスルバラ・ゴルフクラブというゴルフクラブが活動していた。

このようにゴルフクラブが、自ら適切なゴルフコースを選んでホームコースを決めるため、複数のゴルフクラブが同じゴルフコースをホームコースとすることはよくある話だった。

もともと19番ホールと言われる今日のゴルフを肴に飲んでいたゴルフ好き仲間が集まってつくったことが始まりのゴルフクラブである。はじまりは小さなコミュニティだったことがわかる。

そしてオナラブル・カンパニーは、2014年の全英オープンが開催されたミュアフィールドにようやく自分たちのクラブ専用のコースを1891年につくり、マッスルバラ・リンクスを出ていった。
ミュアフィールド
スコットランドでは、今でもひとつの「ゴルフコース」に複数の「ゴルフクラブ」を持つコースがある。ゴルフの聖地セント・アンドリュースもその一つ。ここでは「ゴルフコース」とはパブリック(公営コース)であり、メンバーズとして閉鎖的に「ゴルフクラブ」が運営している場所がクラブハウスなのだ。
このような「ゴルフクラブ」の運営資金は、ゴルフコースのプレー費売上ではなく、メンバーの会費とクラブハウスのダイニングやバーの売上によって成り立っている。日本のゴルフ場経営とは大きく異なっている。

エチケットとルールの遵守はゴルファーの義務

このようにゴルフ仲間が集まってメンバーシップ(会員)制をつくり、そのメンバーがゴルフ談義に花を咲かせるためにクラブハウスをつくった。こうしたことからクラブハウスというゴルファーの社交の場においてのドレスコードとして「ジャケット着用」が義務付けられたと考える。

第2次大戦前のゴルフは、行き帰りの服とプレー時の服とをいちいち着替えるという習慣はなかった。
もっともっと昔は、王様や貴族が正装でゴルフをしていたのは当時の絵を見るとわかる。

入退場時の服装とゴルフウェアを別々に考えるという習慣はごく最近のことであり、大衆化した現代日本のゴルフ場では「ジャケット着用」は形式的なものとなっている。近年では「ジャケット」を必要としないゴルフ場も多々ある。

だからといって、ゴルフ場の規定にある「ジャケット着用」を無視してもよいのだろうか?
エチケットとルールの遵守はゴルファーの義務である。守らないために誰かに不快な思いをさせることは、ゴルフの精神に反する行為である。

各々の「ゴルフクラブ」で定められた規定は守らなければならない。会員制のゴルフ場であれば、会員の人々が長年作り上げてきた雰囲気やルールを守らなければならない。プレーするゴルフコースのローカルルールと同じように服装やその他の規定にも従う必要がある。

初めて行くゴルフ場の情報は、事前にホームページなどで確認したり、直接問い合わせをして調べておこう。
フロントでひとりだけが・・・?

女性の来場時の服装は?

ここまで「ジャケット着用」について述べてきましたが、主に男性を対象としている。
女性については、プレー時の服装はいろいろ定められているコースもあるが、来場時についてはあまり触れられていない。
もちろんジャケットを着て行くのは良しとして、あまりカジュアル過ぎず清潔感のある常識の範囲内の服装であれば良いのではないだろうか。

自信がなければ、あらかじめゴルフ場のドレスコードを確認しておこう。「名門」と言われるコースでは、女性であっても注意を受けるかもしれない。

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※インターネットでゴルフ規則の全文をダウンロードできます。
公益財団日本ゴルフ協会(JGA)サイト
http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/rules.html
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