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吉井江里

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吉井江里(よしいえり) / 教師

ソット・ヴォーチェ

コラム

本日の講座風景【明治・大正の歌】明治や大正の本や歌集を見ながら

2023年11月2日 公開 / 2023年11月3日更新

テーマ:講座風景・講座内容

コラムカテゴリ:スクール・習い事

2023年11月2日
仕事場の教室へ季節のお花を持っていくこともありますが
今日は明治時代の唱歌集や大正の「赤い鳥」「少年唱歌集」などを持参して教室の前の方へ置いて
講義の前に手に取って見てもらいました。

明治14年の唱歌集に出ている曲は私たちが普段使っている「唱歌」の楽譜集にも載っていて
それらの曲から歌い始めました。
鎖国が終わってスコットランドの民謡やドイツの民謡などに日本語の歌詞をつけたものが歌われたこと。
「才女」という曲は「アニー・ローリー」と同じ曲ですが
清少納言と紫式部のことを歌っていて、歌の冒頭の部分は弱起(アウフタクト)ではなく
小節の頭から始まっていることなど、話をしながら一緒に歌っていきます。

稲垣千穎(いながきちかい)という人のこと
伊沢修二のこと
メーソンのこと
その前にペリーの黒船とフォスターの曲のこと
昔のことは書物でしか読んでないですが
それでも知っている情報で、興味深い話を交えながら歌っていきます。

明治から大正へ。
大正時代の「赤い鳥」の話。
北原白秋の話。

そして今「ブギウギ」で出てくる昭和の頃の歌のこと。
戦前と戦後。
そして昭和のあのバブルの頃の歌。平成の歌。
最後に令和の歌。

100年以上の時を一気に駆け上って
それで思うのが「歌はかたちがないから残る。傷ついたり割れたりしない」
「歌い継いでいくことの魅力と重要さ」
そして
「日本語の美しさ」書くことも目にすることも少ない「漢字」のこと。
1時間半の講座内で歌も歌い、勉強もして
声を出したスッキリした感じと共に今日会えて一緒に歌えて
楽しかったね、という思いを持って帰っていただけたと思います。

しかしながら「かなり懐かしい歌」を歌う講座の需要はあるようでいて
そうでもなくて、この先はこのような歌は歌われなくなるのかな?
いやいや、それでも無くなることはあるまい。
でもちょっぴり不安も抱えながら過ごしています。
こんなに素晴らしいものがあまり歌われなくなってしまうのはもったいない。

唱歌や童謡の本にはコードネームが付いてないので
自分で伴奏をつけていかないといけないことや
楽譜の音が少し高めであることで、そのままだとちょっと歌いにくいということも
問題かな?と思っています。

懐かしい歌は七五調で四小節の四段のものが多く
簡単に伴奏がつけられますから、少しずつ弾いていく。
コードもつけてみてはいかがでしょうか?
移調も短いから簡単にできるので
もしもこの先音楽の仕事をしたいなと思う若い方は
ちょっとずつ自分のものにしていってはどうでしょうか?
と、いつも思っています。


吉井江里講座案内(随時更新)岡山市
https://sotto-voce.net/lesson-info-semplice/

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