4歳の時に人前で初めて弾いた曲「思い出」（ロングロングアゴー）溢れ出す思い出

2023年7月30日

テーマ：懐かしの名曲

コラムカテゴリ：スクール・習い事

この週末は金曜からずっとオルガンを弾いて歌って動画にしています。
最近仕事先では「懐かしい」に幅ができていて
みんなが当然知っているだろう、と思うとても懐かしい歌も
歌ったことがない年代の方も増えてきました。
「すごく懐かしい昔の童謡や唱歌」を歌う講座はどうしても対象となる人は狭い範囲に。
大人になって改めて歌うとその素晴らしさに感動される方もいらっしゃれば
わざわざそれを歌いにいくつもりは無いという方も。
それで私の講座も「とても懐かしい」曲を歌うクラスは
少なくなっています。

このままだともう歌われなくなってくる・・・と
少々危機感をおぼえていて（日本歌曲も限られますよね）
それなら、と字幕付きのオルガンで歌える動画があればお役に立てるかもしれない！と
思って、唱歌の本を古い方から順にオルガンで弾いて歌っていくことにしました。

埴生の宿
 仰げば尊し
 庭の千草

そして今日は「思い出　ロングロングアゴー」を。
この曲には歌詞がいくつかあります。
古関吉雄さんの詞で歌われた方が多いのでこちらで。
そしてこの曲は私の思い出の歌でもあります。

初めてのピアノの発表会。
先生はお着物で、小さい子の発表には
先生がお隣に座ってくださいました。
いつも優しい寺崎先生。
一度も怒られたことはないです。
優しいその声が今でも耳に残っています。

また、生徒さんの中で1番年上のAさんが教えてくださったのは
「戦争中はこういう外国の歌を歌ってはいけなかったんだけど
先生がこっそり歌いましょうって、教室の窓を閉めて
みんなで小さな声で歌ったのよ。それがこのロングロングアゴーだったのよ」という話で
とても印象に残っています。
そのお話をしてくださったら他にも戦争中のことを話してくださった方が。
お二人ともご存命ですが、もう歌いには来られなくなりました。
おりに触れそういうお話を聞かせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

明治・大正の歌についてのエピソードなどを調べて3年前、2年前は座学で講座を行いました。
それらは今度は講座動画を作って販売予定です。年内、それらを作ることも他の仕事と並行してやっていきたいですが、その他に「楽典」の動画を作りたいと思っています。シャープやフラットがいくつついたら何調で、それをどうやって理解するといいかというようなものなどです。