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コラム
ディスコとダブルカセット【次の曲へ繋げて曲間の繋ぎ目の空間がないテープが宝物】
2023年4月24日
ディスコとダブルカセット
大学の時は東京都立川市に住んでいた。
そこから中央線に乗り、新宿や渋谷、六本木方面へ出かけて行った。
目的はショッピングや飲み会や合コンのこともありましたが実はディスコが大好きでよく通っていた。
それは「とにかく大音量でビートのきいた音楽の波に乗って自由に踊りたい」という気持ちがあったのと、やっぱり当時のディスコの曲が好きだったからです。
音大生の私はクラシックの音楽の勉強をしていましたが、聴くのはクラシックだけではなかった。
ディスコでかけられている曲の曲名や演奏しているミュージシャンはラジオのように教えてくれないからわからないけれど、それでも人に聞いたり、そのディスコのDJさんにも尋ねたりしてその音源を探すのも楽しみで。
(ちなみにその当時頻繁に通っていたディスコのDJさんは現在のDJ KOOさんです)
そうしてラジオやレコードで音源を見つけてカセットデッキやラジカセで聴くのですが、
ダブルカセットと言ってカセットが二つ入ってダビングできるデッキやラジカセが流行った時期がありました。
著作権のことを考えるとあまりよくないことかもしれないけれど、カセットテープを貸し借りして、ダビングする、ということが当時はよく行われていましたね。
そして、ディスコでは一曲が終わる少し前に次の曲が重ねてかけられていつの間にか次の曲になっているというかけ方をDJの方がされます。レコードのターンテーブルが二つあって絶妙な感じに次の曲へ移るのです。
そのように曲間の隙間がなく、重なっているのを「つなぎ」と言い、そういうもの(テープ)がまるでディスコにいるようで人気があり、なんとか入手しようとしたものです。
歌のレッスンや合唱の稽古の時に「前奏」が大事ですよ、と申し上げます。
その前奏でその曲の世界へ入っていく、大事なものです。
ディスコの曲も次の曲の前奏がかかると「あ!あの歌だ」と急いでフロアへ走り出て顔を見合わせながら友人たちと踊ったものです。
ディスコの音楽も「前奏」がその世界へと誘ってくれるのです。
ディスコが「クラブ」という名前になった頃にはもう通うこともなかったですが、今でも当時の音楽を聴くと踊りたくなるし、思い出が押し寄せてきます。
青春の1ページなのです。
学生時代はサーフィンもしていて美白重視の現在とは違い、真っ黒でした。
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