テレビ番組セブンルールより【ヴァイオリニスト高嶋ちさ子】笑いとステージづくりの真剣さ・ストレートに伝える

2022年6月14日

テーマ：テレビ

コラムカテゴリ：スクール・習い事

コラムキーワード：ピアノレッスン、ボイストレーニング、ボーカルトレーニング

火曜日の夜に放送されるテレビ番組「セブンルール」が好きです。
　2022年6月
ヴァイオリニスト高嶋ちさ子さんの回をとても興味深く鑑賞。

「飾らない人柄と確かな演奏」
現在高嶋さんはテレビ出演以外に約100本の演奏会を行う生活。
楽屋での練習も開演直前まで。
黙々と練習を繰り返す。
 クラシックはもちろんのこと、現在とても人気のBTSなどの曲も演奏。
楽屋ではその細かいパッセージ（一節, 一句, ひとくだり、楽節）を何度も弾いている様子が映される。
非常に価値のある楽器を新幹線の（しかもどこのでもいいのではなさそうです）おしぼりで拭いていて、これも長年の経験で湿り具合や汚れ落ちの具合の良さをご存知なのでしょう。

ステージに出演する前、ギリギリまで楽屋や舞台袖で楽しい会話をする様子も流れる。
「本番直前はふざける」
出演者が緊張するとお客も緊張する。
クラシックを気軽に楽しんでほしいので
自分自身も楽しんで演奏することや一緒に演奏する人たちの緊張もほぐしている。
毒舌はテレビ番組でよく拝見するのと同じような感じで
包み隠さず自分の気持ちを言うところが
サバサバして、スカッとして気持ちいい印象。

「クラシックをもっと気軽に。人気公演を作り出す」

目覚ましクラシックス・十二人のヴァイオリニスト
愉快な音楽会、スーパーcellistなど数々のグループで活動

「みんなが知っている曲をなるべく弾く」と言うことと
「5分以内の演奏」
耳馴染みのある有名曲を5分以内で届ける
（パフォーマンスなども入れて）
どんなにいい演奏でも長いと聴く方はしんどいこともある。
それを考慮して5分にまとめるのはいいアイディア。

「コンサートは「怒」はなくて「喜哀楽」で」
しっかり笑って
切ない曲でちょっとほろっときて
しっかり楽しんで帰ってもらう。
「喜怒哀楽」の「怒」抜きを心がけているという。

コロナ禍でのコンサートを再開した時に「笑」の必要を強く感じる。
マスクをして来場、何かと暗い話題が多いこの2年。
お客さんをなんとか笑わせよう、楽しませようとしている姿勢が非常に良く伝わってくる。
工夫してユニークな演奏法を体感してもらう。

「公演が終わるとすぐにダメ出し」
明日までにこうしよう、ああしよう。次はもっと、と妥協しない。
舞台に出る前は出演者に「笑い」でリラックスを与え
終わったらすぐ「次に向けてブラッシュアップ」の助言をきちんと伝える。
楽しいステージの裏ではダメ出しがきっちり行われる。
思ったことは面と向かっていう
正直に言ってれば間違いない。

「衣装もお客様目線で」
自分が着たいものじゃなくて
お客様が喜ぶもの。
ドレスは大っ嫌いなピンク・赤を着る。
ゲストと色が被る場合はもちろん譲る。
・これは現場に行ってみないとわからないことも多いので
演奏の機会がある方は何着か色の違うものを持参するのをお勧めします。

「気さくなところと演奏家としての細やかな目線が素晴らしい」
努力の鬼。とにかくギリギリまで頑張る。特に新しい作品などは
時間まで何度もさらう。
真っ暗な舞台に出て行って
楽しいわけない、怖くて怖くて・・・・・
それをギリギリまで努力することでカバーしていく。

「もしかしたら次こそ、もっといい舞台になるのでは」と先へ進む。
ぜひ今度機会があったら聴きにいきたいと思います。高嶋さんの演奏を。

「セブンルール」と言う番組は観るだけでも
自分の働き方や生き方にもヒントになるようなことが得られるので
大好きです。録画したり、メモをとったりしながら毎週楽しみにしています。
職種が違ってもかなり参考になります。