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吉井江里

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ソット・ヴォーチェ

コラム

家で聴ける配信の音楽と生演奏を直に聴くことの違いには「音量」のこと、空気感も〜岡山フィルハーモニック管弦楽団第71回定期演奏会を聴いて

2022年3月16日

テーマ:音楽雑記

コラムカテゴリ:スクール・習い事

家で聴ける配信の音楽と生演奏を直に聴くことの違いには「音量」のことも、空気感なども色々感じたこと。

岡フィル定期 プロ 福田氏

コロナ禍でコンサートは少なくなったが、今年になって蔓延防止の期間でもコンサートは結構行われているので都合が合って自分が聞きたいと思うものがあれば積極的に聞きに出掛けている。

家でも配信や動画投稿サイトなどでも聴く。
最近は音がとてもいいな、と感じることも多い。
しかし、家で聴く場合には音量のことは皆さんはどうされていますか?
私はブルートゥースでスピーカーから音を流すことと、
ヘッドフォンで聴くことと両方ある。

その時に「自分の聴きやすい、好みの音量」にする。
もしくは「他の家族の邪魔にならない音量にする。など、「調節」ができると思う。

先日、オーケストラの演奏会に出掛けて思ったけれど、
コンサートの会場のその場にいて「音量」は自分でかえられない。

その空間で流れる、その音を聴く。
聴くというか浴びるような感じでしょうか?
音も、観られるすべての動作も、ホールの響きも、演奏者の息遣いや、
音の切れた後の余韻、表情、全てが感じられる。
そして、それは途中でストップできないし(家では配信を見ていてもトイレに行ったりできることも)音量をかえられない。
その空間で行われること、その音を、そのまま受け入れる。

生演奏はコロナ禍でまだこの先もわからないけれど、
できればなるべく私は生の音を聞いて、その場所でその音と演奏者の全てを観たい。

先日行われた岡山フィルハーモニック管弦楽団の演奏会はその場に立ち会えたことを心から感謝したい、そんな気持ちになって足早に帰った。
もちろん、帰ってすぐに自分も練習したいから。
岡山県出身のヴァイオリニスト福田廉之介さんの弾き振りとオケ(弦楽合奏)のメンバーのチームワークと個性の際立つ演奏は言葉が見つからないほど素晴らしいものだった。
新しい時代へ突入していると確信した。
演奏家にとってはこのコロナ禍にあって、困難も多いと思うが
確実にその中にありながら前へ進んでいる、と感じ心が熱くなった。
会場で涙が込み上げて来た人は多いのでは?それほどその「音」に心がキュ〜っと持っていかれそうになったシーンが多かった。選曲も素晴らしかったのです。
マスクやなんだかんだで閉鎖的になりがちですが
何か忘れていた大切なものを取り戻せたようなそんな演奏会でした。

岡山フィルハーモニック管弦楽団第71回定期演奏会
2022年3月13日 岡山シンフォニーホール
「FOUR SEASONS」
・ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲集「和製と創意への試み」から『四季』
・ピアソラ(デシャトニコフ編)/ブエノスアイレスの四季「夏・秋・冬・春」
指揮・ヴァイオリン独奏:福田廉之介
ゲストコンサートマスター:関朋岳
http://www.okayama-symphonyhall.or.jp/page01Detail.php?key=3557&tuki=3&nen=2022

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