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今年も行ってきました!大分県学校農業クラブ合同研修会

2013年6月26日 公開 / 2014年8月5日更新

テーマ:レッスン

コラムカテゴリ:スクール・習い事

昨年に引き続き、大分県代表の農業高校の生徒さんたちの研修会!
6月23日、大分市コンパルホールで行われました。
実は、昨年研修を受けた生徒さんで、九州代表になり
全国大会で入賞した人がいた!!!ということです。
今年も、全国大会入賞、もしかしたら優秀賞目指して!!
さあ、はじめましょう!





農業高校には「学校農業クラブ」なるものがあり、
1年を通して、いろんなことに取り組んだり、研究したりしてきた成果を
「発表」という形にまとめて、大会に参加するという活動です。

個人が取り組む「意見発表」 と
グループで取り組む「プロジェクト発表」 があります。
「意見発表」は、自分の経験から学んだことや自分の目標などを
自分の言葉で、一人で発表しなければなりません。
弁論部と同じような力が必要になります。
「プロジェクト発表」は、恐らくは「どんなテーマに」「どのように取り組むのか」
「その成果をPCを使って、どうわかりやすく伝えるのか」がポイントでしょう。
でも、それを「伝える」のは、詰まるところ、人間の言葉ですから
やはり、「伝え方」も勝負のポイントになるわけです。

昨年に続いて、今回も個性的な愛すべき高校生たちの発表。
興味深く、楽しく拝聴した後、レッスンです。
この日は、資格試験の日と重なった・・ということで、
参加したのは大分大会の代表となった山香農業高校と玖珠農業高校の皆さんでした。

私が感じた今年のポイントは「メリハリ」です。
作った原稿を「字面」で追っているうちは、どうしても一本調子になってしまいます。
ただ読めば終わる・・では、相手の胸に「何か」を届けることはできません。
訴えたいポイントはどこか、相手の胸に「何が」伝わってほしいのか
難しいですよね。
その部分だけを追求して励む「放送部」もあるのですから。
農業高校の彼らは、「プロジェクト」を追求して、なお伝えなければなりません。





ポイントは2つです。
 ①明確な発音で、聞き取りやすく伝える
 ②プロミネンスとスラーを使って、日本語が日本語として聞こえるように。

②は、「どういうこと?」と思うでしょ?
日本語は、主語・述語、つまり「何が」「どうした」を伝えるとき
必ず「主語」の音が高く、「述語」はそれに続いて低くならなければなりません。
最近の傾向として、これが逆になることが多く
「どうした」ばかりが聞こえて、
「何が」という肝心な部分が伝わらないことが多いのです。
これでは、「何を言ったかわからない」状態になります。
日本語をしゃべっても、日本語に聞こえないのです。
この点は、要注意です。

それから、発表構成の「起承転結」に『間』を取ること。
『間』がなければ、間抜けになっちゃいますよ。
さらに、チェンジオブペースで「トーン」を動かし、変化で聞く人を飽きさせない。
そうすると、メリハリがついて、あっという間に発表が終わった!というくらい
興味深いものになります。
一人ひとりに、もっとアドバイスができると良いのだけれど・・・と
思いながらの、あっという間の90分でした。

まずは、1ヶ月後の九州大会ですね。
長崎で新しい切符を掴めるよう、がんばって!!

贈る言葉は、これ!
 
 「確かな一歩の積み重ねでしか 遠くへはいけない」 by 鈴木イチロー

この記事を書いたプロ

玉野井ちさと

声と話し方のプロ

玉野井ちさと(有限会社 音や)

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