マイベストプロ大分

コラム

朗読の楽しみ

2012年6月27日 公開 / 2014年8月5日更新

テーマ:レッスン

コラムカテゴリ:スクール・習い事

「物語の世界を声に出して味わう」
朗読の楽しみはこれに尽きます。

音やでは、月に2回のペースで「朗読講座」を開講しています。
現在参加しているのは、
「読み聞かせ」グループに所属する人や
子どもやお孫さんに読み聞かせする時、より上手に読んであげたいと言う人
それに、朗読をお芝居に活かしたいという20代の女性。
5人のメンバーです、平均年齢40歳から50歳くらいでしょうか。
(20代の女性が一人で平均を下げてくれていますが)
もう何年も通っていらっしゃる方もいて
教室とはいえ、和気藹々と楽しく学んでいます。

朗読とは、読んで字のごとく、「朗々と読む」ことです。
もし、作品を一人で楽しみたいなら
一人悦に入りながら、好きに楽しく朗じればよい。
でも、もし誰かのために読むのならば、
少なくとも「その聞き手」を意識した朗じ方にならねばなりません。
「聞き手」がいる限り、自己満足では相手に失礼です。
物語を客観的に解釈し、伝えるにふさわしい言葉の明確さを持ち
物語に敬意を払って、謙虚に、しかし楽しみながら読んでいきます。





意外と難しい。。。。
そのために、ある程度の「基礎力」そして「表現力」が必要です。
朗読講座では、基礎練習と本読みを半々の割合でレッスンを行っています。
「読んで伝える」ということで言えば、朗読は大変実力のいる分野です。
また作品の力を借りて、表現力を付けることのできる良い題材だとも言えます。
物語の展開に応じて緩急や間を駆使することで
聞き手の興味はぐっと引き付けらます。
実はこれ、しゃべりのプロに大いに必要なことなのです。

でも難しいことを言わず、たのしく朗読するコツは・・・・好きな作品を読むことです。
仕事でない限り、嫌いな作品を読む必要はありません。
ぜひ好きな本を朗読して楽しんでください。
ただ、視覚障害の方が希望するものを読む場合
その本が自分の好きなものとは限りませんから、
内容に添って、過不足なく読む・・・つまり「音読」に徹すればよいと思います。
でも「朗読」は、「音読」とは違います。
無理に淡々と読む必要はありません。
作品を邪魔しない、独りよがりにならない。
これさえ押さえていれば、楽しく読んでいいと私は思います。
声に出してこそ楽しめる作品もありますよ。
音やリズムを大事にする作家さんの絵本や物語は、声にすると本当に楽しい^^

次回の朗読講座は7月9日13時30分からです。
興味をもたれた方は、音やのHPを覗いてみてくださいね。



この記事を書いたプロ

玉野井ちさと

声と話し方のプロ

玉野井ちさと(有限会社 音や)

Share

関連するコラム

玉野井ちさとプロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ大分
  3. 大分のくらし
  4. 大分の文化・教養・カルチャー
  5. 玉野井ちさと
  6. コラム一覧
  7. 朗読の楽しみ

© My Best Pro