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コラム

住宅購入前に知りたい信用できないハウスメーカー営業マンの見分け方

2023年8月21日

テーマ:ハウスメーカー選び

コラムカテゴリ:住宅・建物

住宅購入完結まではたくさんの作業が目白押しです。
でもご安心ください!
あなたの選んだハウスメーカーの営業マンが終始サポートしてくれるはず‥‥
と思っていたら、とんだハズレ営業マンが担当者で(涙)‥‥
こんな話は何としても避けたいものですが、残念ながら信用できないハズレ営業マンはどのハウスメーカーかを問わず居るのです。
単に波長が合わないくらいなら、過度に目くじら立てずに穏便に済ませる事もアリですが、肝心な仕事に関わる部分まで信頼できない振る舞いでは見過ごせませんね。
でも、割と良くある話なのですよ。
ハズレ営業マンのお悩みや失敗談って‥‥
君子危うきに近寄らず
信頼できない営業マンは避けられるなら避けて通りたいですね。
しかしながら、深入りしないと中々見分けがつかないのが悩ましい所。
何せ外形的には営業スマイルで固められていますから‥‥
今回はそんな住宅購入で避けるべき信用できないハウスメーカー営業マンの見分け方についてのお話です。


◯ ハウスメーカー選びは営業マン選び

契約
最初に一言だけお断りしておきますと、今回のコラム記事は決してハウスメーカー営業マンのディスり目的ではありません。
手堅い住宅購入を果たす為に意味を為してくるテーマとしてご覧ください。
それはこんなロジックです。
まずマイホームを手に入れるなら最良の我が家を実現したい願いは誰もが同じはずです。
その為に自分自身に一番最適なハウスメーカーを選ぼうと、皆さん各ハウスメーカーの比べっこに一生懸命になりますね。
ではどんなハウスメーカーが目に止まりますか?

  • 少しでも良い間取りを提案してくれる会社
  • 断熱性能や耐震性能など技術スペックの高い会社
  • アフターサービスが充実し安心して暮らせそうな会社
  • 予算内に収まりつつ割安感が持てる会社

ハウスメーカー選びのこだわりポイントは皆さん様々です。
しかしながら、どのテーマを重視するにしても、各社の正確な情報を入手しなければ的確な比較などしようがありませんね。
その情報はどこから入手しましょう?
他方で、住宅購入にはマイホーム完成までに検討作業だけでは無く、様々な手続きを経なければなりません。

  • 間取り図や見積書の依頼と内容確認
  • 土地購入手続き、決済と登記手続きの段取り
  • 住宅ローンの申込み、融資実行手続き
  • 建築確認や登記等の諸手続き

勿論、実際にやるべき作業はもっともっと盛りだくさんです。
このサポートしてくれるのは誰でしょうか?
どちらの問いも、通常その役割で欠かさないのは、ハウスメーカーの営業マンであるはずです。
何故ならば、
各ハウスメーカーの詳細な情報は彼らを通じてもたらされます。

住宅購入に付随する諸手続きは彼らの段取りで進んでいきます。

つまり、信頼できる営業マンが担当となるのか、信用できないハズレ営業マンが担当となってしまうか次第で、正確な検討先のハウスメーカー情報の把握や的確な住宅購入関連手続きに支障を及ぼす可能性も起こり得る事を意味します。
だからこそハウスメーカー選びは営業マン選びとも言えるのです。

◯ 営業マン選びを始める前に


それでは、あなたは住宅営業マンに何を一番に求めますか?
また、評価すべきポイントはどんな点ですか?
この様に問われれば、個々に思い浮かぶものがあるはずですが、実際のやり取りの場を覗くと営業マンの「愛想」に左右されてしまう光景は珍しくありません。
何しろ第一印象に始まり、外形的に直ぐ目につくポイントですから。
営業スマイルで振舞われると、ついついその印象で通信簿をつけてしまいがちです。
でも営業スマイルだけで営業マン選びを終えても良いものでしょうか?
先にも述べた通り、彼らに求めるべきはあなたのマイホームを満足ゆくものに成就する為のサポートです。
仕事の精度に関わる十分なスペックを備えているか否かを確実に見極める事は何よりも大切なはずですね。
ハズレ営業マンによる失敗談はこの辺りの見誤りに端を発し、「いい人だ」と思ってフタを開けてみたら実は‥‥
トラブルの遠因はこんなところにあるものです。
しっかりと仕事スペックを見極めるべきでしょう。
それではどうやって?
実はハズレ営業マンが原因で起きるトラブルには、いくつかの典型的パターンがみられます。
これらの特徴を予め知っておけば、最低でもハズレ営業マンを発見し回避する術が身につくのではないでしょうか。
特にあなたの住宅購入計画を危ぶむかもしれない典型的ハズレ営業マン4タイプはマークしておきたいものです。

◯ 知識不足営業マン


まずはじめにあなたが住宅購入に関わる仕事を営業マンに依頼するにあたって、必ず備えていて欲しい要素はなんでしょう?
必須な要素筆頭に「業務関連知識」を上げるべきと私は考えます。
業務関連知識とは、社内業務と言う狭義的なものにとどまらず、家づくりに関する全般的な知識を指します。

  • 住宅ローンや税務的なものも含めた資金知識
  • 土地購入に付随する不動産取引関連知識
  • 住宅性能、建築法令関連知識
  • 営業実務全般の知識

勿論、大手ハスメーカーともなれば社内での専門職種による分業化が図られていますので、すべての分野において隅々までの熟知度合いにはある程度限界もありましょう。
しかしながら、「プロ」を名乗るだけの一定レベル以上のスキルは期待したいものです。
ここに不足があると言う事は、その知識不足度に比例して彼らの仕事内容に「誤り」や「不作為」が生じる恐れも高まります。
当然それは皆さんの「不利益」や「不満」に直結する問題です。
それを避ける為に、担当営業マンのスキル不足を補うべくあなた自身が常にアンテナを張り、注意を払うのでは役割がアベコベですね。
第一、不信感からストレスがたまります。

<知識不足営業マンの発見方法>

でもこのタイプ、割と簡単に見抜く事が出来るのです!
営業マン自らが設定準備したテーマは饒舌に説明できても、皆さんからの質問になると途端にトーンダウン。
予め準備された、いわゆるセールストークから外れると意外な脆さを露呈します。
それなら皆さんから質問を投げ掛けてみましょう。
別に意地悪な難問珍問じゃなく、普通に自分自身が疑問に思っている事を尋ねてみるのです。
しどろもどろになったり、専門用語を駆使した「煙巻きトーク」に逃げ込む様であれば要注意!
それに付随してもう一点。
こうした場合に「宿題にさせて下さい」「確認してお答えします」という対処がみられるかも。
一見すると誠実な対応にも見えるのですが要注意!
このワードが頻発する様でしたら、やはりポテンシャルに疑問を抱かざるを得ません。
これも知識不足営業マンを発見する手掛かりキーワードと言えるのです。

◯ 約束を守らない営業マン


次に多くの方が避けるべき不信感営業マンといえば、約束を守らない営業マンでしょう。
特に住宅購入の対象が新築注文住宅となれば、ハウスメーカーの検討段階は勿論、契約締結に至っても商品現物はまだ存在しません。
注文住宅といえばオーダーメイド。
あくまでも図面や書類、説明を頼りに、まだ見ぬマイホームの提案を受け、想像しながら新築完成を目指します。
そうした作業を通じて、あなたと営業マンの間で、質問やリクエストが交わされる場面も数多く出てくるはずです。
でもその後の対応に‥‥
「それ、前に受けた説明と違いますよね」
「エ〜!今日までに準備してくれるんじゃなかったの」
「だって大丈夫だって言ってたじゃないですか」

我が身に降りかかる事を想像したくないフレーズですね。
イザとなったら話が違っていた…では家づくりの成功など覚束ない話です。
ところがです。
「契約」が目の前にぶら下がるとついつい安請け合いをしたり、そもそも口約束が常態化している営業マンって居るんです‥‥
勿論明らかに嘘だと分かっていれば、頼みもしないし、避ければトラブルにもならないのですが、フタを開けてみるまで気付かず、気付いた時には大なり小なりの実害を被ると言うのが、約束を守らない営業マンに当たった悲劇!
こんな信用ならないハズレ営業マンも見抜いておきたいですね。

<約束守らない営業マンの発見方法>

誰にでも勘違いやミスは起きる可能性はありますが、問題なのは約束破りが常態化している営業マンです。
約束事を交わすごとに、逐一念押ししたり書面化を要求するなどという予防策は、真っ先に思い浮かぶ防衛手段かもしれません。
でも厄介なのは、このタイプの営業マンはお客さんのこうした行動に敏感です。
嫌いなのです。
ヤル気が「シューーーッ」と失せてしまう人も‥‥
約束破り予防と引き換えに仕事の質まで落とされてしまっては元も子もありません。
でも、これを逆手にとれば、「念押し」や「書面化」を求める際の態度の変化を観察するという方法も考えられます。
何れにせよこのタイプの営業マンには仕事を任せたくないのですから、ヤル気喪失前に察知し遠ざかれば問題ないでしょう。
他にも努めて小さな約束をこまめに取り交わし、その結果を観察するのも良いでしょう。
たわいもない約束だからと言って
「ウッカリしてました」
「それ今日まででしたっけ」

などと言う事が続く様ではチョット心配ですね。

◯ 連絡取れない営業マン


  • 連絡を取りたいのに電話をしても出ない
  • 忘れた頃にようやく折り返し連絡
  • メールしても催促しないと返事が来ない

致命的トラブルには必ずしも直結せずともそんな事が続くとイライラから不信感が募ってしまいます。
これも困ったハズレ営業マンタイプですが、出没頻度は割と多めなのが注意のしどころ!
連絡不通があたりまえの状態が日常的な営業マンが担当だと本当に疲れてしまいます。
特に契約後は営業マンとの連絡事項は頻度も内容の重要度も増してくるものです。
気付いた時には「イライラのピーク」となる前にこれも避けて通りたいタイプですね。

<連絡取れない営業マンの発見方法>

このタイプの営業マンの多くに特徴的なのが、口癖の様に「忙しいアピール」が盛んな事。
連絡が遅れる言い訳の常套句が
「忙しかったのでスミマセン」
私の仕事は二の次かい!と、ツッコミたくなります。
そもそも普段から忙しい雰囲気を漂わせることに熱心です。
逆に言うと、そんな気配を感じ取れる営業マンは要注意!
デキる営業マンはそんな事しません!
更にこんな事を試してみれば明らかになります。
打ち合わせの初期段階で皆さん自身から連絡を複数回入れてみるのです。
先にも触れた通り、こうした不信な対応に悩むのは、連絡事項の頻度が増す契約後というケースが多いものです。
そうなる前に積極的に用件を作り連絡を試みるのです。
家づくりの過程って色々な疑問や不安がふと頭をよぎる事がありますよね。
そんな事を尋ねるのも良いでしょう。
「繰り返し出ない人」:「直ぐ通じる人」
「折り返しも遅い人」:「レスポンスが早い人」

割とハッキリ傾向が出てくるはずです。
でも、あまりな愚問や彼らの休日は避けましょうね。
あくまでも節度をもって!

◯ 契約後豹変営業マン


最後のハズレ営業マンは契約後豹変営業マンです。
冒頭にも触れた通り、住宅購入を完結させる過程には多くの検討項目や作業事項があるのに対し、一般的な住宅購入者はこれらに対する知識を十分に備えているわけでは有りません。
だからこそマイホーム計画成功に向け、それを補ってくれる役割をハウスメーカーの担当営業マンに期待するのです。
その流れからすると、意中のハウスメーカーを選び出し契約を結ぶ段において、そこまでの彼らの働きへの評価から担当営業マンへの期待や信頼は一定以上のレベルに到達していると考えられます。
ところが‥‥
契約を境にそれまでのひたむきさは何処へやら?
「契約してもらったらあとは知りません!」
とばかりに、態度が豹変してしまう営業マンがいるのです。
勿論、態度が急に横柄になるといった露骨なケースは稀で、寧ろ存在はフェードアウト。
契約を境に姿が見えなくなり、久しぶりに顔を見せた挨拶が
「ご無沙汰してます‥」
どのハウスメーカーを選ぼうかと色々悩みながらも
「契約してからも打ち合わせがたくさん有りますから、そろそろ決め時です!」
と営業マンに促され「このハウスメーカーに!」と決断し、いよいよ前向きな作業が始まる!と意気込んでいるのに、促した当人が「ご無沙汰」ではズッコケてしまいます。
オマケにこちらからの確認や急かしが無いとアテンドもないがしろな結果
「それ、今からでは間に合いません」
「明日中にその書類準備して欲しいです」

これでは相当にイライラするだけでなく、不利益さえ生じかねませんね。

<契約後豹変営業マンの発見方法>
何で契約締結前後で対応が変わるのでしょうか?
まずはその理由を考えてみましょう。
次の3つが推察されます。

① 受注成績を上げる事以外関心がない
②「いい話」ばかりし過ぎてバレるのが怖い
③ 仕事の手順が分からない

ひとつづつ整理しましょう。

は態度豹変営業マンの典型例です。
契約を取る事しか頭に無いのです。
そのハウスメーカー自身がその様な企業体質であるのも一因かもしれません。
この場合は、その契約後は次の契約に全力投球という構図が常態化してますので、予め周到に逃げ道の準備がなされているもの。
その特徴的ワードが先にも登場した「忙しい」が典型的フレーズ!
「忙しいから連絡が取れない」のそれです。
「忙しいからマメな対応が出来ない」
という言い訳の伏線を普段から張りめぐらします。
「忙しいアピール」はとにかく要注意なのです。

次の様な論理です。
皆さんが契約前の検討段階では、営業マン心理として何としてもその契約をまとめたいのは当然です。
その目的を叶える為、少しでも自らのハウスメーカーのスペックや提案内容を良く見せたい気持ちは解ります。
しかしそれが度を越して、実態を超えた過大な内容で提示説明をしたり、ネガティブな話題を意図的に伏せたりと、明らかに誤った営業手法を採ってしまう人もいるのです。
契約後の打ち合わせというものは、どのハウスメーカーでも建築工事に向けた具体的かつ詳細な打ち合わせがメインとなります。
当然契約前に広げた大風呂敷と実体のつじつまが合わない事はここで露呈します。
それを恐れて契約後は逃げ腰になるというロジックです。
何でもかんでも「YES」の営業マンは要注意と思った方が良いでしょう。

は最近よく見られるパターンかもしれません。
営業マンとしての「実績」経験に乏しく、仕事をマスターしていない為に、実務の何をして良いか分からずに動きが止まってしまう構図です。
昨今は一昔前の住宅業界と比較して、各社とも営業マン一人当たりの契約数字はかなり控えめなのが実情。
本来なら手厚く対応してもらえそうにも思えますが必ずしもそう上手くいきません。
というのも新入社員ではなくとも、社歴と比較し十分なキャリアを持たない営業マンが明らかに増えています。
でも彼らとしてはプライドもありそれを悟られたく無いが、仕事が分からないというジレンマの中でお客様との間に距離が開いてしまうのです。
上司含めた会社のサポート体制が不十分な場合は尚更です。
このパターンの回避術は今回の筆頭に挙げた知識不足営業マンの発見術が参考にできるはずです。

◯ 信頼できる営業マン探しから始めよう

注文住宅相談
ここまで信用ならないハズレ営業マンのタイプ別発見術を並べてみました。
社会全般において色々なタイプの人が居る通り、それは住宅営業マンも同じこと。
但し、失敗が許されない住宅購入のプロセスで、頼るべき担当営業マンがその信頼に応えられず満足ゆくマイホームの実現が危ぶまれるのであれば、その見極めに怠りがあってはいけません。
最良のハウスメーカーを探しだそうと奮闘中の皆さん!
まずは信頼できる営業マン探しを意識してみては如何でしょうか。
でも最良の営業マン探し!と気負ってしまうとこれまたストレスになるかも。
そんな時こそ避けたいタイプの見分け方を身につけ手掛かりにできれば、楽な気持ちで営業マン探しができるのではないでしょうか。


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仙台の住宅コンサルタント、パートナーズライフプランニング の
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この記事を書いたプロ

栗山琢磨

満足が続く家づくりと家計設計相談のプロ

栗山琢磨(パートナーズライフプランニング)

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